８月は葉月(はづき/はつき)、木々の葉落ちの月(はおちづき)とされる。
これは旧暦、現在でも使用されることもあるが、現行歴とはその1〜2月後位の季節感のずれがあるという。
　最近、年毎にその熱さが増し暑さも募るようであるが、私の散歩道の道際等の草花達は、その熱い陽の中にあっても、己が自身を一生懸命に、最大限に自己表現に向けようとしているようだ。

7月からの、熱い夏へ、夏の草花達の姿 ---その12。

　　　／真っ白な花数輪咲かせて、
　　　　　　　　　そは美しき夏代表一つの花木／

　7月は梅雨が明けた、その下旬の何時もの散歩道の道際。
私の散歩道の、概ねの出発点であり最終点とでも言ってよいその場所に見る、それは真っ白な花を咲かせる夏代表とする花木の一つである。

それは、分枝した枝先の葉の付け根から花柄を伸ばし、花径数センチ程度の花を数輪まとまって咲かせている。
その花の基部は、筒状で花冠は深く5裂しており、螺旋状のようになって平らに開いている。
花の中央には雄しべが変形した冠のようなものがあり、その中心に1本の雌しべが突き出すようにしている。

この花木には、よく強い毒性があると知られるが、しかし、強い毒性のあるもの他にも数多くあり、古くから夏の庭を彩ってきこの花木を、必要以上に忌み嫌うことのないようにしたいと、何時もそう思いながら、今年も改めてこの５弁の白い美しい花の前に、暫くジッとしていた。


　　　　　　　キョウチクトウ(夾竹桃)


・キョウチクトウ＜夾竹桃＞(キョウチクトウ科 キョウチクトウ属)
　( 備忘: 7/9or7/10 ‘22)