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カタバミさんの薔薇(スイートアバランチェ),薔薇(キャラメルアンティーク),薔薇(ミエルテ)の投稿画像

2024/02/28
2月。冬季から次へと変わりゆく、それが感じられる時節になって来ていると言っていいでしょう。
フラワーショップの店頭に置かれる草花の色取りは、一段と華やかさを増していくようだ。

1月からの店頭で観るバラ、そのバラエティ---その2。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。  
 ピンクx2、橙系x2のバラ、4つ。

・薔薇(ソルベットアヴァランチェ)
花弁は、弁先が透明感のあるピンクで、その濃いグラデーションを持って花芯へ近づくほど白くなっての半剣弁高芯咲きのバラ。
花の姿はなんとなくぽってりした、優しい雰囲気のピンクバラ。

花名「ソルベットアヴァランチェ」。ソルベットは伊語で、仏語ではソルベ、英語ではシャーベットの由。
その意味するは、「氷菓子」。
アヴァランチェ(アバランチェ)とは、先にみてきた花名「アバランチェ」なる薔薇で示したように英語の「雪崩れ」という(それは ‘たぶん、迫り来る大量の白いバラの花束を雪崩に例えたのでしょう‘ )。

つまり、何か ‘氷を使ったお菓子、シャーベットの原型なるもの’ をこのバラに観た、観たかったのだろう、か。

下記に、この「ソルベット」とよばれた謂れをそのまま記す(‘Amebaイタリアアンレストラン’より抜粋) 。
~~~ 氷を使った冷たい食べ物は昔からあったようです。
古代ローマでは、皇帝が山から氷や雪を運んでこさせ、蜜や果汁などを混ぜて飲んでいたそうです。
これが今のシャーベットの原型とされています。ただ、シャーベットの語源はアラビア語の「シャルバート(sharbat)」で、「飲む」という意味の「シャリバ(sharba)」が変化した言葉です。
9世紀ごろにまとめられた「千夜一夜物語」にも、このシャルバートと呼ばれる冷たくて甘い飲み物が出てきます。
これが、当時アラブ人が支配していたシチリア島に渡り、イタリア語の「ソルベット(sorbetto)」になり、さらにフランスに入って「ソルベ(sorbet)」になりました。更に、これがアメリカに渡って私たちの馴染み深い「シャーベット(sherbet)」と呼ばれるようになったのです。~~~


・薔薇(ミエルテ)
外弁先には仄かにもピンクに染めてクリーム色からオレンジ色にして、外側の花びらが大きく、内側の花びらが小さく、横から見ると平べったく、フラットに見えるというカップ咲きが開いて、中心だけがロゼット咲きという、まさにカップ+ロゼット咲きのバラのようである。
淡いパステル調のその色合いが、春のイメージを醸し出していようか。 可愛らしい雰囲気から、開花が進むと大輪のエレガントなイメージに変わりゆく変化も魅力。

花名「ミエルテ」。ミエルテは仏語で「はちみつティー」の意味のようで、まさに、その ‘はちみつ色のやわらかなパステル調の色合いと、ロゼットがフラットにまで咲き開くその姿’ を、ティーカップの中にそれをなぞらえたのであろう。 


・薔薇(キャラメルアンティーク)
外側がピンクがかったホワイトからハニーイエローへ、そしてアプリコット色を深く濃くしていくという、カップ咲きともクォターロゼッタ咲きにも見えるバラ。
暖かみのある変幻の色合のバラのようで、咲き始めはカップ咲きで、咲き進むと中心部の杏色、アプリコットが濃く変色していくという魅力的なバラといえよう。

花名「キャラメルアンティーク」。それは、このバラの持つ彩色は、自然から生まれた ‘アプリコットが変色していき、「キャラメル色」のように安心感とリラックス感を抱かせ、精神を落ち着かせる色に変色していく中に、「アンティーク調(古い年代もの)」が見出せる’ ことを言っているのだろう。


・薔薇(スイートアバランチェ)
外花弁はややグリーンを帯び、ペールピンクの花びらがゆるやかに重なって、その濃淡の奥行きの深さをもつふくよかな半丸弁的高芯咲き。
巨大輪で、ピンク系のバラのなかでも、やわらかく広がるような咲き方をするバラ。
いつ出逢っても魅力的な存在感のあるバラ。

花名「スイートアバランチェ」。先にみてきた花名「アバランチェ」なる薔薇のそのアバランチェとは、英語の「雪崩れ」という(それは ‘たぶん、迫り来る大量の白いバラの花束を雪崩に例えたのでしょう‘ )。

この薔薇は、‘そのアバランチェ(花色は白色)に類して(その枝変わりである薔薇である)ピンク色を持つ「スイート」な、つまり、より優しく甘美なアバランチェである’ と、したのだろう。





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