ノリウツギは、尖がり帽子を被ったような花房の形のアジサイで ピラミッドアジサイ の名前でも親しまれています。
その花房の特性上、一般的なアジサイよりもゆっくり咲き始め、花が少ない夏に満開の姿を楽しむことができるのも人気の理由です。そして秋になるにつれてまるで恋をしているかのように赤色に変化していく姿に誰もが夢中になってしまいます。

今日は、ノリウツギの花色が赤色に変化するメカニズムをご紹介します。是非参考にして、秋の赤色ノリウツギを楽しんでくださいね♪

<<ノリウツギの花色が赤色に変化するメカニズム>>
一般定なアジサイの花色は、土壌のpHによって青色に傾いたり赤色に傾いたりすることで知られています。しかし、ノリウツギはアジサイでありながら土壌のpHに左右されて花色が変わるわけではありません。

ノリウツギの花色が赤色に変化するメカニズムは、紅葉のメカニズムに似ています。
①紫外線が影響します
ノリウツギの花色は、紫外線を多く受けるほどアントシアニンが合成されて赤みが増していきます。
②夜温に影響します
ノリウツギのがく片の中のアントシアニンは、夜温15℃程度で最も赤みが増すと言われています。夜温5℃程度では、がく片の老化が抑制されアントシアンの生成が進まず、逆に気温30℃以上ではアントシアニンは生成されにくくなると言われています。そのため、暑い夏が終わり夜温が落ち着いた季節にになると、赤色に変化するのを楽しむことができるのです。


キレイな赤色変化を楽しむには、秋になったら日当たりの良い場所で育てるようにしてみてください。同じ株の中でも紫外線を浴びている場所とそうでない場所では花色が違って見えるので、気になる場合は、花を間引いて全体に紫外線が行き届くようにしたり、鉢を回転させて全体に紫外線が均等に届くようにしましょう。

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