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so.ra
2021/01/28
🌷チューリップ物語🌷その3
「お父さん!早く早くってば。
ほら、ぼくもうスコップ持ったから。」
小さな男の子に手を引かれて
眠そうにあくびをひとつして、
お父さんが歩いてくる。
「たまの休みくらいのんびり眠ろうと思ってたのに。お前は全く元気なもんだ」
「ぼくもう、計画たてたんだよ。昨日お母さんと書いたんだ。ほら、花壇の設計図!」
男の子はズボンのポケットから小さくたたんだ一枚の紙を取り出した。それは、色とりどりのチューリップを思わせるクレヨンの丸が並んで、空ではお日様が笑ってる、楽しげな虹色の花壇の絵だった。
「ね。綺麗でしょ!」
「ほう。なかなかうまく書けたじゃないか。こりゃあ、楽しみだな」
そんな会話を弾ませながら、父さんが物置の戸をガタガタと開いた。
真っ先に飛び込んだ男の子が、箱を覗きこむと、ガチャリとスコップを落とした音が響いた。そして、
ほんのすこしの間をおいて、大きな泣き声が響いた。
「誰かが!。誰かが!僕のチューリップを食べたんだ!バラバラだよ!もう、みんな、、。終わりだ!うえ~ん」そのあとは言葉にならず、欠片になったチューリップを握って泣きじゃくるのだった。
「あー!蓋をしなかったから、見事にやられちまったなあ。ネズミのやつだな!まったく油断も隙もない!」
とうさんは、泣きじゃくる坊やの背中から覗きこみながら、どうしたもんかと考えていた。
「二人ともごはんよー!」
その時、母さんの声が響いた。
「お母さんに話してくる!」涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、男の子がかけていった。
父さんはしばらく木の箱を眺めていたが、箱を持ち上げると歩き出した。
「こんなになってしまって、ネズミを駆除しないといけないなぁ。さて、このかけらは畑のすみにでもあけておこう」
そういうと、家の裏の畑に向かっていった。草が繁っている道の脇に木箱を裏返してざーっと捨てると、空の箱を抱えて家のほうへと帰っていった。
まもなく太陽が出て、雀たちが賑やかにお喋りを始めた。
「あなた、大丈夫?」
そう声をかけてくれたのは、畑のすみに生えていた雑草だった。何がなんだかわからずに、震えていたチューリップの
小さな球根は「だ、い、、じょうぶ」そう答えるのがやっとだった。
「無理しなくていいわ。とりあえず、あなたはまだ大丈夫そうね。さぁ、目を開けて周りを見てごらんなさい」
そんなことばを聞いて、恐る恐る目を開けて、周りをぐるりと見渡した。
続く
鳥さん
2021/01/28
so.raさん
奴らは、鼠だったのですね。
続きが気になります。
本当にお話に引き込まれます💕💕
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1
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so.ra
2021/01/28
@鳥さん
さん
おはようございます😊
嬉しいコメントをありがとうございます。ここから、さらに予想外の展開をしていきます。楽しんでいただけたら嬉しいです❤️
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1
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鳥さん
2021/01/28
@so.ra
さん とても楽しみです♪♪
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1
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パトリシア
2021/01/28
楽しみに待ってます😊😃😁!!
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1
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so.ra
2021/01/29
@鳥さん
さん
物語を書くのは、楽しいですね😊
でも、お話に添える写真を撮るのがなかなか大変です。野原の草を題材に撮ろうと思ってますが、チューリップの命のように、草や花の命を撮せたらいいなって、大きな目標です😀❤️
楽しみにしていただいて、励みになります(#^.^#)
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1
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so.ra
2021/01/29
@パトリシア
さん
遊びに来てくださって、ありがとうございました😆💕✨このサイトで1000投稿、詩を書く挑戦のつもりでしたが、リクエストもいただいて、少し物語に挑戦の寄り道をしようかなって(#^.^#)❤️大人も子供も、みんなに何かを訴えるお話になったら嬉しです( *´艸)♡いつもありがとうございます❣️
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1
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鳥さん
2021/01/29
@so.ra
さん お話が凄いので、物語の世界に引き込まれていきます。いいお話ですね💕💕
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1
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so.ra
2021/01/29
@鳥さん
さん
いいお話って、誉めていただけて嬉しいです❤️このお話には、この世の不条理にやるせない日々の思いも込めてます。それでも、逞しく生きてやるのだ!と😀そんな、so・raの人生観をにじませて( *´艸)、ドキドキしながら読んでやって下さいませ(*^^*)🎵
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1
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鳥さん
2021/01/30
@so.ra
さん
お話に励まされて、逞しく日々を過ごそうと思います❣️
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1
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はる❤️波瑠美
2021/02/07
どうなの❗️どうなの⁉️
何が 見えたんだろう😃
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1
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so.ra
2021/02/07
@鳥さん
さん
物語が励ましのお力になれたら、嬉しいです❤️逞しく生きるって、かっこよくないかもしれないけど、自分を信じる気持ちを失わないことかなって😃
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1
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so.ra
2021/02/07
@はる❤️波瑠美
さん
絶望と孤独の中では、周りを見渡すことさえ怖いことがあるけど、それが一歩なんだろうなって😊
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1
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so.ra
お出かけ先で出逢った花にとても感動して、こんな感動をどこかに残したいと始めたGSでした。花に添える言葉が上手く書けなくて、それなら575とか、詩にすれば書けるかなと、詩を書くようになりました。でも、私はやっぱり口べたで、どうしようもない天然で‥。ちゃんと届けたい想いが言葉にできなくて‥。何度も、自己嫌悪にもう投稿をやめてしまおうと思ったりもしました。(一度止めて、このアカウントは再開したものです)でも、そんなとき、今はおほしさまになってしまった天美ちゃんが、初めて私の言葉を書きとめてくれて‥私は言葉を紡ぐ人になりたいと思いました。そして、挫折しそうになるたびに、みんなが声をかけてくれて‥そんなみんなの暖かさに支えられて続けてこれました。いつも、こんな私にいいね!をくれるみんな、心からありがとうございます。みんなが今日も明日もずっとずっと幸せでいられますように🍀
場所
畑
キーワード
sora の物語
チューリップ物語
「お父さん!早く早くってば。
ほら、ぼくもうスコップ持ったから。」
小さな男の子に手を引かれて
眠そうにあくびをひとつして、
お父さんが歩いてくる。
「たまの休みくらいのんびり眠ろうと思ってたのに。お前は全く元気なもんだ」
「ぼくもう、計画たてたんだよ。昨日お母さんと書いたんだ。ほら、花壇の設計図!」
男の子はズボンのポケットから小さくたたんだ一枚の紙を取り出した。それは、色とりどりのチューリップを思わせるクレヨンの丸が並んで、空ではお日様が笑ってる、楽しげな虹色の花壇の絵だった。
「ね。綺麗でしょ!」
「ほう。なかなかうまく書けたじゃないか。こりゃあ、楽しみだな」
そんな会話を弾ませながら、父さんが物置の戸をガタガタと開いた。
真っ先に飛び込んだ男の子が、箱を覗きこむと、ガチャリとスコップを落とした音が響いた。そして、
ほんのすこしの間をおいて、大きな泣き声が響いた。
「誰かが!。誰かが!僕のチューリップを食べたんだ!バラバラだよ!もう、みんな、、。終わりだ!うえ~ん」そのあとは言葉にならず、欠片になったチューリップを握って泣きじゃくるのだった。
「あー!蓋をしなかったから、見事にやられちまったなあ。ネズミのやつだな!まったく油断も隙もない!」
とうさんは、泣きじゃくる坊やの背中から覗きこみながら、どうしたもんかと考えていた。
「二人ともごはんよー!」
その時、母さんの声が響いた。
「お母さんに話してくる!」涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、男の子がかけていった。
父さんはしばらく木の箱を眺めていたが、箱を持ち上げると歩き出した。
「こんなになってしまって、ネズミを駆除しないといけないなぁ。さて、このかけらは畑のすみにでもあけておこう」
そういうと、家の裏の畑に向かっていった。草が繁っている道の脇に木箱を裏返してざーっと捨てると、空の箱を抱えて家のほうへと帰っていった。
まもなく太陽が出て、雀たちが賑やかにお喋りを始めた。
「あなた、大丈夫?」
そう声をかけてくれたのは、畑のすみに生えていた雑草だった。何がなんだかわからずに、震えていたチューリップの
小さな球根は「だ、い、、じょうぶ」そう答えるのがやっとだった。
「無理しなくていいわ。とりあえず、あなたはまだ大丈夫そうね。さぁ、目を開けて周りを見てごらんなさい」
そんなことばを聞いて、恐る恐る目を開けて、周りをぐるりと見渡した。
続く