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ねこたんぽ
先日はGS句会に御参加下さり本当にありがとうございました。今回も徒然なるままに感想など述べさせていただきます(敬称略)。 往年の美女集まりて墓参り そらもよう 📝若草物語みたいな愛すべき姉妹だった(過去形にしてはいけない⁈)のでしょうね。気付けば親を失くす歳に。「往年の」が醸すユーモアが哀しみを和らげてくれる温かな一句。妻のお気に入りでもあります💁🏻‍♀️ 鳩の音の流る涼風朝の窓 risho 📝連日の熱帯夜、朝の涼風がいつにも増して有難い。そこに平和な鳩の声が添えられていれば言うことなし。「流る」のは風か鳩の音か。両方に掛かるのが巧みです。 「常温で保存」を訝る酷暑の日 たぼ女 📝真夏日、猛暑日が続くと「常温保存可」を疑いたくなる、よく分かりますね、この感覚。そもそも常温って何?そういうことを調べたくなります。「を」を外して中七にした方が良かったかも。妻のお気に入り💁🏻‍♀️ トネリコを舎人に命ず炎ゆ晩夏 小菊 📝良いですねぇ、トネリコから舎人の連想。響きも面白いし。個人的にはこのトネリコはシマトネリコだと考えたい。葉が小さくて一層涼しげですから。この木の陰は心地よさそうです。 雨降れば雨を吸ひ取り百日紅 種 📝雨を吸い取り、園芸家にはよーく分かりますね。サルスベリの旺盛な吸水力。真夏でも逞しく咲き続けるこの花は雨も降っただけ全部樹の勢いに変えてしまうように感じます。 盆提灯無明の闇で聴く法話 メイ 📝「無明の闇」は真理に疎い人の心で、それが実際の周囲の暗さと呼応しています。法話に真摯に耳を傾けながら、人の儚さ、己の心の闇と向き合っている。深い趣のある一句。 懐かしき日々は遥かに夏の雲 野菊 📝青過ぎる夏空や彫刻のような雲塊はどこか子供時代へ私たちを連れていく力があるようです。光が強いほど陰も濃くなる。生命感が強いほど儚い人生を痛感させられるというか。楽しく微笑ましい句とも、哀切な句とも解釈できるところが好きです。 シュレッダーしたき残暑と線状降水帯 いざよい 📝シュレッダーに掛けた細い紙片が「線状」と呼応して面白い効果を生んでいます。字余りも無くしてしまいたい要らないものという気分に調和しています。私の特選句です😻 ホームの北斎Tシャツ青き波 ゆん 📝電車を待っている時目に飛び込んできたのは北斎の「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」、ということでしょうね。見事です。その描写だけで真夏を余すところなく表現されています。妻のお気に入りであり、私の特選句(今回は二句)ともさせていただきます💁🏻‍♀️&😻 負けないぜっ 暑さに眩む足元に 強気のバッタ 我を励まし …🐸 📝昆虫たちの逞しいこと、猛暑などどこ吹く風と生き抜いています。万物の霊長などと嘯いても暑さでクラクラしている己のひ弱さ‥ホント、励まされますね。 拙句から妻が選んだ二句💁🏻‍♀️ かの日にも此処に在りしや浜えんどう 猫凡 📝自句自解:自分にもあった海辺での青春の一コマ。遠い日々。多年草たる浜豌豆は変わらずこの浜にあるけれど、自分は年齢を重ねてしまった。そんな感慨です。 百合は野に在れ我在りと決して叫ぶな 猫凡 📝自句自解:ユリのように大きくて香りの強い花は苦手という人も。TVで見ましたが、人を褒めることで生計を立てているおじさんがいるとのこと。認められた、肯定されたという実感の持ちにくい昨今、ついつい強く自己主張してしまう傾向が。そうはなりたくない。独り野にあって気高く生きて行きたい、そう思うのです。 今回の自選句。 さっきさつきさいててさきいてくれてる 猫凡 📝自句自解:単なる言葉遊びです。分かりやすく表記すれば、「さっき皐月咲いててさ‥聞いてくれてる?」となります。東京辺りの恋人同士のたわいない会話感を狙ってみましたが、あえて全部平仮名にしてどこで区切るのか分かりにくくしてみたわけです。例えば「さっきさ、月さ居てて、先居て‥」みたいに方言風に読むことも可能? GS句会は毎月19日、ゆる〜くやっております。今後もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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ねこたんぽ
先日はGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました😊今回も徒然なるままに感想など述べさせて頂きます(敬称略)。 己が影に鴉も惚れる春水路 種 😸水温む春、一羽のカラスがじっと水路を見つめている。緊張が緩む春ののどかな感じがナルシスト鴉という見立てでよく伝わってきます。妻のお気に入り句💁🏻‍♀️ さくら笑う面影携えそぞろ道 IDK90 😸笑うのは綻び始めた桜か、それとも今は亡き人か。思い出のある道を思い出と共に歩む人の心が沁みてきます。 山の香を抱きて煙る春の雨 佐助 😸里山の幻想的な風情。雨が優しく温かいことが「抱く」という一語で伝わってきます。 崖線の呼吸のように熊谷草 いざよい 😸「崖線」はがいせんと読み、崖が連続する地形で、水の湧きやすい場所です。そうした場所を好む熊谷草の花を、息を吸った肺に見立て、大地が呼吸していると想像したわけですね。今回の特選句とさせて頂きます👏 猫の恋糸切り餅の塩ほのか べにしし 😸糸切り餅は滋賀県多賀町の名物だそう。調べてみると米粉をよく撞いて餅のようにし、餡を入れたあと糸で一口大に切ったもの。美しい和菓子です。旅先でこれを賞味している傍で猫が睦み合っている。穏やかで幸福な情景ですね。妻のお気に入り句💁🏻‍♀️ 旅先の小鮎のような女の子 べにしし 😸竹生島への船の一コマでしょうね。琵琶湖を進む船、元気いっぱいにはしゃぐ女の子、湖産の稚鮎のように活発でキラキラして見える。春から夏への旅の喜びが眩しい。こちらも特選句とさせて頂きます👏 短髪の乾く速さよ雲雀東風 芽生 😸夏近し、ショートカットにされたのでしょうね、乾くのが早くて気持ちまで軽やかに。元気に青空を舞うひばりのイメージともぴったりで、素敵な一句となりました。 目覚めの芝桜蠢く大地 aiko 😸一面の芝桜が風に揺れる様を大地がうごめくと捉えたのが面白いです。五七五に調整して、例えば「芝桜目覚め蠢く大地かな」などとするとより俳句っぽいかもしれません。 朝ぼらけ潰れた卵見つめおり ゆん 😸朝ぼらけイコール夜明け、ですが、語感からどこかほのぼの、のんびり、ユーモラスな印象がありますね。目玉焼きでしょうか、フライパンに落とした瞬間、あ潰れちゃった、ということだと思います。これはあけぼのでも夜明けでもなく朝ぼらけだからこそ成り立つ句です。妻のお気に入り句💁🏻‍♀️ 目が合ひて景色狭まる蛙かな 小菊 😸庭かどこかで蛙に遭遇、蛙の目線までしゃがんでいる構図でしょう。きゃっと飛び退く代わりにぐっと接近して蛙の見ている世界を感じる、そんな人って好きだなぁ。 藍苺を捥いで男女の仲となり お馬のけーこ 😸 藍苺ってブルーベリーのことなんですね。ブルーベリー狩りでしょうか、そこで思わず手と手が触れて恋が芽生えて‥かどうかは知りませんが、そんな想像を掻き立てる、けーこさんらしい句です。 タンポポのそばに小さきナズナ咲く 野菊 😸たんぽぽもなずなも春の季語ですから季重なりですが、この場合主役は勿論ナズナでしょうね。殆どの人が目を奪われるのは大きくて黄色いたんぽぽですが、野菊さんは小さくて白いなずなにフォーカスします。中島みゆきの「弱きもの汝の名を名乗れ、しなやかに」という歌詞を思い出しました。 沈みゆく重り潮の香春うらら たぼ女 😸釣り人にしか分からない楽しさってあるんですよ。カサゴなどの根魚を狙う代表的な仕掛けがブラクリです。オモリの下に数センチの糸で針を付けただけの単純なものを岩の隙間や堤防の際にゆらゆら落として誘います。釣れなくてもいいんです。春の陽射し、波音、潮の香、澄んだ水にゆらゆら沈む重りを期待を込めて見ているだけで釣り人は幸福です。 妻の推奨猫凡句💁🏻‍♀️ めくるめくなづななづなの舞踏会 猫凡 📝自句自解:なづなといえば若い果実の柄をちょっと裂いてぶらぶらにしてクルクル回すとペンペン鳴る遊びですよね。回って音がして、から舞踏会を連想し、クルクルからめくるめくという言葉が自然に出てきました。なづなを重ねたのは群生していることと手を取り合って踊ること、二つの意味を込めて。 今回の自選句 更紗木瓜チョコ携えて少女駆け 猫凡 📝自句自解:更紗木瓜ってなんだか頬染めて恥じらうような風情じゃありませんか?ちょうどバレンタインの頃でもあるし、愛するBABYMETALに「ギミチョコ‼︎」もあるし、恋にまっしぐらの少女で作ってみました。リズム的には五七五の末尾を全部E(え)にしてノンストップ感を出したつもりです。 GS句会は毎月19日、完全自由参加です。今後もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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