カントウカンアオイ

ウマノスズクサ科
日本固有種

常緑の葉柄の付け根部分の地面すれすれに咲くので、
かき分けて覗くと目が合うお花。
信州の冬の庭では常緑なのでこの葉っぱが雪の中でも青々と貴重です。

花の特徴:
ハート形の大きな葉を地に伏せて、その根元に、先端が3つに裂けた小さく堅い筒状の花（萼筒）を咲かせます。花に見える部分は萼で、花弁は退化してありません。
常緑性で、花が咲き終わると新しい葉が伸びて古い葉と交代します。結実してタネができる初夏にはすでに新芽の形成が始まっています。晩夏になると、株元に葉で包まれたような小さな花芽ができ、秋には蕾を出して萼筒を開きます。地下では、棒状の堅い根茎が短く這い、わき芽をつくってゆっくりとふえていきます。

📝　名前は三浦半島～静岡県の関東地方に分布することから。仲間には多摩丘陵などに生育すタマノカンアオイ 、伊豆半島のシモダカンアオイ 、新潟県のコシノカンアオイ などの固有種や、フタバアオイ 、ヒメカンアオイ 、ジンダイジカンアオイ 、オナガカンアオイ 、ウスバサイシン などがある。