仙石原湿原植生復元実験区

⑤立看板より

ここは仙石原湿原の保護をはかるための実験区です。

昭和60年に休耕田だった所を実験に必要な地形に整え湿原保護のための各種実験調査が行われました。

この場所は山に囲まれた盆地の底にあたります。2万年前は湖の底だった所ですが段々と乾き上がりその名残りとして湿原があります。

昭和9年に貴重な湿原として一部が天然記念物に指定されました。

戦後草地の利用も無くなり丈の低い湿原の植物はどんどんなくなり絶滅したものもあります。樹木も増えて仙石原湿原は次第に森林化（乾燥化）に向かっています。

仙石原湿原はある程度、人の手で管理しなければ湿原のまま保てません。

どうやって湿原を守るか、
その具体的な手掛かりを掴むためにこの実験区が設けられ植物の保存増殖をはじめ草刈り火入れ等、各種の実験調査が続けられています。


そして今はこの実験は終わり
これからはこの湿原がどのようになっていくのかを見守っていくそうです。休耕田からここまでの湿原を作りあげたことに先人の方々の思いを考えさせられました。
先人の方々に感謝したいです🙏✨

箱根湿生花園　7/16