芸術の秋🍁ということで〜 評論シリーズNo.61🎼【ブラームス交響曲第3番聴き比べ】 ブラームスが1883年、50歳で発表した交響曲第3番。1878年にヴァイオリン協奏曲、1880年に大学祝典序曲と悲劇的序曲を発表し、脂の乗った時期の作品で、彼の交響曲4曲中私が一番よく聴く曲です😻しかし意外にもコンサートでの演奏回数は最も少ないようです。おそらく演奏時間が約37分と短いこと、フィナーレが静かであることから、華々しく盛り上げて終わるには不向きと考えられがちなのではないでしょうか😢 この曲で最も有名かつ印象的なのは3楽章、あの必殺のメロディです。「酒をのみながら聴きたい曲」の評論にも書きましたが、これはあらゆる音楽の中でも有数の名旋律です。目を閉じて聴けば、青い月影に浮かぶ、蔦の絡まる古城のイメージが浮かんできます🏰かのサンタナもこの旋律をモチーフに Love of my lifeという曲を作っています🎸 1楽章は峻厳、2楽章は時に不安のよぎる静穏、3楽章は哀愁、4楽章は激情とでも名付けましょうか。2楽章と3楽章が共に静かであること、全楽章とも静かに収束することが大きな特色だと思います。 今回、所蔵の4音源でこの曲を聴き比べてみました。
評論シリーズNo.61🎼【ブラームス交響曲第3番聴き比べ】
ブラームスが1883年、50歳で発表した交響曲第3番。1878年にヴァイオリン協奏曲、1880年に大学祝典序曲と悲劇的序曲を発表し、脂の乗った時期の作品で、彼の交響曲4曲中私が一番よく聴く曲です😻しかし意外にもコンサートでの演奏回数は最も少ないようです。おそらく演奏時間が約37分と短いこと、フィナーレが静かであることから、華々しく盛り上げて終わるには不向きと考えられがちなのではないでしょうか😢
この曲で最も有名かつ印象的なのは3楽章、あの必殺のメロディです。「酒をのみながら聴きたい曲」の評論にも書きましたが、これはあらゆる音楽の中でも有数の名旋律です。目を閉じて聴けば、青い月影に浮かぶ、蔦の絡まる古城のイメージが浮かんできます🏰かのサンタナもこの旋律をモチーフに Love of my lifeという曲を作っています🎸
1楽章は峻厳、2楽章は時に不安のよぎる静穏、3楽章は哀愁、4楽章は激情とでも名付けましょうか。2楽章と3楽章が共に静かであること、全楽章とも静かに収束することが大きな特色だと思います。
今回、所蔵の4音源でこの曲を聴き比べてみました。
①小澤征爾/サイトウキネン
美しさの中に暖かみがありますね。1楽章と4楽章が長いのが目立ちますが、冗長な印象は皆無で、初めて聴くにはオススメです。上質のシングルモルトスコッチ🥃熟成された大人の味わい。
(演奏時間は13:23、7:53、6:22、9:31)
②金聖響/オーケストラアンサンブル金沢
テンポはやや速め、弦の美しさはやや劣るものの、ティンパニの張り詰めた響きが私好みで、荒々しい躍動感、勢いがあります。柑橘をギュッと絞ったハイボール🍋個人的にはイチ押し❗️
(12:57、8:43、6:12、8:53)
③ダニエル・ハーディング/ドイツ・カンマーフィル
美しさでは抜群です。富士山の清水のように雑味のない、透明感あふれる響きは流石✨蒸留を繰り返した上質のウォッカ🥛透明すぎてコクがない気がしますが、何度聴いても飽きが来ないとも言えますね。
(13:01、8:08、5:56、8:40)
④小林研一郎/日本フィル
1楽章など最も短いのですが、全然そうは感じません。一言でいえば演歌です🎤タメますね〜。音がどうこうよりも、浪花節的にタメます。そして、コバケンが唸ります😆唸り声が全部入っています🤣指揮者はこういうタイミングで力むんだって勉強になります。好みのはっきり分かれる演奏でしょう。雑味たっぷりの濁酒、好きな人は病みつきになるでしょう🍶コバケンと共に燃え上がりたい時にどうぞ🔥
(11:15、9:00、6:47、9:05)