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悪代官
No.696 ボタン(牡丹) 別名:深見草 ボタン科ボタン属 その2 牡丹【No.418(2019.5.25)】の花芽です🎵 昔、信州の豪農にお清という娘がおりました🎵 ある日、父の帰りを待っていると、手傷を負った若い武士をつれて帰ってきました🎵 娘の手厚い看護で、若武者の傷が癒えるとともに、二人は恋に落ちていきました🎵 元気を取り戻した若武者は、一度帰ってまた戻ってくると約束して帰っていきました🎵 二人の間柄を知らない父親は、娘に何度も結婚を進めました🎵 父親の申し出を断りきれなくなった娘は、淵の崖の上にある牡丹の花をとってきたら、夫婦になることを承諾します🎵 男が登っていくと、そこに件の若武者が帰ってきました🎵 その話を聞いた若武者は淵へとかけ上がっていきます🎵 男を追い抜いた若武者は、花を見つけて掴もうとしますが、風が吹いて掴もうとした若武者は真っ逆さまに落ちていきました🌼 それを見たお清もあとを追って淵に飛び込みます🎵 そして、二人は淵の中に消えていきました🌼 それから牡丹の花が散るころには、花びらが淵に漂ってなかなか流れていかないそうな🎵 咲かねばならず待たねばならず牡丹の芽 加藤楸邨
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悪代官
No.684 コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属 その2 辛夷は、「木筆」とも書きます🎵 春の嵐で、ボサボサの筆になってますが😅 昔、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人は熊本の山奥に逃れました🛑 早春の朝、目を覚ますと、周囲の山々に無数の源氏の白旗🏳️がはためいている姿を目の当たりにします🏳️ これを見た平家の落人は、もはやこれまでと、自刃して果てました🏳️ しかし、村人たちが目にしたのは、辛夷の花でした🏳️ 平家の落人は、辛夷の花を源氏の白旗と見間違えたのでした🏳️ 村人は、落人を丁重に葬ったそうです📿 🌠🌠🌠🌠🌠🌠🌠 話は変わりますが、オリオン座は鼓星ともいいます🌟 オリオン座の一等星に、ベテルギウスとリゲルがあります🌟 ベテルギウスは赤く見えるので、平家星🌟、リゲルは白く見えるので、源氏星🌟ともいいます🎵 平家の落人伝説があるところで、オリオン座の一等星をこう呼びますね🎵 ベテルギウスの超新星爆発💥はまだなくていいよ👌 山ざくらこぶしの花と咲きまじる谷村の家の小さき鯉のぼり🎏 佐佐木信綱
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悪代官
No.661 ミスミソウ(三角草) 別名:雪割草 キンポウゲ科ミスミソウ属 その2 早春に咲く花は小さいものが多いですね🎵 ミスミソウの花の大きさは2cmくらいで、背丈も10cmくらいです🎵 和名の由来はNo.435をみてね☺️ 戦国武将の佐々成政が、「さらさら越え」といわれる冬の立山越えを行ったことがあります🎵 富山を治めていた佐々成政が、四面楚歌になり、雪が降って敵が攻めてこない冬の間に、浜松の徳川家康に援助を求めるために行った雪中行軍のことです🎵 重い武具を身に付けての山越えは、並大抵の苦労ではありませんでした🎵 そのような時、佐々成政はその雪に覆われた頂上付近の岩と岩の間に、可憐な花が咲いているのを見つけ、部下を励ましたと言われており、その花こそ雪割草の花でした🎵 息止め見る雪割草に雪降るを 加藤知世子
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悪代官
No.651 スイセン(水仙) 別名:女史花 ヒガンバナ科スイセン属 その5 日本水仙も咲きだしてます☺️ 今年は暖冬で、いろいろな花が咲きだしてますね🎵 中国では水仙を「女史花」ともいいますが、それは次の話に由来します🎵 昔、長離橋というところに非常に文才の優れた女がおり、ある時、星が地に落ちて水仙になった夢を見ました🎵 そこは水仙が咲き乱れ、よい香りが漂っていたので、女は摘んで食べてみると、夢から覚めました🎵 やがて女は美しい娘を産み、夢にちなんで観星女史と名付けました🎵 この話が各地につたわり、水仙を「女史花」というそうです☺️ 水仙の花の伏したる雪の丘 高野素十
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悪代官
No.650 スイセン(水仙) ヒガンバナ科スイセン属 その4 年末から水仙が咲き出すのははじめてかな🎵 今日はうちの地域では成人式です🔰 昨日の朝刊の「みんなの声」の欄に、小学校の担任した先生からの祝電が掲載されてました🎵 昨日投稿した🍊のように温かい気持ちになりましたので、紹介します☺️ 📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕 バラのように手入れされ高価な花として存在する人もあれば、タンポポのように野の花として一生を終える人もいる🌷 比べてその優劣に一喜一憂するのが人間の常だけれど、大切なのはバラが咲かせることのできないタンポポの誇りを持って美しく咲くこと🌼 水仙の和名の由来はNo.244(2019.1.14)、水仙にまつわる話はNo.245、No.300(2019.3.24)です☺️ 水仙は萎れしのちも明星に似たる蕊をばただなかにおく 与謝野晶子 太陽と薔薇
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悪代官
No.649 ウンシュウミカン(温州蜜柑) ミカン科ミカン属 その2 蜜柑の中に、橙(ダイダイ)があり、その名前が「代々」に通じることから蜜柑も縁起木になっています🍊 芥川の小説に『蜜柑』があります🍊 主人公が二等客車に乗っていて、そこに三等客車の切符を握りしめた田舎娘が乗り込んできて目の前の席に座ります🎵 主人公は娘が二等も三等の区別も弁えないことに心の中で腹を立てます☺️ しばらくすると、娘は窓を開けました🎵 そのため、黒い煙が車内に入り込んできて、主人公は咳き込み、更に心の中で腹を立てます🎵 汽車が踏み切りに差し掛かったとき、主人公は頬が赤く背の低い三人の男の子が立っているのを見つけます🎵 男の子たちは汽車の通り過ぎるのを仰ぎ見ながら、一斉に手を上げ、喊声(かんせい)を一生懸命ほとばしらせます🎵 すると、その瞬間娘が窓から身を乗り出し、霜焼けの手から蜜柑を5、6個男の子たちの上に投げます🎵 ここで、主人公は思わず息をのみ、そうして刹那に一切を了解したのです☺️ 娘のすべてを理解し、温かい気持ちになった主人公がそこにいました🍊 おとなしく頭剃らせてゐる甥の目の前にある褒美の蜜柑 大熊長次郎
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悪代官
No.627 ユズ(柚子) ミカン科ミカン属 その2 この柚子は専ら湯豆腐用です🎵 香りのいい柚子です✌️ 宮城県柴田町に雨乞という地区があります🍊 昔、諸国を行脚していた行者がこの地にたどり着き、農家に水を求めました🍊 行者はその水がおいしかったのと、集落の人々が大変優しかったので、この地に住み着きます🍊 ある時、行者は風をこじらせ、寝込んでしまいます🍊 その時も集落の人々が手厚く看病しました🍊 そのことに感謝した行者は、修行中に南の地で頂いた柚子の種子を集落の人々に与えました🍊 それが「雨乞の柚子」の由来となっています🍊 雨乞の柚子は、日本に自生する最北限の柚子です🍊 柚子の和名の由来に興味のある方は、No.240(2019.1.14)を見てください🎵 いちじろくいろ付く柚子の梢には藁投げかけぬ霜防ぐならし 長塚節
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悪代官
No.613 ホトトギス(杜鵑) ユリ科ホトトギス属 その2 ホトトギスには次のような民話が伝わっています🎵 昔、あるところに兄と弟が住んでいました🎵 ある時兄は病気になり、働けなくなりました🎵 弟は山芋を掘ってくると、兄には美味しいところを食べさせ、自分は残った固くて不味い根の所を食べていました🎵 弟はこのことを知られないように、隠れて食べていました🎵 ところが、兄は弟がこそこそ隠れて食べていることを知ります🎵 兄は弟がこそこそ隠れて食べているのは、自分だけ旨いものを食べているからだと疑い、その思いが募って、弟を殺してしまいます🎵 そして腹を裂いてみると、胃の中から出てくるのは、固い筋や皮ばかりでした🌾 それを見た兄は、弟の身体を抱きしめて悔やみ、嘆き悲しみました😭 泣いているうちに、兄はホトトギスになり、「弟と恋し」と叫び、血を吐いて胸をかきむしり、血に染まった羽根が散って、ホトトギスの花になったと云われています🎵 花弁の斑模様は、その時飛び散った弟の血とも云われています🎵 杜鵑の和名の由来は、No.166(2018.10.20)を参照ください🎵 はなびらに血の斑(ふ)ちらしてほととぎす 沢木欣一
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悪代官
No.500 ザクロ(柘榴) ミソハギ科ザクロ属 その2 受粉を終えた花🎵 鬼子母神の神社には大体柘榴が植えられています🎵 鬼子母神はインドの女神の一人でありますが、残忍で、人の子どもをさらっては食べていました👹 釈尊はこれを憂い、鬼子母神の末の子どもを隠してしまいました😠 鬼子母神は、気が狂ったように探したが見つかりませんでした👹 途方にくれた鬼子母神は釈尊にこのことを訴えました👹 釈尊は、自分の子どもを失えば、このように嘆き悲しむのは当たり前、汝に子どもを盗られた親の心はいかばかりかと戒めました😠 鬼子母神は悔いて泣くので、釈尊は子どもを返し、『もし人の肉を食べたいと思ったときには、この果実を食べなさい』と、ザクロの果実を与えました🎵 以後、鬼子母神は心を改め、子育ての神になりました🎵 散りたまる柘榴の花のくれなゐをわけてあそべり小蟹がふたつ 若山牧水
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悪代官
No.492 ヤマユリ(山百合) ユリ科ユリ属 その2 昭和34年の夏、尋常小学校小川小学校戸渡分校の児童か修学旅行で皇居を訪ねました🎵 その皇居で、寂しさを感じた子どもたちは、修学旅行から帰ってから、先生と話し合ったそうです🎵 子どもたちが考えたのは、戸渡の山百合で皇居を彩ること🎵 子どもたちは毎日暗くなるまで、休日返上で山百合の球根を探したそうです🎵 昭和34年11月、山百合の球根約3000個が吹上御所に献納されました🎵 吹上御所に咲いた山百合に、強く心引かれた皇太子殿下と美智子皇太子妃殿下(当時)は、その山百合を贈ってくれた、小川尋常小学校戸渡分教場の子どもたちに会ってお礼をいいたいと願っていました🎵 そんな折り、昭和36年6月に小名浜港での放魚祭に皇太子殿下と美智子妃殿下が御臨席することになりました🎵 放魚祭のために御臨席することになった皇太子殿下と美智子妃殿下は分校の子どもたちに会って、直接お礼をしたかったのですが、悪路のため、平駅での面会になり、その折に新美南吉全集三巻を贈りました🎵 その後も、戸渡分校の子どもたちと皇室との交流は続いたそうです🎵 美智子上皇妃殿下といえば新美南吉の『でんでんむしのかなしみ』であり、『悲しみは誰でも持っているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしはわたしの悲しみをこえていかなきゃならない』そう思ったでんでんむしはもう嘆くのをやめたのだった🎵 その1はNo.93です🎵 裏山の青萱ぬけいで咲く百合の涼風のむた大きくゆらげり 木下利玄 裏山
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悪代官
No.491 ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属 その2 平成31年1月16日の平成最後の「歌会始の儀」のお題は「光」でした🎵 このとき、上皇殿下は、阪神・淡路大震災の10周年追悼式で贈られたヒマワリの種が御所の庭で葉を広げ成長する姿を詠まれました🎵 このヒマワリの種は、11歳で犠牲になった加藤はるかさんがペットの鳥にえさとしてあげていた種が芽吹いて咲いたものでした🎵 この種を受け継いで育てる活動は「はるかのひまわり」と呼ばれ、全国的に広がり、復興の象徴になりました🌻 阪神・淡路大震災から24年、種がお手元に渡ってから14年、上皇殿下の被災地への思いは変わらない🌻 贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に
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悪代官
No.486 ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属 その2 ホタルブクロは毎年咲きますが、蛍はここ2年くらい見かけません😅 ホタルで遊ぶのは、今年もお預けのようです🎵 ホタルブクロ属の学名はCampanulaで、ラテン語の「釣り鐘」を意味する語句に由来します🎵 カンパニュラには次のようなギリシャ神話が残されています🎵 昔、カンパニュラという美しい娘がおり、とてもよく働く娘であった🎵 その働きぶりを見た神々は娘に、食べると不老不死になる金のリンゴを守る番人のドラゴンに知らせる役目を与えました🎵 ある日、無法者がやって来て金のリンゴを盗もうとしました🎵 カンパニュラはそれを見つけてドラゴンに知らせようと銀の鈴を打ち鳴らしますが、無法者に見つかり、胸を一突きされ死んでしまいます🎵 それを憐れんだ神々は、彼女を花に変えてやりました🎵 その花がカンパニュラです🎵 蛍袋は愁ひの花か上向かず 鈴木真砂女
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悪代官
No.477 シダレヤナギ(枝垂柳) ヤナギ科ヤナギ属 その2 シダレヤナギは雌雄異株です🎵 この花はその1の木とは違いますが、雄株の雄花です(撮影日3月31日)✨ かつて奥州街道の宿駅として栄えた那須町芦野には、「遊行柳」があります🎵 「遊行柳」は歌枕にもなっていますが、遊行柳の名は藤沢市にある遊行寺の歴代の住職が巡教で必ず訪れたことに由来します🎵 「遊行」とは時宗(開祖:一遍(1239~1289年))のことで、総本山の遊行寺(正式名称:清浄光寺)は箱根駅伝では有名なポイントですよね🎵 何故、遊行寺の住職が代々訪れるようになったのかはこの伝説によります🎵 室町時代の文明3年(1471年)に、遊行19代尊皓(そんこう)上人がこの地を訪れたときには、この遊行柳は、朽木の柳、枯木の柳、清水流れる柳と呼ばれていました🎵 すると、どこからともなく老翁が現れました🎵 この老翁は柳の精で、上人が念仏を唱えると、上人に感謝の意を伝え、消えていきました🎵 あとには、朽木の柳だけが、そこには残っていました🎵 この話は謡曲『遊行柳』として今に伝わります🎵 そのとき、老翁が上人に、西行が詠んだ歌を語るのですが、その歌は、次の歌です🎵 道のべに清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ 西行 新古今和歌集 巻3 夏歌262
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悪代官
No.462 ドクダミ(毒痛み) 別名:十薬、魚醒草(ぎょせいそう) 古名:之布岐(しぶき) ドクダミ科ドクダミ属 その2 幸せの5枚の花弁(本当は花弁ではなく、総苞片です)のドクダミです💕 同じ大きさでないことが残念ですが😅 📕📚📕📚📕📚📕📚📕📚 臥薪嘗胆の故事は、春秋時代の呉と越の話です🎵 呉と越は隣り合わせの国ですが、とても仲が悪かったのです🎵 呉王夫差(ふさ)は、毎晩薪の上に寝て、その痛みで越への復讐心を掻き立てました🎵 だから、「臥薪」ですね🎵 越王勾践は、呉への復讐心を掻き立てるために、苦い胆をなめた🎵 だから、「嘗胆」です🎵 越王勾践が嘗めたのは、悪臭のドクダミだったとも伝えられ、浙江省の紹興には、呉に敗れた越王勾践が隠れたと伝わる「シュウザン(ドクダミ山)」という山があります🎵 ドクダミの名の由来は、No.3(2018.5.31)を参照ください🎵 梅雨ふりてしめりがちなる草むらにどくだみの花ま白なるかも 高田浪吉
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悪代官
No.462 キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属 その2 夾竹桃は有毒植物で、特に樹皮や根の毒性が強く、原産地のインドでは「馬殺し」の名があります💀 毒があるくらいだから、 条件の悪いところでも育ち、公害にも強いので、街路樹にも利用されます🎵 📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕 広島市に原爆が落とされたのは1945(昭和20)年8月6日午前8時15分です🎵 原爆が落とされた広島は、今後70年(75年ともいわれる)は草木の一本も生えないだろうと言われました〰️💣️💥 原爆投下から数年後、そんな焦土とかした広島に真っ先に咲いたのが、夾竹桃でした🎵 広島市民はその夾竹桃の花に、復興への希望と光を見たのです✨ その夾竹桃に今度は広島市民が応えます🎵 昭和48年10月3日の「市の木と花を選んでください」の市からの告知に、広島市民は夾竹桃を選びました💕 候補は、フヨウ、カンナ、キョウチクトウだったそうですが、夾竹桃はダントツの1位だったそうです✨ 昭和48年11月3日、広島市は夾竹桃を市の花としました🎵 広島市の夾竹桃は、毎年8月6日が花の盛りを迎えるそうです✨ 因みに、市の木はクスノキが選ばれました🎵 『夾竹桃のうた』には、広島、長崎、沖縄が出てきます🎵 日本人が決して忘れていけない日が4つあります🇯🇵 6月23日 沖縄慰霊の日 8月6日 広島平和記念日、広島原爆忌 8月9日 長崎原爆の日、長崎原爆忌 8月15日 終戦記念日 夾竹桃花なき墓を洗ひをり 石田波郷
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悪代官
No.456 ニシキギ(錦木) 漢名:衛矛 ニシキギ科ニシキギ属 その2 ニシキギの若枝からは表皮を突き破って、コルク質の翼(よく)があるので、見分けやすいですよね🎵 漢名なんかは言い得て妙ですね💕 平安時代の錦木は、この木のことではないとの説もありますが🎵 昔の奥羽地方にはこんな風習がありました🎵 男が思う女へ手紙をやる代わりに、女の家の戸へ毎日錦木を置きました🎵 もし女がOKならそれを内へ入れ、不承知ならば取り入れないが、懲りずに三年間立て続けて千束(ちつか)にも及ぶと、実意があるものとして、大抵承知したと言われます🎵 思ひかねけふ立て初むるにしきぎの千束も待たで逢ふよしもがな 大江匡房 詞花和歌集 恋上
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悪代官
No.443 クマガイソウ(熊谷草) ラン科アツモリソウ属 その2 クマガイソウ(熊谷草)は、アツモリソウ(敦盛草)と切っても切れない関係にあります🎵 アツモリソウ(敦盛草)は、その唇弁を平敦盛の背負った母衣(ほろ)に見立ててその名があります🎵 クマガイソウ(熊谷草)は、源氏の武将、熊谷直実の背負っていた母衣に見立てたものです🎵 どちらも母衣が出てきましたが、何が違うのかと言うと、母衣の「色」です🎵 平氏は紅、源氏は白です🎵 ですから、アツモリソウの花弁(母衣)は赤で、クマガイソウの花弁は、白(実際は淡いピンクです)です🎵 敦盛と直実が戦うのは、源平合戦のうちの一ノ谷の戦いです🎵 その戦いで敦盛は直実と一騎打ちをし、落馬した敦盛の首をとるため馬から降りて敦盛の顔を見て驚きます🎵 敦盛は、自分の倅(せがれ:子ども)と同じくらいの幼さの残る顔だったからです🎵 この時敦盛は15歳、直実は刀を抜いたものの、見逃そうとするのですが、味方が許さず、仕方なく刀を振り下ろします🎵 この時敦盛の真っ白な母衣は血で紅色に染まっていったといわれます🎵 直実は、この戦の後、敦盛を弔うため武士を捨て、僧籍に入りました🎵 参考までに、信長が「人生50年、、、」と舞う能は「敦盛」です💕 また、熊谷次郎直実は埼玉県熊谷出身です💕 熊谷市ではクマガイソウは幸安寺に行くと見られます🎵 なお、熊谷次郎直実の菩提寺は、熊谷市の熊谷寺(ゆうこくじ)です🎵 熊谷草見むと訪ねる山の寺 青柳志解樹
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悪代官
No.420 シャクヤク(芍薬) 別名:夷草 ボタン科ボタン属 その2 品種名は、「極光」です🎵 花だけ見れば、牡丹と芍薬の区別は難しいですね🎵 芍薬の話では、小野小町と深町少将の話が一番有名かな🎵 小町は少将の求愛を退けるために、無理な要求をします☺️ 小町から結婚の条件として出された、「百夜通い」です🎵 少将は、来た証しに芍薬を1本ずつ植えました🎵 しかし、百日目の夜、雪が降り、少将は寒さで死んでしまいます🎵 紅の夜の衣も脱ぎあへず芍薬の園に芍薬を剪(き)る 正岡子規
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悪代官
No.414 ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属 その3 だんだん色が濃くなるように紹介しています💕 館林にはまた、こんな話も伝えられています🎵 城主の奥方が、家臣や腰元を連れて、城沼で船遊びをしたときに、突然船が動かなくなりました🎵 これはこの沼に住む龍神様の怒りであろうと考え、各自身に付けているものを投げ入れ、水底に沈んだものが身を投げ入れることとなった🎵 ところが誰が投げ入れても持ちものは沈まなかった🎵 それで、奥方が持ち物を投げ入れると、沈んでいきました🎵 奥方は、これは私が龍神様に見込まれたのだからといって、沼に飛び込んだ🎵 すると、船が動いて岸にたどり着くことができました🎵 この話を聞いた殿様は、奥方の「つつじ姫」に因んで、沼の岸辺にたくさんの躑躅を植えました🎵 盛りなり花曼陀羅の躑躅かな 高浜虚子
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悪代官
No.413 ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属 その2 このツツジの花糸は赤ですね🎵 この花も雄しべが5本だからサツキかな🎵 城下町には有名なツツジの名所がありますよね☺️ 群馬県館林市には、つつじが岡公園があり、50種、1万株のツツジが植えられています🎵 館林藩の初代藩主は、徳川四天王の一人、榊原康政公です🎵 康政公には、「お辻」という側室がいました🎵 お辻は容姿端麗で、美しかったため、康政公の寵愛を一身に集めたため、正室たちから執拗な嫌がらせを受け、ついには城沼に身を投げてしまいます🎵 里人は、これを悲しみ、お辻が「ツツジ」に似ていることから、躑躅を植え、お辻の霊を弔ったと伝えられています🎵 つゝじ多き田舎の寺や花御堂 正岡子規
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悪代官
No.401 オランダアヤメ(ダッチアイリス) アヤメ科アヤメ属 その2 うちで今咲いているオランダアヤメ(ダッチアイリス)はこの子だけです🎵 ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)と違って、ヒゲ(ブラシ状のヒラヒラ)はありません🎵 アヤメ属の学名はIris(イリス)であることはドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)のその1(No.397、2019.5.12)に書いた通りです🎵 イリスは、ゼウスの妻ヘラに仕えた乙女の一人です🎵 美しく気立てのよかったイリスは、ある時ゼウスに言い寄られます🎵 ヘラを敬愛していたイリスは、浮気などできないと、断り続けていましたが、ゼウスが聞く耳を持たないので、ヘラに洗いざらい話して、暇乞いを願い出ました🎵 その心掛けに感動したヘラは、イリスに七色の首飾りと大空を飛ぶための翼を授け、神酒を振り掛け虹の女神にしました🎵 その時に神酒がこぼれて地上に降り注いだところから、美しい花が咲き、それがイリスと呼ばれています💕 アイリスを見ゆる一眼にて愛す 日野草城
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悪代官
No.338 モモ(桃) バラ科サクラ属 その2 うちにあるハナモモの中では最大で、高さは2.5mくらいあります🎵 品種は、キクモモですね🎵 このキクモモが咲きだすと、うちの庭は百花繚乱の様相を呈してきます💕 古事記には、伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)の国生み・神生みの話があります🎵 イザナミは神生みの最後に火神を生み、女陰を焼かれて亡くなります🔥 これを悲しんだイザナギは妻を連れ戻すため、黄泉の国に下ります🍑 イザナミと約束した「見るな」を破ってしまったイザナギは、黄泉の国の醜女や鬼に追われます🍑 鬼たちに捕まりそうになったイザナギが桃の実を投げつけたら、鬼たちが逃げていって助かったという話があります🍑 これ以来、桃には霊力があると信じられており、桃の節句や桃太郎の話はこの神話に因んだものです🎵 みちとせになるてふ桃の今年より花咲く春にあひにけるかな 凡河内躬恒 拾遺和歌集
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悪代官
No.323 ヤマブキ(山吹) バラ科ヤマブキ属 その2 山吹といえば、太田道灌の話を抜きには語れない🎵 若き道灌が、鷹狩りに出掛けたときに俄か雨にあった🎵 簑を借りるために農家に立ち寄り、入り口で『簑を貸して欲しい』と頼んだ🎵 すると、家の中から娘が出てきて、一輪の八重の山吹を差し出した🎵 道灌は『山吹でなくて簑を貸して欲しい』と告げたが、娘は山吹を差し出すだけでした🎵 簑を貸してくれない娘に怒った道灌はそのまま帰ってきました🎵 館でその話を家来にすると、家来の一人が、『それは、兼明親王の歌に掛けて、貧しくて簑(実の)一つないことを暗に伝えたかったからではないでしょうか』といった🎵 若き道灌は、自分の無知を恥じ、その後は武事(武芸)だけでなく、文事(学芸)にも励み、歌人としても大成したと伝えられています🎵 私も春に山吹を見ると、この故事を思いだし 、自分への戒めとしています🎵 武芸は、健康づくり、つまり散歩と登山です🎵 何故、八重の山吹が実を付けないのかはNo.324をご覧ください🎵 かえるさん、この話が約束していた話です🐸 七重八重花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞあやしき 兼明親王 後拾遺和歌集 雑5-1154
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悪代官
No.321 ヤブツバキ(薮椿) ツバキ科ツバキ属 その2 ヤブツバキです🎵 青森県の夏泊半島北端の通称椿山には1万数千本のヤブツバキが自生しています🎵 『ツバキ自生北限地帯』として大正11年10月12日国の天然記念物に指定されています🎵 この椿山には次のような伝説が残されています🎵 その昔、越前商人横峰嘉平という人が船で交易に来て、いつしか村の娘お玉と契りの末は夫婦になろうと思っていました🎵 嘉平は商用のため一時越前国に帰らなければならなくなり、お玉は京の女が付けている椿の油が欲しい、今度来るときはその実を持って来てください、絞って塗りたいと名残を惜しみ泣いて別れました🎵 お玉は嘉平を待ち続けたが、約束の年になっても、そして次の年も船は来なかった🚢 待ち焦がれたお玉は、約束に背いた嘉平を深く恨んで海に入って死んでしまいました🛳️ 村の人々は深く悲しみ、海が見えるこの地にお玉の墓をつくって埋めたそうです🌊 3年を経た次の年、嘉平は約束の椿の実を持ってきたが、お玉の死を村人から聞いた嘉平は倒れんばかりに嘆き悲しみ、せめて慰めにと椿の実をお玉の墓の回りに埋めてやりました🎵 それが芽をだし、年々繁殖し、椿が山を覆うようになり、今日の椿山になったそうです🎵 ありし世のその俤の偲ばれて 今も八千代の玉つばきかな 大町桂月
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