林道を走っていると
やけに長ーい棒みたいな株が目に入りました

近づくとこの季節なのに頂芽から若葉が噴いています！
それに大きな冬芽葉痕が縦に並んでいるようで放っておけず観察開始！

冬芽:芽鱗は数個 赤褐色で無毛

葉痕:心形で大きい　維管束痕は一見9個に見えるけれど よくみると多数の維管束痕が9グループに別れてV字形に並んでいる

葉痕は少し膨隆していて
そのためか幹はその都度軽く屈曲を繰り返す

このような木は初めて見るし情報も限られてはいるが　

冬芽葉痕と幹の様子からこれは
ニワウルシではないだろうか

ニワウルシはニガキ科ニワウルシ属の落葉高木　雌雄別株
アカメガシワなどと同様に
アレロパシー効果(樹木から他の植物の生育を阻害する物質が作られる)を持ち繁茂する性質があるという
葉は特徴的で
奇数羽状複葉で 小葉は左右非対称で基部の外側に1-2個のギザギザがあり　ハゼノキ エンジュ チャンチンなどと鑑別ができる

また繁殖は種子だけでなく地下茎によっても新苗が次々と出て 河原や土手を侵食するという
今回見つけた株も そういった新苗の1本なのかもしれない

また若芽の吹き出しがこの季節に見られるという記述は調べた範囲では無く
ただ単なる季節はずれの芽立ちということになるのだろうか

この株ニワウルシでないときはどうぞお知らせくださいね