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夏の季語の一覧

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ねこたんぽ
台風接近、避難、記念撮影。 先日はGS句会へのご参加ご閲覧本当にありがとうございました😊今回も感想を徒然なるままに。 打ち放つ金属音と残る夏 小菊 ✍️「甲子園」の語を用いずにそれを想起させる巧さ。打球音のみならず、飛んでゆく白球、試合あるいは大会後の余韻。素敵な一句で、妻もお気に入りです。 盆過ぎて呆け日焼けの皮を剥く RIANマスター ✍️夏の終盤の気怠さ、生の生活感が伝わってきます。 帰省した夫のあだ名新鮮に メイ ✍️長年連れ添った夫婦でもまだまだ知らないことは多い。夫の田舎で知った幼少期の夫のあだ名の新鮮さ。微笑ましい一句。そういえばこの夏、同級生から送られてきた私の高校時代の写真を見て、妻が似顔絵を描いてくれたのでした。いずれご披露⁇ 暮れかけの空の桃色サンドレス ゆん ✍️これは美しい句ですね〜。夏の夕景に溶け込むような色のサンドレス。個人的には小娘ではなくある程度の年増であって欲しい。 さっくりと刃を吸い込めし西瓜かな aiko ✍️お見事!上質のスイカのシャリシャリ感を「吸い込めし」と表して、涼しさ満点です。妻もお気に入りの一句。 日盛りや息する事を忘れおり いざよい ✍️まさに実感。炎暑の日中、空調の効いた部屋から一歩出た時など。 カーテンは真白野牡丹影ゆらぐ risho ✍️巧いなぁ‥まず字面が良いですね。カタカナ→漢字→ひらがな。視覚的リズムとでも言いたくなります。さらに、「真白」の位置。白いのはカーテンともノボタンとも解釈可能な仕掛けになっています。後者だとすれば、白と白が黒を生み出していることになりますね。いずれにしてもモノトーンのいわば静的な世界が、最後に「ゆらぐ」つまり動くのです。仕掛けに満ちた、それでいてすっきりと美しい一句。 老鶯とテッペンカケタカ共に鳴く そらもよう ✍️ウグイスとホトトギスの囀りが同時に聞こえてきたよ、という句です。両者は繁殖期を同じゅうするので囀りが同時期に聞こえるのは道理ですね。問題は、ホトトギスがウグイスに托卵することです。つまり、ウグイスの巣に卵を産みつけ、ウグイスよりも先に孵った雛がウグイスの卵を全部放り出す。ウグイスは自分の子だと思って一生懸命ホトトギスの雛を育てるのです。美しく穏やかな印象の囀りの背後では生命を巡る熾烈な駆け引きが繰り広げられているのです。 悠久を蝉生まれては地に落ちて 種 ✍️蝉は殆ど繁殖のためにだけ成虫になるようで、寿命は幼虫時代に比べてはるかに短い。生まれては落ちるように感じます。そんな営みが有史以来繰り返されてきたことに思いを馳せるということは、取りも直さず自分の人生を考えることでもあるのでしょう。 赤き実の間に朝顔二つ三つ 佐助 ✍️家庭菜園のトマトかミニトマトの間に朝顔がのぞいているという情景でしょうね。この朝顔は意図して植えたというより零れ種から育ったもの(であってほしい)。園芸家の意外な楽しみとして「あるある」ですね。 夏庭にひっそりと咲くエケベリア 皇帝ダ ✍️夏庭、ですから草が生い茂っていると想像します。エケベリアは丈の低い多肉植物。夏草の陰に発見されたのでしょうね。そこに植えたことを忘れていたか、何処からともなくやってきたか。これも園芸家あるある、です。 義父眠る寝息聞こえぬ蝉時雨 たぼ女 ✍️哀切極まる一句。芭蕉の、閑かさや岩にしみ入蝉の声、と同様、単調な蝉の合唱は死の静寂を浮き彫りにすると共に、読経のようにも感じられます。 拙句の中で妻が好きだと言ってくれたのは、  初蝉のちちいと細く叫びけり 猫凡 でした☺️ 次回もGS句会をどうぞお楽しみに〜🤗
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ねこたんぽ
先日はGS句会への御投句、御閲覧本当にありがとうございました○︎┓︎今回も素晴らしい作品が多数寄せられました。感想を徒然なるまゝに。 三本目開ける麦酒は糖質ゼロ たぼ女 ※「糖質がおいしいって誰が決めたの」、「良い顔して飲むね」。糖質オフだからって飲み過ぎはダメですよ。 桑の実の色や手に染む懐かしき 佐助 ※今どきの子供らは桑の実を食べて手や口を染めることもないのでしょうね。昭和世代の感慨が滲みます。 生き難い世は世で生きて百日紅 種 ※酷暑にも負けずに咲き続けるサルスベリ。状況がどうあれ生きてゆこうという自分への叱咤、あるいは他者へのエール。植物がサルスベリである必然性が明瞭です。 雨宿り一期一会の旅の妙 あおぞら ※旅先の一コマが鮮やかに切り取られました。ザッとにわか雨、駆け込む軒先での旅人同士の語らい。二度と会うこともないであろう故それだけ心に残ります。 雨音を切り裂くようにウィンウィンと風の糸吐く扇風機ムシ ケロボ ※たーぼー*さんと全く同じで、私もピタゴラスイッチの「新しい生物」を思いました。電気屋さんの店先でビニール紐を靡かせていたような、音も割合うるさいレトロなタイプでしょう。前にしゃがんで「ア゛〜〜〜」って言いたくなります。 ざんざ降り一転一斉蝉時雨 そらもよう ※激しい雨音が瞬時に蝉時雨に入れ替わる転換の妙。音の性質が似ているところも素晴らしい。「一転一斉」が効いています。妻もこの句が好きで、「雨音も蝉時雨も、どちらも大きいのだけれど、不思議に静けさが感じられます」と。素敵な一句です。 一年の巡りの早さ青田波 芽生 ※青田波という季語には動きが含まれています。「巡り」という動きに呼応する気がします。青田が青田であるのも実に短い期間で、田んぼにまつわる季語が多数あるのも日々その姿が変化することと無縁ではないでしょう。毎年繰り返される営み、その中で老いていく自分、という苛烈な感慨も滲みます。 青時雨そっとうなじに手を伸ばす risho ※この句も妻のお気に入りで、「初々しいカップルを横目で見てる感じ」と。色気のある句なのにいやらしくないのは「青」のおかげでしょうね。絵画的な印象深い一句。 青田波寂しき景色励まして 小菊 ※さびれゆく町村でしょうか、風に揺れる青田が「負けるな」と応援している。勿論本当は自分が応援しているわけですが、心情を青田に代弁させている。抗い難いものに抗う心象風景。 アガパンサスの青が解けてつゆの明 いざよい ※良いですねぇ。梅雨明けを「アガパンサスの青が解けて」訪れるものとは!鬱陶しい気分が明るさへと優しく開けてゆくようで。アガパンサスを詠んだ句の決定版でしょう。 海月浮く海の初めの川の中 ゆん ※河口かな、そこにくらげがいた、それだけなのですが、本当に言葉の処理が巧みですよね。最初のkuの「う」、中七の最初の「う」が頭韻的に心地好い。さらには中七から最後までの「の」の連打、この楽しいリズム感。どこ吹く風とあなたまかせの気楽な浮遊感まで感じられます。唯一気になったのが「初め」。「始め」が正しいのかな?この使い分けは意外に難しくて、自信がありません。どなたか教えて下さいませ〜。 ハマユウの蕾の中に光差しそっと溢れる生命の息吹き yoko. ※浜木綿の蕾が綻ぶところに注目されたのがお手柄です。薄緑の中に純白が覗く。「蕾の中に光差し」の表現に説得力があります。生命の息吹きが「そっと」溢れる、も良いですね。溢れるといえば「ドッと」溢れそうなところを、注意深い観察者だけに分かる程度に人知れずさりげなく。 拙句から妻が選んだのは二句(๑´▿︎`๑)♫︎ 夏日影舗道に蝶を刻み付け 猫凡 見えぬもの掴んで守宮音も無く 猫凡 次回もGS句会をどうぞよろしくお願いいたします🤗
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ねこたんぽ
今日は🏷️ニャンニャン祭り、ですが、この場を借りて今月のGS句会の御礼とまとめをさせて頂きます。今回もご参加ご閲覧本当にありがとうございました😊幾つか感想を述べさせて下さいまし(敬称略)。 万緑や眞白な七分袖のひと そらもよう ※緑に白、それも七分袖!爽やかさが溢れ出る素敵な一句✨ 儚さを夜空に綴る宵蛍 たぼ女 ※儚さを「綴る」が工夫ですね。スゥッと動いては消える蛍火の美しい表現だと思います。宵といえば日没後で夜の一部ですので、夜空としなくてもよいかも。宵だけに😝 吹き渡る風をも染めしラベンダー 佐助 ※一面のラベンダー、風が運ぶ香りが色を持って辺りを染めるよう。視覚触覚嗅覚が鮮やかに刺激されます。 梅雨曇り今夜の雨待つ傘の富士 ケロ女 ※笠雲をいただいた富士山を、傘を持っている人に見立てたユーモラスな句。梅雨曇りは今にも降りそうな曇天で、まだ降ってはいないので、言葉の意味としても適切だと思いますが、「雨」が二度出てきてちょっとうるさいかも。「梅雨曇り未だ降らぬに傘の富士」などとしてはどうでしょう? 紫陽花の名を知りたくて呼びかける げじげじまゆげ ※花好きなら皆共感できる心情かと。牧野博士もそんな気持ちだったのでしょうね。 白紫陽花しなやかに熟れ露まとふ 小菊 ※雨にうたれた満開あるいはややそれを過ぎた柏葉紫陽花の姿でしょう。色香漂う句ですが、清楚な白であることでバランスが取れています👍 紫陽花の雨に包まれ人心地 aiko ※息苦しいほどの豪雨が少し収まった街角、辺りを見る余裕が出て気付けば紫の紫陽花多数、といった情景でしょうか。ついさっきの恐怖心は何処へ、ほどよい程度なら雨も悪くない、と人の心も七変化🐌 苔青く十薬白き雨の道 べにしし ※「細川家菩提寺、高桐院にてガラシャを想う」の句。どくだみの花を白い十字架に見立てていますが、そこが分からなくても十分に美しい句で、雨の日もまた佳き哉と思わせます☔️ 谿は見ず沢の音聞け若楓 種 ※渓流脇に楓の新緑、という景でしょう。下の流れを見るよりも、木漏れ日の若楓(これが主格かな?)を見上げ、沢の音に浸れ、心まで洗われるようであろう?という句意かと。命令形と相まって清々しさに溢れた一句✨ 構内を行き来忙しく夏燕 メイ ※人が忙しく行き交う駅の構内、子育て中の燕もまた大忙しです。動きに満ちた夏らしい一句、お見事👏 緑蔭に消火栓あり通い道 ゆん ※暗い緑に赤、色彩の対比が際立って、独特の怪しい雰囲気を漂わせています。流石👍 亀の子は歩く光へひかりへと ゆん ※これは海亀の子が孵化してすぐ海へ向かう情景です。いじらしさ、生命の神秘、希望を感じさせます✨ 活きの良い毛細血管花菖蒲 いざよい ※花の網目模様を毛細血管になぞらえた着眼が面白いですね。ただ、私を大いに悩ませるのはいつものあの難題、つまり、あやめ、しょうぶ、花しょうぶ、かきつばたなどの区別です💧本来、花弁の根元に細かい網目が入るのはあやめ(故に文目、綾目)です。そしてややこしいことにあやめを菖蒲とも表記するので、さらに混乱が生じます😵‍💫そこまで考えなくて良いのかもしれませんが、「細かいことが気にかかる。ボクの悪いクセ」by 杉下猫京 春菊のポーチドエッグの露光る じぇ ※朝露を纏った春菊の花を、朝食のポーチドエッグに見立てた、美味しそうで可愛い句。 今回我が妻の琴線に触れた句は三つo(*'▽︎'*)/☆゚︎ 構内を行き来忙しく夏燕 メイ 緑蔭に消火栓あり通い道 ゆん 籐椅子に眠る父おり夢に生き ゆん 拙句から妻が選んだ句は二つ😻 理科室の騒めきよぎるブラシの木 猫凡 💁🏻‍♀️教室のガヤガヤや匂いがよみがえりました 青大将呼吸忘れてお見送り 猫凡 💁🏻‍♀️呼吸忘れる忘れる! GS句会、次回もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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ねこたんぽ
先日はGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました😊今回の作品からいくつか選んで感想を述べさせていただきます(敬称略)。 早苗田に雄々しき影の逆さ富士 いざよい 📝雄大で美しい日本の原風景です。 リラ香る街ゆく人の声高し 佐助 📝ライラック祭りの賑わいを視覚嗅覚聴覚で多角的に捉えた一句。心浮き立ちます。 通り道柿の花咲く夏近し あおぞら 📝柿の花は緑で小さく目立ちません。そこに目を留め季節の変遷を感じ取るところが素敵です。 朝顔に成田屋の声夏はすぐ じぇ 📝当然、この朝顔は団十郎でしょうね。えび茶の渋い大輪に向かって一声「たやっ!」。咲いた喜びが伝わってきます。 青嵐マーマレードを煮詰めをり そらもよう 📝外は青葉をザワザワ言わせる強風、キッチンで黄色い柑橘を煮詰めている。色の対比、動と静の対比が鮮やかです。 初夏の陽の窓のみ白き職場なり risho 📝コントラストの句でしょうね。夏は光と影の季節なのです。 夕焼けのみるみる溶けて無となりぬ 種 📝光と色彩の急速な移り変わりを上手に詠んだ一句ですが、人生を詠んだとも解釈し得る。 夏野ゆく季節の言葉を巡らせて べにしし 📝爽やかさ120%、これから夏の散策の時はこの句が友となるでしょう。 裏金よ卯の花腐し偉い人 芽生(メイ) 📝 卯の花腐しとは五月ごろの長雨のこと。じめじめして鬱陶しい感じが、政治腐敗のニュースにぴったりです。季語だけで中七、残り十文字、上手にまとめられています。 玉苗に雨雲溶かす逢魔刻 fooco 📝低く垂れ込めた雲を映す田んぼの水鏡、夕暮れ時の複雑な色彩が全てを包む。怪しげで幻想的な世界を「逢魔刻」という言葉が見事に表しています。 でろりんと伸びる浅蜊のくつろぎぬ ゆん 📝アサリの砂出しでしょうね。水管を伸ばして盛んに水を吐いている。この後食べちゃうんですけど。諧謔味溢れる名句です。 皆様の句からの妻セレクト💁🏻‍♀️は二つ。 時変わる微かな合図小判草 risho 📝時刻が変われば吹く風も変わり、コバンソウのシャラシャラした音も変わる、そういうことでしょう。小さな草に目を留めるrishoさんならではの感覚です。 朝刊の社説で包む夏薇 べにしし 📝夏のわらびと、朝刊の社説の取り合わせが新鮮!もうそれしかないと思えるから不思議です。名人級の一句かと。 拙句より妻セレクト💁🏻‍♀️は二句。 一滴を以て足れりと万年草 猫凡 病む人よジニアが今日も咲いている 猫凡 紹介できなかった方々も御参加本当にありがとうございました❣️ 次回もGS句会をよろしくお願いいたします彡:>)8┓︎
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ねこたんぽ
今回も🏷️GS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました。夏🌻を感じさせる素敵な句が集まりました(敬称略)彡:>)8┓︎ なめらかに光りしものや水羊羹 べにしし 影法師踏まず一人の盆月夜 Thymus 梅雨の夜の黙の書院に般若経 白南天 茗荷の子刻むや里の風の吹く そらもよう 夏休み婆のあと追ふ孫と鶏 種 夏の雲そのものに咲く夾竹桃 あおぞら 盆供養下げし葡萄の種洗ひ 小菊 手探りでスイッチ入れる扇風機 たぼ女 灼熱の墓地ギシギシの茎を切る 香瑞 摘花愉し黄花コスモス陽を映し ケロ女 カナヘビの酷暑に白く平たい死 ゆん ※今回のねこ賞はゆんさんです✨👏💮 カナヘビの酷暑に白く平たい死 ゆん ※ねこ評:「白く」で腹を上にしていることが分かると共に、残酷なまでに強い日射しが感じられます。「平たい」も効いていますね。死んでしまった生き物はそんな風になっています。確かな観察眼で、夏の庭の片隅の死を浮かび上がらせた印象深い一句。 ※拙句から妻が選ぶミセスねこたんぽ賞は二句\( ˆoˆ )/ 悦楽の隣に死あり花の蜘蛛 猫凡 四頭身子かますなれど猛々し 猫凡 ※皆さんの句から妻が選ぶ裏ミセス賞は三句💁‍♀️ 雲の峰頂き目指しハイウェイ そらもよう 夏の庭繁るがままに荒れさせて 種 手を当てた榎の脈が聞こえおり ゆん GS句会は毎月19日、完全自由参加。次回もどうぞよろしくお願いいたします🤗
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