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sora の物語,瑠璃の冬の物語,瑠璃の物語の投稿画像
so.raさんのsora の物語,瑠璃の冬の物語,瑠璃の物語の投稿画像
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so.ra
2021/03/08
【瑠璃の冬の物語】その20
瑠璃はチャンスを逃さないように、毎日日が昇ると一番大きな木に登っては、鳥がやってこないかと天を仰いで過ごしていた。
そんなある日、瑠璃は夢を見た。一羽の真っ白な鳥に少年が乗って空高くから飛んでくる。その少年が自分に手をふっているのである。
瑠璃は思わず飛び起きた。そして、隣を見ると男と女も起きて、瑠璃に頷くのだった。
「あなたも夢を見たのね。たぶん私たちも同じ夢を見たわ。きっと、時が来たのよ。さぁ、あの木の所に行ってみましょう」
瑠璃は心臓が高鳴った。二人と共に、縄を持ち急いで木に向かっていくと、夢に見た通りに、はるかな光のさす高い天井の向こうから、真っ白な大きな鳥が飛んで降りて来た。そして、何とその背中には、一人の少年が乗っており、自分に手を降っているではないか。
「母さ~ん!僕だよ、太一だよ。迎えに来たよー!」
あぁ、それは生き別れた愛しい我が子、太一の成長した姿だった。太一は器用に白い鳥を操り木の近くまでやって来た。
「ここが精一杯だ。母さん、飛び移れるか?」
太一が叫んだ。
涙が溢れそうになる瑠璃は唇をきつく噛み締めた。
そして、石つぶてをつけた縄を、鳥の足もとをめがけて投げ、縄は見事に命中した。縄の端を自分の腹にくくると、瑠璃は縄を伝って登っていった。その縄の端を太一も引き寄せ、見事に瑠璃が鳥の背中につくや、鳥は光のさす天井へと飛び立った。
鷹よりもはるかに大きなその鳥の起こす風でたくさんの葉が枝から吹雪のように舞い落ちた。
瑠璃は太一に抱えられ、眼下に目をやると、二人が大きく手を降って瑠璃を見送ってくれていた。
「有り難うー!」
涙声の瑠璃の声が洞窟にこだました。
やがて、天井の光に吸い込まれるように、白い鳥の姿と共に、瑠璃の姿は二人の視界から消えた。
「幸せにねー!」
後を追うように、女の声が洞窟にこだました。
鳥が飛び立ったあとも、光の乱舞のようにきらめきながら虹色の葉が舞い落ちてくる。それは美しい光景だった。
男と女は長い間瑠璃の去った彼方を祈るように見送っていた。
続く
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。
so.ra
2021/03/08
[@id:2159188] さん
こんばんは😃
投稿を読んでくださり、ありがとうございました😆💕✨花によせて詩を投稿してましたが、ただいま物語に挑戦中です。どうぞよろしくお願いいたします❣️
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鳥さん
2021/03/08
なんて素敵な物語の展開と幻想的な画像💙💙嬉しい雄叫びしてしまいそう…
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so.ra
2021/03/08
@鳥さん
さん
うふふ😃有り難うございます😆✨🎊私も、瑠璃を救い出せて、ほっとしてます(* ´ ▽ ` *)
このpic は、森林公園の森のイルミネーションなんですよ。とっても幻想的で素敵でした🎵瑠璃の冬の物語、苦労をしてきた瑠璃の未来、ここからの展開を楽しみにしてくださいね❣️
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鳥さん
2021/03/09
@so.ra
さん 素敵な物語を読ませていただき、ありがとうございます😊
森林公園ですか…
瑠璃の冬の物語ロケ地巡りいつかしてみたいです!
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1
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so.ra
2021/03/09
@鳥さん
さん
ロケ地巡りですか?🤣🤣🤣❤️
映画みたいで、素敵ですね🎵また、素敵な風景を投稿できるように、探さなくちゃ( *´艸)♡コメントを有り難うございました😆💕✨
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1
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鳥さん
2021/03/09
@so.ra
さん 幻想的な景色に出逢いたいです。お花と共にいたい気持ちも強いですが…
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so.ra
大切なものを 預かっているよ いつでも取りに戻っておいで💖 たくさんの陽だまりの花たちと あなたをお待ちしています😊🍀 2021年12月14日 わたしの詩を、書きとめていただいて、とっても嬉しくて、今日から作家ですと名乗ることにしました🤗みんなに愛と勇気と癒しを贈る人になれるよう頑張ります😊
キーワード
sora の物語
瑠璃の冬の物語
瑠璃の物語
瑠璃はチャンスを逃さないように、毎日日が昇ると一番大きな木に登っては、鳥がやってこないかと天を仰いで過ごしていた。
そんなある日、瑠璃は夢を見た。一羽の真っ白な鳥に少年が乗って空高くから飛んでくる。その少年が自分に手をふっているのである。
瑠璃は思わず飛び起きた。そして、隣を見ると男と女も起きて、瑠璃に頷くのだった。
「あなたも夢を見たのね。たぶん私たちも同じ夢を見たわ。きっと、時が来たのよ。さぁ、あの木の所に行ってみましょう」
瑠璃は心臓が高鳴った。二人と共に、縄を持ち急いで木に向かっていくと、夢に見た通りに、はるかな光のさす高い天井の向こうから、真っ白な大きな鳥が飛んで降りて来た。そして、何とその背中には、一人の少年が乗っており、自分に手を降っているではないか。
「母さ~ん!僕だよ、太一だよ。迎えに来たよー!」
あぁ、それは生き別れた愛しい我が子、太一の成長した姿だった。太一は器用に白い鳥を操り木の近くまでやって来た。
「ここが精一杯だ。母さん、飛び移れるか?」
太一が叫んだ。
涙が溢れそうになる瑠璃は唇をきつく噛み締めた。
そして、石つぶてをつけた縄を、鳥の足もとをめがけて投げ、縄は見事に命中した。縄の端を自分の腹にくくると、瑠璃は縄を伝って登っていった。その縄の端を太一も引き寄せ、見事に瑠璃が鳥の背中につくや、鳥は光のさす天井へと飛び立った。
鷹よりもはるかに大きなその鳥の起こす風でたくさんの葉が枝から吹雪のように舞い落ちた。
瑠璃は太一に抱えられ、眼下に目をやると、二人が大きく手を降って瑠璃を見送ってくれていた。
「有り難うー!」
涙声の瑠璃の声が洞窟にこだました。
やがて、天井の光に吸い込まれるように、白い鳥の姿と共に、瑠璃の姿は二人の視界から消えた。
「幸せにねー!」
後を追うように、女の声が洞窟にこだました。
鳥が飛び立ったあとも、光の乱舞のようにきらめきながら虹色の葉が舞い落ちてくる。それは美しい光景だった。
男と女は長い間瑠璃の去った彼方を祈るように見送っていた。
続く
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。