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so.ra
2021/03/07
【瑠璃の冬の物語】その17
女は瑠璃の話を聞き終わると、優しい笑顔で尋ねた。
「いろいろ経験したのね。それで、あなたは、その人生が好きかしら?」
思いがけない質問に、しばらく瑠璃は考えた。
辛いことも、苦しいことの多い人生だった。人の心のエゴや裏切りや、底無しの泥沼のような心もたくさん見てきた。でも、母さまの愛で生まれ、父さまに愛されて育ってきた。野山の美しい自然のなかで生きる素晴らしさも知った。愛する弥彦と出会い、可愛い子供ももうけた。
幸せだけとは言えない人生だけど、なかった方がいい人生だったろうか?
「もっと楽に幸せに生きられたら…とは思います。でも、両親や大切な弥彦さんや子供とのであいが、この人生の中にしかないのなら、私は自分の人生が好きです」
「ここは時間が止まったような不思議なところ。食べるものに不自由することもないし、老いることも病気も心配もなくて、ただ静かに時が流れていく毎日。私たちは、ここでなにかを産み出すことも、新しい経験をすることもない代わりに、穏やかに自分の時間を過ごすことができるわ。あなたがずっとここに留まりたければ、いつまでもいていいのよ。」
女の言葉で、瑠璃は自分がどう生きたいのか考えた。
「もしも、ここに弥彦さんがいたら、一緒にここで暮らしたいと考えるかもしれません。でも、可愛い子が成長をせずずっと赤ん坊のままなのは、きっと辛いと思います。やっぱり、私はもとの世界で、弥彦さんや子供と一緒に生きていきたいと思います」
瑠璃の言葉に、女は頷くと傍らにいる男と一緒に立ち上がって、瑠璃を手招いた。
「あなたは、そう答えるんじゃないかって思っていたわ。あなたに、お見せしたいものがあるのよ。一緒に来てくれるかしら」
瑠璃は二人のあとについて、流れのわきの洞窟の中へと入っていった。
続く
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。
鳥さん
2021/03/07
謎の世界に留まりたいと言ったら、大変な事になってしまったかもしれない…瑠璃の選択を応援したいです📣📣
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小さな庭のみどりのまとめ
7
2024/11/21
11月のmossガーデン
いよいよ信州の平地も冷たい北風が吹くようになり、冬を少しずつ感じ始めました 実家の塀上にカマキリの巣があったので、ドカ雪がこないように祈るばかり🙏 まだ冬タイヤではない11.21 球根鉢凍る…やってしまった🥺 11.20☁️9.4/-0.1初凍 11.19☁️5.7/1.1飯綱あたりも軽い☃️ 11月なのにこの気温 虫も多いんだよね… 11.17☁️/☔️20.5/9.8 11.16☁️20.1/9.5 あまりにも暖かい日が続き、雨も少なかったので11月にはお初?花壇の水やりをした 11.13☀️16.2/10.2 11.11☀️19.7/9.1 立冬すぎて寒暖差がある 寒暖差アレルギー🤧が止まらない 11.10☀️/☔️18.0/1.4 11.9☀️12.5/0.8 11.7☀️9.0/2.7 富士山の初冠雪と同じく北アルプス白馬岳も雪☃️志賀高原も雪化粧🗻菅平高原は-1.3 11.3☀️17.1/8.1 11.1 ☁️/☔️16.6/7.8 まだ変な暖かさが続いているこちら アジサイの葉やコデマリの葉が枯れずにうどんこ病に😥これから冬がくるけど〜脇芽を出したり花芽が上がったりするものも🌱いつもと違うタイミングで動き出してます😅 🏠猫の額ほどのちっさな庭に所狭しと植えられて咲いている花の覚書🍀来年にはきっと何が咲いてたっけ?ってなるのがお決まりなので月毎にここにおさめています📝
39
2024/11/19
同時多発的庭改造計画の進行開始
ようやく暑さも緩んで、夏に荒れ果てた庭のお手入れができるように…と言っても荒れすぎてどこから手をつければいいのか…思いつくところから手当たり次第の行き当たりばったりwww
29
2024/11/17
チューリップ
単独ページに昇格してみました。😊
so.ra
大切なものを 預かっているよ いつでも取りに戻っておいで💖 たくさんの陽だまりの花たちと あなたをお待ちしています😊🍀 2021年12月14日 わたしの詩を、書きとめていただいて、とっても嬉しくて、今日から作家ですと名乗ることにしました🤗みんなに愛と勇気と癒しを贈る人になれるよう頑張ります😊
場所
小さな庭
キーワード
sora の物語
瑠璃の冬の物語
瑠璃の物語
植物
ぼけ
女は瑠璃の話を聞き終わると、優しい笑顔で尋ねた。
「いろいろ経験したのね。それで、あなたは、その人生が好きかしら?」
思いがけない質問に、しばらく瑠璃は考えた。
辛いことも、苦しいことの多い人生だった。人の心のエゴや裏切りや、底無しの泥沼のような心もたくさん見てきた。でも、母さまの愛で生まれ、父さまに愛されて育ってきた。野山の美しい自然のなかで生きる素晴らしさも知った。愛する弥彦と出会い、可愛い子供ももうけた。
幸せだけとは言えない人生だけど、なかった方がいい人生だったろうか?
「もっと楽に幸せに生きられたら…とは思います。でも、両親や大切な弥彦さんや子供とのであいが、この人生の中にしかないのなら、私は自分の人生が好きです」
「ここは時間が止まったような不思議なところ。食べるものに不自由することもないし、老いることも病気も心配もなくて、ただ静かに時が流れていく毎日。私たちは、ここでなにかを産み出すことも、新しい経験をすることもない代わりに、穏やかに自分の時間を過ごすことができるわ。あなたがずっとここに留まりたければ、いつまでもいていいのよ。」
女の言葉で、瑠璃は自分がどう生きたいのか考えた。
「もしも、ここに弥彦さんがいたら、一緒にここで暮らしたいと考えるかもしれません。でも、可愛い子が成長をせずずっと赤ん坊のままなのは、きっと辛いと思います。やっぱり、私はもとの世界で、弥彦さんや子供と一緒に生きていきたいと思います」
瑠璃の言葉に、女は頷くと傍らにいる男と一緒に立ち上がって、瑠璃を手招いた。
「あなたは、そう答えるんじゃないかって思っていたわ。あなたに、お見せしたいものがあるのよ。一緒に来てくれるかしら」
瑠璃は二人のあとについて、流れのわきの洞窟の中へと入っていった。
続く
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。