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リュウキュウエビネの一覧

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阿南田零
8月第1週目に咲き始めた。 以前はツルラン( Calanthe triplicata)として載せてた蘭。 2020年2月に載せた際に 『どうも純粋なツルランじゃなくてオナガエビネ(Calanthe masuca)との交雜(or 交配)種のような気がする。次回咲いた時に形態も詳しく比較してはっきりさせる』 的なことを書いたけど、以来載せてなかった😅 以来咲いてなかった訳じゃなく昨年も一昨年も咲いてたし、何なら昨年、一昨年は形態を見るまでもなく交雜(交配)種であることが一見して分かる花が咲いたんだけど、載せなかったのは単に忙しくて載せるタイミングを逸したから。まあ、あとは学名、交配種名の問題とか和名の問題とか、整理して書くのが面倒な情報が色々あって…ってのもあるんだけど。 で、一見して交雜(交配)種と分かる特徴を持つ花というのがクローズアップしてある下2つの花。 昨年、一昨年の7月に咲いた花なんだけど、リップの付け根辺りと下萼片が薄いピンクというかロゼでしょ? ツルランは色彩変異のない純白の蘭で、こんな風にピンク系の色が乗る時点でオナガエビネの血が入ってる証なんだよね。 まあ、オナガエビネと混じってても、限りなく純白に近い個体もあるみたいだし、うちのこの蘭も20年以上居るけど、色が乗った花が咲いたのは一昨年が初めてだったんで、白けりゃツルランってことでもないんだけど、うちの蘭の場合は仮にピンク花が咲かなくても、それでも形態的にツルランと区別は付くみたい。 形態的に区別はつくけど、その説明はまた別の機会に気が向いたら。いずれにしてもうちの元ツルランは実はツルランとオナガエビネの交雜(交配)種だったと。 ただ、うちのが交雜種なのか交配種なのかは以前も書いたけど出所不明なので分からない。よってコヤツの名前は 自然交雜種だった場合は Calanthe × dominyi Lindley (1858) 人為交配種の場合は Calanthe Dominyi, Veitch 1858年登録 となる。 まあ、どっちだったとしても両親が変わるわけではないので、中身的にも変わるわけではないのだけど。 あと、和名についてはリュウキュウ、リュウキュウエビネ、ユウヅルエビネなどの呼び名があるのだけど、このうち、リュウキュウエビネについては元々Calanthe okinawaensisの和名であって、紛らわしいのでほかの呼び方にしようとか、自然交雜種はリュウキュウで人為交配種はリュウキュウエビネとか、人によって言ってることがマチマチで、なんて呼べばいいのやらって感じだったんだけど、2022年現在、Calanthe okinawaensisはCalanthe × dominyiのシノニムにされてるみたいだし、それによってなのか、YListではCalanthe × dominyiの和名がCalanthe okinawaensisの和名そのままにリュウキュウエビネになってるみたいだ。 個人的にはユウヅルエビネが一番紛らわしくなくていいんじゃないって思ってたんだけど。 というわけでうちのこの蘭はツルランではなくて、ツルランとオナガエビネのハイブリッド、 リュウキュウエビネ Calanthe × dominyiまたはCalanthe Dominyi ということに、現代的にはなるらしい。
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