ビオラは、元々ギリシャ語でニオイアラセイトウやスミレの花を意味する言葉だったようで、ビオラ(Viola)の名前の語源は、ギリシャ語のイオン(ion)が語源で、このイオンとは、ビオラの花にまつわるギリシャ神話に由来している。

スミレのラテン語で紫色の意味を持つビオラは、ギリシャ神話に、片想いを象徴する花として登場する。

大神ゼウスは紫色の瞳をしたイオという名前のとても美しい娘に心惹かれ、心からイオを愛していたのですが、ゼウスにはとても嫉妬深い妻ヘラの存在がありました。そこでゼウスはヘラにイオの存在がバレてしまわないよう、イオの姿を牛に変えるのですが、その事がヘラに知られてしまう。

怒り狂ったヘラは、イオの姿を牛から星に変え、それを知ったゼウスは深く悲しみ、イオを想う気持ちから元々花のついていなかったスミレという草にイオの瞳と同じ紫色の可愛い花を咲かせたという物語。

ビオラは花を咲かせる開花期がとても長い花で、その種類はとても多く、紫・白・黄色・青・ピンク・鮮やかなオレンジ・複色など、花の色も様々。

毎年新品種も作られているけれども、ビオラの花は大きく分けて2種類があり、2～3㎝の小輪、3～4㎝の中輪に分けられる。
また、ビオラはパンジーと混同されやすいのですが、パンジーとの大きな違いは花の大きさ。

ビオラの和名は三色菫です。サンショクスミレと間違われやすいのですが、正しくはサンシキスミレです。
また、英名は…
Garden pansy
Violet tufted pansy
Hearts ease

スペイン語では菫と同じ呼び名でvioleta(ビオレタ)と呼ばれている。