【トキソウ】
岡山県自然保護センターに群生しているトキソウで、6月に入ってから咲き始めていましたがそろそろ終わりの時期を迎えております。私の投稿におきましてはハッチョウとんぼとのコラボということでメインがハッチョウトンボに移ってしまい詳しくお伝えすることがありませんでしたので改めて終わりゆく姿をしのんで投稿させていただきました。
このトキソウは、日本中の湿地に自生している蘭で、季節が来れば見ることのできた花でしたが、開発と乱獲によりほとんど姿を消してしまっているとの報告もあります。野生生物調査協会におけるレッドデー集によりますと、環境省においては準絶滅危惧（NT）、岡山県におきましては絶滅危惧Ⅱ類と大変貴重な植物です。その姿は画像のようにラン科特有の花形の、唇弁にとげ状の突起が目立つ優しい色合いの花を茎の先に一輪咲かせています。上の画像のように6～7株の花立ちとなると、多少花の高さに段差があるので、花が咲いたようすがトキの乱舞を思わせてくれるようなそんな趣きが楽ませてくれていました。この場所だけではなく、日本全国の自生地でその姿がいつまでも見られるように願っています。