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ヤドリギの一覧

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宿木(ヤドリギ) ビャクダン科ヤドリギ属の常緑小低木。ケヤキやエノキ、サクラなどの落葉樹に寄生して養分を吸収する。緑葉を持ち、光合成は自分で行う半寄生植物。常緑で一年中葉をつけているので、木々が葉を落とす冬は特に目立つ。枝は年に1節ずつ、二又分枝を繰り返して広がり、厚くなめらかな葉が対生する。花期は2~3月。雌雄異株で、花は雌雄とも径約4㎜と小さく目立たない。果実は液果。晩秋になると雌株に径約8㎜の半透明の黄色い果実が熟し、冬にも残る。果肉は粘液質に富んでほのかに甘く、1~2個の緑色の胚が透ける種子を包み込む。常緑で、冬でも枯れない生命力が神聖視されて、ヨーロッパではクリスマスの飾りに用いる。果実が朱赤の株もありアカミヤドリギと呼ばれる。 普通の植物は土に根を張るところを、ヤドリギはほかの樹木の幹に根を下ろす。果実を冬鳥のレンジャク類が食べると糞が粘って納豆のように糸を引き、その中の消化されずに出た種子が枝に付着し、寄生根を伸ばし新しい株に育つ。ケヤキ、エノキ、ミズナラ、サクラなどの落葉樹の幹にくさび状の根を食い込ませ、相手の道管から水や養分を奪い取り、径1mほどの球状になる。ヤドリギは果実や幼植物の機能を特殊化させて、寄生することに成功した。種子は樹上で発芽すると緑色の腕を伸ばし、先端を吸盤の形に変形させて樹皮の表面にとりつく。そして先端から樹皮を溶かす酵素を出し、寄主の幹に穴を穿ちつつ根を奥へと挿入する。このくさび状の寄生根は最終的に幹の内部で水や養分を運ぶ配管組織である道管の内部に到達し、寄主から水や養分を吸い上げる。だがこの間は緑の腕の部分の微々たる光合成に頼らねばならない。そこで種子が取りついてから順調なパラサイト生活に至るまでに、約3年という年月が必要になる。 ほかの樹木に半寄生して成長することから、他の木に『宿る木』という意味でこの名がある。古名をホヨやホヤといい、『万葉集』や『源氏物語』にも登場する。 出典『樹木の事典 600種』『里山の花木 ハンドブック』『種子たちの知恵』『したたかな植物たち 秋冬編』『身近な草木の実とタネ ハンドブック』
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