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醜男
現の証拠(ゲンノショウコ) フウロソウ科フウロソウ属の多年草。山野の日当たりの良い場所に生える。茎や葉には毛があり、茎の上部、葉柄、花柄、萼には腺毛がまじる。葉は掌状に3~5深裂し、若葉には紫黒色の斑点がある。花期は7~10月。花は長い柄の先に2個つき、紅紫色~淡紅色または白色で直径1~1.5㎝。咲き始めの花は雄性期。葯の濃い紫色が目立つ。花粉を出し終え、葯が脱落しはじめると、雌しべの柱頭が開いてくる。受粉後、萼片はそのまま残り、台座のように基部に広がる。果実は蒴果で直立し、上部はくちばし状で下部に種子がある。熟すと上端をつけたまま下から5裂して巻き上がり、5個の種子を飛ばす。その形が御輿の屋根のようにみえるので御輿草(ミコシグサ)の異名を持つ。 センブリ、ドクダミとともに民間で利用する薬草の代表で、花の咲いている時期に全草を採集して陰干しにし、煎じて飲むとすぐに下痢や腹痛に薬効(証拠)が現れることからこの名がついた。 出典『野に咲く花』『街で見かける雑草・野草図鑑』『草木の種子と果実』
105
醜男
河骨(コウホネ) スイレン科コウホネ属の多年草。浅い池沼に生える。観賞用に栽培もされる。泥の中を太くて白い根茎が這う。葉は2型あり、水中葉は細長く膜質。水上に出る葉は長卵形で長さ20〜30㎝。葉は流れのある所ではワカメのような帯状のものを水中に出すが、沼などの流れのない場所では、サトイモのようなハート形のものを水上に出すなど環境によって異なる。花期は6~9月。花は長い花柄の先に1個開き、黄色の椀状で直径4~5㎝。花弁状の萼片は5個。花後緑色になる。花弁は長方形で小さく外側に曲がる。果実は液果。水中で熟す。種子は倒卵形。褐色で種皮はなめらか。根茎を乾燥させたものを『川骨(せんこつ)』と呼び、漢方では強壮薬、止血薬とする。 コウホネの河底に沈んだ根茎が白骨に似ているので河骨の名がついた。 出典『山に咲く花』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『夏の野草』『野草の名前』
97
醜男
権萃(ゴンズイ) ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。雑木林や低山の林縁など日当たりのよい場所に生える。小葉は2~5対ついた奇数羽状複葉で対生し、濃緑色で光沢がある。日なたの葉は反り返る傾向がある。花期は5~6月。黄緑色の小さな花を多数円錐状につける。花弁も萼も5枚で色も同じ。果実は袋果。1花から1~3個生じ、卵形で先がやや曲がって尖る。果皮は肉厚で中に種子は1~3個。9~11月に赤く熟す。熟すと裂開し縁に種子が残る。種子は薄く剥がれやすい仮種皮に包まれる。臭木(クサギ)と同じように果皮の赤色が背景となり、黒い種子を目立たせ、鳥類に食べられやすくアピールする二色効果があると考えられる。黒光りする種子はベリー果に見えるが、実際は硬く可食部分はなく、鳥が食べても消化されずに体の外に出され散布される。 ゴンズイの語源には諸説あり、定説はない。材がもろく、木全体に臭気があり、春先に枝を切ると樹液が溢れ出るなど有用性が低い。ヒレに毒針があり、雑魚や外道扱いされる魚類のゴンズイと同じように役に立たず、樹皮や太い枝に入る縦筋もゴンズイの模様に似ているので、そう名付けられたといわれる。他には、独特のにおいがあり、寺で用いる護摩木の材料になることから、香木の最高級品である『牛頭栴檀(ごずせんだん)』に例えて『牛頭の木(ごずのき)』と呼んだのではないかという説もある。さらに、平安時代の辞書が呉茱萸(ゴシュユ💬ミカン科の落葉小高木)に『こにすい』という振り仮名をつけていること、ゴシュユの木がゴンズイにやや似ていることから、『こにすい』がゴンズイに変化したという説もある。天人の臨終を五衰といい、その1つの臭気を連想するからという説も。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『草木の種子と果実』『原寸で楽しむ身近な木の実・タネ』『樹木の名前』
88
醜男
藪蔓小豆(ヤブツルアズキ) マメ科ササゲ属のつる性1年草。草地に生える。小豆(アズキ)の原種と考えられる。茎や葉に黄褐色の毛がある。葉は3小葉からなる。小葉は長さ3~10㎝、幅2~8㎝の狭卵形~卵形で浅く3裂するものもある。花期は8~10月。花は黄色で長さ1.5~1.8㎝。蝶形だが、竜骨弁(りゅうこつべん💬翼弁の下部前方にある花弁)は反時計方向に大きくねじれ、翼弁(よくべん💬マメ科の植物の花で左右にある一対の花弁のこと)も左右非相称。果実は豆果。長さ4~9㎝の棒状でぶら下がるようにつく。中に楕円形の種子が10個前後入る。種子は小豆より小さい。 小豆は本種を改良したものといわれ、古代から栽培される。小豆は日本を含む極東アジアが原産とされ、食習慣があるのは日本、韓国、中国、ブータンなどに限られる。日本では吉事や祭事に昔から用いた。現在は4~5万haの作付けがあり、ほとんどが赤色の子実で、種子の大きさにより普通小豆と大納言小豆に分けられる。白餡用の白小豆もある。他に、祭事の赤飯や小正月行事用の小豆粥などに用いる。味をつけない小豆粥は、解毒、利尿、排膿の薬効があるとされる。小豆の年間消費量は10万トンで、70%程度が国内で生産され、その7~8割を北海道が占める。中でも十勝地方産の小豆を原料とする餡は風味が良く、『十勝小豆』が普通小豆のブランドになっている。大納言小豆としては丹波大納言(兵庫県、京都府)、能登大納言(石川県)、アカネダイナゴン(北海道)がある。小豆の仲間では、大角豆(ササゲ)、緑豆(リョクトウ)、毛蔓小豆(ケツルアズキ)、竹小豆(タケアズキ)が食用とされる。 出典『野に咲く花』『里山の植物 ハンドブック』『食材図典』
86
醜男
鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ) ナス科ナス属のつる性多年草。山野に生える。全体に軟毛を密生し、葉柄で他物に絡みついて伸びる。葉は互生し、長さ3〜10㎝の卵形。下部の葉は深い切れ込みがある。花期は8~9月。花は白色で直径1㎝ほど、集散花序に多数つく。花冠は5裂して反り返り、赤い葯が目立つ。果実は液果。球形で径8㎜ほど。赤く熟す。種子はほぼ円形で平たい。微細な凸凹があり縁は狭い翼状。 全草を乾燥させたものを利尿、解熱、解毒などの薬として用いる。現在の中国では本種の全草を乾燥させたものを『白毛藤』の生薬名で、解毒、解熱、利尿促進などに内服したり、解毒などには煎じた汁で洗ったり、葉汁を外用したりしている。 晩秋に赤く熟す液果をヒヨドリが喜んで食べるのが名前の由来。 出典『山に咲く花』『草木の種子と果実』『里山の植物 ハンドブック』『薬草の呟き』
77
醜男
蘿藦(ガガイモ) キョウチクトウ科ガガイモ属のつる性多年草。日当たりの良いやや乾いた原野に生える。地下茎を長く伸ばして殖え、茎を切ると白い乳液が出る。葉は対生し、長さ5〜10㎝、幅3〜6㎝の長卵状心形で先は尖り、裏面は白緑色を帯びる。花期は7〜8月。葉腋から花序を出し、淡紫色の花をつける。花冠は直径約1㎝で5裂し、内側には長い毛が密生する。中心部にはずい柱があり、柱頭は長く花冠から突き出る。副花冠は環状でずい柱の基部を取り巻く。果実は袋果。長さ約10㎝、幅約2㎝の広披針形で、表面にはイボ状の突起がある。種子は扁平な楕円形で翼があり、基部には種髪(しゅはつ)と呼ばれる白い毛が多数つき、風でふわふわと飛ぶ。昔はこの毛を絹の代わりとして針山に用いたり、朱を染み込ませて印肉にしたり、鏡面を磨いたともいわれる。未熟果、若芽、若茎を天ぷらにして食べる。果実から出る乳液をイボ取りとしてイボに塗る。 ガガイモの『イモ』は地下にある長い根芋のことではなく、角形の果実を芋に見立てている。熟すと2つに裂け、裂けた果実は舟形である。舟形の果実の内側は白色で光っていて、まるで鏡のようである。それで『鏡芋』の名前がある。『カガミイモ』が『ガガイモ』に訛っていった。その後、漢名『蘿藦(らま)』の字を当てた。また、日本神話にはガガイモの殻の船に乗った少彦名命が海を渡ったと記されている。 出典『野に咲く花』『都会の草花図鑑』『薬草の呟き』『野草の名前 夏』
81
醜男
牡丹蔓(ボタンヅル) キンポウゲ科センニンソウ属のつる性半低木。日当たりの良い山野に生える。葉は1回3出複葉。小葉は長さ3.5〜7㎝の広卵形で、先は鋭く尖り、不揃いの鋸歯がある。花期は8~9月。花は葉腋に多数つく。萼片は花弁状で、4個あり、十字形に開き、反り返る場合もある。萼片の外側には白い毛がある。果実は痩果。長さ約4〜5㎜の広卵形や長楕円形。痩果に残る羽毛状の花柱は、長さ1㎝ほどと短い。 つる性の植物で、葉が牡丹に似ることが名前の由来。 よく似た仙人草(センニンソウ)との違いは次の通り。 ボタンヅル ・葉は3小葉で鋸歯がある ・萼と雄しべはほぼ同じ長さ ・花色はわずかにクリーム色 センニンソウ ・葉は羽状複葉で鋸歯はない ・萼が長く雄しべが短い ・花色は白色 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『里山のつる性植物』
87
醜男
仙人草(センニンソウ) キンポウゲ科センニンソウ属のつる性多年草または半低木。道端や林縁など、日当たりの良い所に生える。茎はよく分枝して広がり、葉柄でほかの木や草に曲がりくねって絡み付く。葉は対生し、3~7個の小葉からなる羽状複葉。小葉は厚くてやや光沢があり、長さ3~7㎝の卵形または卵円形で、先端は小さく突出する。ふつう鋸歯はないが、茎の下部の小葉は2~3の切れ込みがある場合もある。花期は8~9月。葉腋から円錐花序を出し、白い花を多数つける。花は直径2~3㎝で上向きに咲く。白い花弁のように見えるのは萼片で4個あり、十字形に開く。萼片は倒披針形で、縁に白い毛が多い。果実は痩果。長さ7~9㎜の扁平な広楕円形。長さ3㎝ほどのフサフサした羽毛状の花柱が残る。茎や葉に皮膚にかぶれを起こす有毒物質を含む。漢方では根を威霊仙(いれいせん)と呼び、利尿、鎮痛などに用いる。 花が終わると花柱が伸び、白くて長い毛が密生する。これを仙人のひげや白髪に例えたのが名前の由来。 観賞用に栽培されるテッセンやクレマチスも同じ仲間。センニンソウ属は本種のように花が上向きに咲くグループと、半鐘蔓(ハンショウヅル)のように下向きに咲くグループとに分けられる。見た目は同じ属のように思えないが、葉が対生し、痩果の花柱が羽毛状になる点でひとつの属としてまとめられている。 よく似た牡丹蔓(ボタンヅル)との違いは次の通り。 センニンソウ ・葉は羽状複葉で鋸歯はない ・萼が長く雄しべが短い ・花色は白色 ボタンヅル ・葉は3小葉で鋸歯がある ・萼と雄しべはほぼ同じ長さ ・花色はわずかにクリーム色 出典『野に咲く花』『四季の野の花図鑑』『草木の種子と果実』
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醜男
小葉鴎蔓(コバノカモメヅル) キョウチクトウ科カモメヅル属のつる性多年草。山野の林縁などに生える。葉は対生し、長さ3~11㎝、幅約2㎝の長楕円形、先は尖り基部は浅い心形~円形で短い柄がある。花期は7~8月。葉腋から花序を出し、直径7~9㎜の暗紅紫色の花をまばらにつける。花冠は5裂し、裂片は細い。副花冠は白いずい柱の半分ほどで、花冠と同色。果実は袋果。長さ5~7㎝の披針形で先は細く尖る。種子は狭倒卵形。平たく、縁は翼状。基部に白い毛(種髪)が多数つく。 名前は、花弁の中心部のずい柱が淡黄色で、ずい柱の周囲を取り巻く副花冠が濃暗紫褐色なことろが、背黒鴎(セグロカモメ)の目のアイリング(赤い輪)に似ているため鴎となり、仲間のシロバナカモメヅルの葉よりも小さいので小葉が付いた。また、対生する葉がカモメの飛翔を思わせるとの説もある。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『野草の名前』
78
醜男
野葡萄(ノブドウ) ブドウ科ノブドウ属のつる性落葉低木。山野の林縁などに生える。道端の生垣や林縁の低木などにつるを出して絡みつく。つるは長く伸びてジグザグに曲がる。花期は7~8月。深緑色の小さな花を多数つける。花は両性。花弁は5個、雄しべは5個。雌しべは盃形の花盤に取り囲まれ、花盤は蜜を出す。9~10月頃に径約8㎜前後の球状の気孔のある液果となり、淡緑白色から淡紫色、紺色など多彩な色へと変わる。毒はないが、ブドウタマバエなどの幼虫が寄生して虫こぶをつくっているものが多いので食べられない。葉の形は五角形に近いものから深く切れ込みものまで変異が多い。深く切れ込むものをキレハノブドウ、毛がないものはテリハノブドウと区別することもある。 野や丘に生え、葉とつるがブドウのものと似ることからついた名前。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』
88
醜男
臭木(クサギ) シソ科クサギ属の落葉小高木。日当たりのよい野山の道端などに生える。葉は広卵形で対生する。葉をちぎると独特のにおいを放つ。花期は7~9月。枝先に大きな花序を出し、甘く香る白い花が、淡紅色の萼から突き出して咲く。花筒の先が5裂して開き、4本の雄しべが長く突き出る。果実期、萼は真紅色になり星形に開いて藍色の果実を囲む。二色効果で鳥の目を引き、種子をあちこちに運ばせる。果実は核果で核は4個。核は広倒卵形で背面は丸みがあり、粗い網目模様がある。若葉は山菜、根は薬用に利用される。昔は果実を縹色(はなだいろ)の染料にしていた。今でも草木染めに使える。春の若菜は山菜として天ぷらにすると美味しいが、煮たり天ぷらにすると悪臭はなくなる。 枝や葉に特有のにおいがあることが名前の由来。 出典『樹木の事典600種』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『樹木の名前』
97
醜男
三葉(ミツバ) セリ科ミツバ属の多年草。山野の湿った林内や林縁などに生える。高さ30〜80㎝。茎は直立し、上部で枝を分ける。葉は3出複葉。小葉は卵形で先は尖り、縁には重鋸歯がある。花期は6~8月。枝先から複散形花序をまばらに出し、白色の小さな花をつける。花柄に長短があるので、花序はセリ科らしい傘形にはならない。果実は2個が接合した分果(分離果)。分果は細い円柱形で先端は尖り、縦の隆条が5個ある。 名前は小葉が3個あることによる。 軟白栽培したものが野菜としてスーパーの店頭に並び、吸い物や和え物などに使う香草としておなじみの野草。葉をちぎると独特の香りが漂う。栽培されたものより野生のもののほうがはるかに香りが強く美味。栽培は江戸時代からとされる。いくつかの品種・系統があるが、特性の差は小さい。 青ミツバは、半日陰で密植栽培して軟白状態にし地際で刈り取る。近年はハウス水耕栽培が多い。 根ミツバは、育てた根株を地上部が枯れた後、翌春に土寄せして軟白し、根付きのままで収穫したもの。 切りミツバは、冬季に地上部が枯れた根株を暗黒状態に遮光し、20〜30㎝ほど伸びた頃に日光をあてて葉を緑色にしたもの。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『夏の野草』『四季の野の花図鑑』『野菜・山菜ハンドブック』
85
醜男
蒲(ガマ) ガマ科ガマ属の多年草。池沼や休耕田、水路沿いに生育し、しばしば水田にも入り込む。日本にはガマ属に蒲(ガマ)、小蒲(コガマ)、姫蒲(ヒメガマ)の3種類あり混生する。地下を横走する太い根茎により増殖する。 草丈は人の背丈以上になることもある。花期は初夏。雌雄同株で、茎の先に雄花穂(ゆうかすい)がつき、大量の黄色い花粉を出す。漢方ではこの花粉を蒲黄(ほおう)と呼び止血剤にする。『古事記』の『因幡の白兎』の中で、皮を剥がされた兎がガマの花粉で回復した話は有名。雄花穂の下のソーセージのような部分は雌花穂(しかすい)で、雌しべだけの小さな花がぎっしり詰まるように咲く。穂の表面の茶色い部分は全て種。綿毛は折り畳み傘のごとく内蔵されていて、冬に熟すと何かの拍子で一ヶ所崩れ始め、爆発したかのように勢いよく湧き出し、全体が綿あめ状の穂綿になる。この綿毛つきの種は雪のように風に舞いあちこちに飛ばされる。さらに一部は水辺を飛びまわる鳥の羽にまとわりつき、より遠くへと運ばれる。昔の人はこの綿毛を布団綿にした。 ガマ属3種類は雄花穂の位置、葉の幅で見分ける。果実期には雄花穂は枯れて見分けにくくなる。 蒲(ガマ) 雄花穂と雌花穂の間に隙間はない。雌花穂は10~20㎝と長く太い。葉の幅は1~2㎝。 小蒲(コガマ) 雄花穂と雌花穂の間に隙間はない。雌花穂は長さ7~10㎝で短い。ガマに似ているが小形。葉は3種類の中で最も細い。 姫蒲(ヒメガマ) 雄花穂と雌花穂の間に2~6㎝の隙間がある。雌花穂はやや細く長さは6~20㎝でガマとコガマの中間。葉の幅は3種類の中で中間。 出典『都会の木の実・草の実図鑑』『野草 見分けのポイント図鑑』
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醜男
隠蓑(カクレミノ) ウコギ科カクレミノ属の常緑小高木。山地の林内や暖地の海岸沿いに自生し、庭や公園にも植えられる。日陰でもよく生育するので、建物の北側の目隠しなどに利用される。葉は厚くて光沢がある。若木や若い枝につく葉は、3~5つに深く裂けるが、老木になると切れ込みのない葉が花多くなる。花期は7~8月。雌雄同株。枝先から淡黄緑色の球状の花序が伸びる。長さ2㎝ほどの小さな花は15~40個ほどある。果実は液果。直径約1㎝で秋に紫黒色に熟す。ヒヨドリの好物で排泄された種子で広がる。常緑樹だが古い葉は秋から冬にかけて色づいて落ちる。 狂言『節分』の中で、鬼が恋した女に大切な隠れ簑をだまし取られる話がある。この隠れ簑をかぶると、自分の姿が相手に見えなくなるという宝物である。この隠れ簑という言葉を樹木のカクレミノの名前に当てた。若木の葉は3裂して簑の形に似る。そして、この葉は家の中を隠す。蓬莱の島から来た鬼が持っていた隠れ簑に似たところがあるので、それになぞらえた。 出典『樹木の事典600種』『樹木の名前』
98
醜男
長葉面高(ナガバオモダカ) オモダカ科オモダカ属の多年草。北アメリカ原産の帰化植物。1975年頃から京都市で知られ、関東地方でも見出されている。熱帯魚の水草としてジャイアント・サジッタリアの名で市販されていたものが、逸出・帰化して問題になっている。この水草がナガバオモダカとされたが、近年、ヒロハオモダカも混ざっていることが判明。どちらも重点対策外来種とされるが、ヒロハオモダカの分布は今のところ大阪府周辺とされる。 湖沼や河川、水田や湿地などに生える。地中を横走する太い根茎から株を生じ、長さ30㎝ほどの長楕円形で長い柄のある葉を束生する。葉の形は日本産オモダカ科植物の中ではヘラオモダカに最も近い。花期は4~9月。葉とほぼ同じ高さの、通常分岐しない花茎を出し、下部に雌花、上部に雄花を輪生する。花は白色の3弁花。 出典『日本帰化植物写真図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』
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醜男
匙面高(サジオモダカ) オモダカ科サジオモダカ属の多年草。水田や池など、浅い水中に生える 。根茎は短く、多数のひげ根がある。葉は根生し、長さ20~50㎝の柄がある。葉身は長さ5~17㎝、幅3~7㎝の卵状楕円形~卵状長楕円形。花期は6~10。花茎は高さ0.5~1.2mになり、数個ずつ枝を輪生し、各枝はさらに小枝を輪生する。これを繰り返して、枝先に白い小さな花をつける。花は直径7~8㎜で、午後開く一日花。痩果は平たい花床の上に1列に輪生し、扁平で背面に浅い溝が2個ある。根茎を乾燥したものを漢方で沢瀉(たくしゃ)と呼び、利尿などの薬用にする。かつては丹波、近江、越後、仙台で生産されていた。 篦面高(ヘラオモダカ)によく似る。本種の葉は楕円形のさじ形で、基部が円く葉柄との境がはっきりしているが、ヘラオモダカの葉は披針形で、基部はしだいに狭くなり葉柄に流れる。 オモダカに似た花と匙形の葉をつけることが名前の由来。 出典『野に咲く花』『野草 見分けのポイント図鑑』『薬草の呟き』
105
醜男
実葛(サネカズラ) マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。山野に自生し、庭木や生け垣にも使われる。全縁に見える卵形の葉には通常まばらに鋸歯があるが、全縁の葉もあって混在する。常緑性だが、葉は寒さで紅葉する。花期は8月。淡黄色の小さな花が垂れ下がって咲く。雌雄異株だが両性株もある。雌花は雄花より小さい。雄花は赤球の雄しべが目立ち、雌花は緑白球の雌しべが目立つ。果実は丸い液果が20~30個集まって3㎝ほどの集合果となり秋に赤く熟す。1個の実の中に2~5個の種子が入る。白い実のシロミサネカズラもある。古いつるは丈夫で柔らかいので籠材や縄の代用として使われる。 実葛は赤い色の集合果に特徴がある。それが語源となり、古語で実の種・核を意味する『サネ』と、つる植物を意味する『カズラ』が重ねられサネカズラの名がついた。枝を折るとぬるぬるした粘液が出るが、昔はこの粘液を水で溶いて鬢付け油に使ったため美男葛(ビナンカズラ)の別名もある。 出典『里山のつる性植物』『樹木の名前』
112
醜男
男郎花(オトコエシ) スイカズラ科オミナエシ属の多年草。野山の草地や道端の半日陰に生える。地上に長い走出枝を伸ばし、先端にロゼット状の子苗を作って殖える。葉は対生し、多くは羽状に分裂し、裂片は卵状長楕円形で頂裂片が最も大きい。茎の下部には白い粗毛が多い。花期は8~10月。花茎は直立し、白い花を散房状に多数つける。花は直径4㎜ほどで、5枚の花弁がある。花が終わると長さ約3㎜の倒卵形の果実がなる。果実になると小苞がうちわのような翼になり風に乗って散らばる。 男郎花や、よく似た女郎花(オミナエシ)を生けた水は腐った醤油のようないやなにおいがする。このとこから中国では敗醤と呼ぶ。漢方では両種とも根を敗醤根と呼んで消炎や排膿などに用いる。 男尊女卑の時代では、男は白い飯、女は粟の入った黄色い飯を食べた。男郎花によく似た女郎花は黄色い花が咲くが、黄色い小さなつぼみを粟飯に見立て、女飯(オミナメシ)が転じてオミナエシになった。それに対して男郎花の白いつぼみを白米に見立てた男飯(オトコメシ)が名前の由来とする説もある。また、女郎花よりも草姿が大きくて茎に毛が多く剛直な感じで男性的なのが名前の由来とする説もある。 出典『里山の植物ハンドブック』『野に咲く花』『秋の野草』
95
醜男
女郎花(オミナエシ) スイカズラ科オミナエシ属の多年草。秋の七草。日当たりの良い草地や土手に生える。根茎は横に這い、株のそばに新苗をつくって殖える。葉は対生し羽状に裂ける。花期は8~10月。茎の上部はよく分枝し、黄色の花を散房状に多数つける。果実は痩果で長さ3~4㎜の長楕円形、男郎花(オトコエシ)のような大きな翼はなく、縁はごく狭い翼状になる。全体から醤油の腐ったような悪臭がある。 男尊女卑の時代では、男は白い飯、女は粟の入った黄色い飯を食べた。女の飯は『オミナ(女のこと)メシ』で、転じてオミナエシになったのが名前の由来。あるいは、オミナエシのオミナは女、エシは古語の圧し(ヘシ)のことで、圧倒するという意味。要するに、女を圧倒する美しさという意味。 出典『野に咲く花』『野草の名前』
86
醜男
葛(クズ) マメ科クズ属の多年草。秋の七草。草と木、双方の性質をもつ大型のつる性植物。全体に黄褐色の粗い毛がある。茎の基部は木質。葉は3出複葉で、晴れた日中は白い葉裏を見せる。つるは野山を覆い、ときに枯らしてしまう。海外では『世界の侵略的外来種ワースト100』に入るほど繁殖力が旺盛で、つるの長さは20mに及ぶ。日本では辺り一面を覆い尽くす『クズのマント』は多くの昆虫にとって大切な生活の場である。花期は7~9月。花は総状に多数つき紅紫色で甘い香りがする。果実は豆果。扁平な狭長楕円形で長さ5~10㎝、淡褐色の剛毛が密生し、種子は5~10個。冬に地上部は枯れるが、茎の基部は木質化して残り、春にそこから芽を吹く。 根は大量の澱粉を蓄えて径約30㎝に太り、薬用(葛根)となり、また澱粉(葛粉)から葛餅や葛きりを作る。蔓茎は長く丈夫で農家でザル、カゴ、モッコに編まれた。茎の繊維は葛布(織物)になる。 昔、大和国吉野(奈良県)の国栖(くず)が名産であったことが名前の由来。 出典『野草・雑草の事典530種』『里山の植物ハンドブック』『散歩の草花図鑑』
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醜男
桔梗(キキョウ) キキョウ科キキョウ属の多年草。秋の七草。ほんの数十年前までは野山の日当たりのよい草地で普通に見られたが、最近は数が減り絶滅危惧種に指定されている。飼料や屋根の材料を確保するために維持されてきた茅場と呼ばれる草地がなくなったのが原因といわれる。園芸品種は庭や花壇で栽培されて普通に見られ、桃色花や白色花、二重咲き、袋咲きなど豊富にある。花期は6~10月、茎の先に数個の花をつけ、花冠は径4~5㎝の鐘形。雄性先熟で、花が開くとまず雄しべが花粉を出し(雄性期)、その後花粉がなくなると雌しべの柱頭が5つに割れ(雌性期)、自家受粉を避ける。五角形の整った花の形は家紋にも使われている。乾燥した根は漢方薬として咳止めに使われる。 名前は、中国名の『桔梗』の音読みが変化したもの。別名は『蟻の火吹き』。アリが花弁を噛むと口から蟻酸が出て青紫色が赤紫色に変わる。アリの口は赤くなり火を噴いたように見える。また、花の中心にある花柱を火吹き竹(火を起こす時に用いる竹筒)に見立て、小さいので『蟻』がつき蟻の火吹きとなったという説もある。開花直前のつぼみが丸くふくらむ様子から英名を『balloon flower』という。 出典『里山の植物ハンドブック』『四季の野の花図鑑』『都会の草花図鑑』『野草の名前 夏』
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醜男
檜扇(ヒオウギ) アヤメ科アヤメ属の多年草。日当たりのよい山地の草原に生え、昔から観賞用に栽培もされる。葉は長さ30~50㎝。花期は8~9月。一日花で、次々と開く。花茎は上部で枝を分けて数個の苞をつけ、中から2~3個の花を出す。6枚の花弁は淡い橙色で、内面に暗赤色の斑点がある。果実は蒴果。楕円形で長さ3㎝ほど。成熟すると裂開して果皮がめくれ黒い種子が剥き出しになる。種子は径5㎜ほどの球形で黒く光沢がある。これを烏の羽の色に見立て『烏羽玉(うばたま)』『射干玉(ぬばたま)』と呼ぶ。その漆黒さはあまりにも黒いので、古来より『黒』『夜』『髪』などにかかる枕詞として使われる。 ヒオウギは、剣状の葉の根元の並びが檜扇(薄く削いだ檜の板を要でまとめた木製の扇)の根元の様子に似ることが名前の由来。 出典『山に咲く花』『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』
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醜男
蝶豆(チョウマメ) マメ科チョウマメ属の一年草。タイ原産で江戸時代の嘉永年間(1848~55)に渡来し、朝顔同様に観賞用として栽培されてきた。英名はバタフライピー。花期は7~9月。つるが3mぐらいに伸び、葉腋に鮮青色の花を1~3個つける。花は径3~5㎝の蝶形で、白、橙赤、スミレ色や八重咲きなどの園芸品種もある。行灯仕立てにした鉢物が出回る。花の濃い青色は青色染料が採取される他にハーブティーとして使われる。未熟な果実は野菜として、葉や茎は飼料用として栽培されることもある。 出典『花の事典970種』
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醜男
波布草(ハブソウ) マメ科センナ属の一年草。熱帯アメリカ原産。江戸時代に薬草として渡来した。小笠原、南西諸島の畑地、樹園地、牧草地、荒れ地などに生育する帰化植物。有毒植物で牧草地の強害草。根茎と種子により繁殖する。茎は直立、分枝があり高さ50〜150㎝。葉は互生、偶数羽状複葉を形成し、小葉は3〜5対、披針形、卵状楕円形、卵形で長さ3〜5㎝、先が尖る。花期は7~10月。花は葉腋から伸びた短い花柄に数個着ける。萼は5個からなり長さ9㎜。果実は豆果。円柱形で長さ10〜12㎝、20〜30個の種子を含む。種子は卵形で扁平、長さ6㎜、なめらかで緑色を示す。種子または全草を生薬にしたものが望江南(ぼうこうなん)である。 本種の種子を煎じてハブ茶とした。類似植物の恵比寿草(エビスグサ)の種子(決明子)からもハブ茶ができる。エビスグサのハブ茶と本種のハブ茶と紛らわしいが、一般にハブ茶といえばエビスグサを原料としている。 和名は沖縄の毒蛇ハブからきたものではなく、マムシをハミ、ハビとも呼ぶので、ハビソウが変化したものという。民間ではマムシにかまれたときに葉をもんでその汁を傷口に擦り込むほか、神経痛のときに煎じて飲む。 出典『日本帰化植物写真図鑑』『薬草の呟き』『日本大百科全書』
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