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タケの一覧

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醜男
真竹(マダケ)/竹(タケ) イネ科マダケ属の多年生常緑竹。在来種のタケで日本各地で自生、栽培される。タケは開花に時間がかかり、何十年も咲かないのが普通である。60年に一度咲くとか、120年に一度などといわれるがよく分かっていないことも多い。マダケの開花には一斉開花と部分開花がある。開花のきっかけは遺伝子的な周期によるものとされる。小穂は苞に包まれ、小花には雄しべが3個。花弁はなく先端の雄しべが垂れ下がる。種子は不稔性が強く、発芽率は5%程度と低い。開花すると稈(茎)が枯れるが、それは竹の一生の終わりではない。その後、土中の基部から改めて竹の子が出てきて、新世代の藪が形成される。マダケの竹の子は無毛で、モウソウチクの竹の子の3〜5月より遅く5〜6月に出て、時間をおくと苦くなる。かぐや姫の竹も本種。 タケは生長が早く大きく育つことから、その語源は高いことを意味する『タ』、木の古語である『ケ』を組み合わせたという説や、『高』や『丈』に由来するという説などがある。『古事記』や『万葉集』の万葉仮名では『多気』『太計』などと記した。平安時代の『竹取物語』では『竹』と記されていて、それまでに日本でいう『タケ』が中国の『竹』に当たるという知識が広まったと考えられる。日本の在来種とも有史以前に渡来したともいわれる本種は、日本で最も一般的なタケだったため『本物の竹』という意味のマダケという名前になった。 タケの仲間は一般に、竹の子の生長後に皮(稈鞘)を落とすタケ、竹の子が生長しても皮を落とさないササ、地下茎がないバンブーの3つに分けられる。世界に1400種以上あり、日本では70種程あるが未確定。ササはほとんどが日本の自生種であるが、タケは昔中国から移入したものが多い。日本ではタケやササの種類が豊富なことから、種の特徴に合わせてタケ類を使い分けてきた。現在も籠やざるはもとより、マダケの竹刀や尺八、モウソウチクの箒、ハチクの茶筅、ヤダケの矢、食品を包むチマキザサなど、多方面でタケの仲間が活躍している。 竹の子の味が良く、日本で最も一般的に食用とされるモウソウチクは、1736年に薩摩藩主島津吉貴によって現在の鹿児島市磯公園に中国から移入された株が植えられたのが最初で、以後各地に広まった。中国では元の時代に伝説的な孝子24人の逸話をまとめた教訓書『ニ十四孝』が編集されているが、その中の一人、冬に母のためだけに竹の子を掘ったという『孟宗』の故事がモウソウチクの語源とされる。 マダケとモウソウチクの違いは次の通り。 マダケ ・稈の節は全て2輪状 ・稈の先端が直立 ・葉はモウソウチクよりも大きい モウソウチク ・稈の節は1輪状 ・稈の先端がゆらりと曲がる ・枝に多くの小さい葉がつく 出典『タケ・ササ総図典』『里山の植物 ハンドブック』『樹木博士入門』『食材図典』『樹木の名前』
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