おはようございます♬
寒波が我が身をを震わせます

仕事先近くの民家の高枝には
未収穫の花梨が震えています

花梨の花言葉は
「豊麗」「唯一の恋」

春に薄桃色の可憐な花が咲き
秋は黄色の大きな実をつける
豊かな実りは世話をした証し
どっしりと洋梨に似た姿形は
初恋の貴女を思い出せるよう

大学一年の春に初めて出会い
一目で虜になってしまった私
いまならハッキリといえる事
そう恋に恋していた世間不知

鳶に油揚げを攫われるように
先輩の彼女となった貴女には
声を掛けられずに呆然として
ただ眺めるだけのあの頃の私

ハイネが初めて恋をする者は
片思いでも恋なのだと記した
一節が不思議と納得できた日

それから二年は無為に過ごし
傷が癒えるまでは自重の日々

相手の気持が分からないから
それこそ幸せと今なら分かる
お世辞にでも自慢できない恋

これが私の唯一の恋なんです

間違えました最初の恋でした