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カタバミさんのお出かけ先,/下垂する小さな粒状花群、,その花木名や万葉の時代の懐古へも/の投稿画像

2023/02/22
2月は如月、衣を重ね着する月の衣更着(きさらぎ)とも言う。私の散歩道の道際等の草花達は、冬季から次の時季へと移り変わっていく準備に
はすでに入っているようだ---

1月からの、進む時候の移りゆくに観る草花の姿、姿---その12。

 /下垂する小さな粒状花群、 
   その花木名や万葉の時代の懐古へも/ 

 2月に入ってのいつもの散歩道の道際。
そこに、久しぶりの薄ピンクの粒状になって下垂する小さな花群に出会う。
その花群の姿を、‘あたかも女性の髪のように長く垂らして’と、いう表現を、ちょうど2年前に、ここで使って、散歩者に多少の驚きも誘うような姿を、そこかしこで観たのを思い出して、改めてそこでそれをジッと見続けた。

少し、その開花時期が早かったようだが、また、いずれここに出会い観ることを楽しみにしたいと思って、そこを離れた。

だが、この花木がの姿を目にするのが、この私の散歩道の道際にでは、年々少なくなって来ているようで、それが少し残念なのであるが---。
自分自身の、もっとこの花木への理解が必要とも思うのである。
この花木の、その名の謂れや万葉の時代での扱われへの懐古、遠望を少し深めてみたいと。


     アセビ(馬酔木/梫木、アシビ、アセボ )


<‘花名アセビの由来’また‘「万葉集」での関わり’について、下記の「アセビ」より抜粋、次に:
 有毒植物で鹿などの動物が食べ残すため、野生動物が多い山などでは本種が残り目立つことがある。
アセビの名前は、毒のある実という意味の「悪し実」から転訛したとする説が有力。
漢字の「馬酔木(アセビ)」は、本種を食べた馬が毒にあたり、酔ったようにふらつくことからきた当て字と考えられている。

『万葉集』にも登場する植物で、山の枕詞である「あしびきの」がアセビ(あしび)と結びつけられて論じられている。
日本人が古くから親しんできた木で、『万葉集』にはアセビを詠んだ歌が10首ある。(その2つ)
○ 磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに 
○ 池水に 影さえ見えて 咲きにおう 馬酔木の花を 袖に扱こき入れな >


・アセビ<馬酔木、梫木、別名 アシビ、アセボ>(アセビ属 ツツジ科)
(備忘: アセビの属性等について 3/9 ‘21)
上記の“アセビの属性等について”は、今後は下記の「アセビ」の属性等がとって替わる。
     ↓
・アセビ<馬酔木、別名 アシビ/アセボ>(ツツジ科 アセボ属)
日本、中国、台湾に分布する常緑低木~小高木。
日本では、本州の山形・宮城県以南から四国、九州に分布しており、山地の日当たりの良い場所などを中心に自生。

有毒植物で鹿などの動物が食べ残すため、野生動物が多い山などでは本種が残り目立つことがある。
アセビの名前は、毒のある実という意味の「悪し実」から転訛したとする説が有力。
漢字の「馬酔木(アセビ)」は、本種を食べた馬が毒にあたり、酔ったようにふらつくことからきた当て字と考えられている。

アセビの花期は3月~4月。
花期になると、枝先の葉腋から花序を出し、多数の花を咲かせる。
花序は長さ10~15㎝の円錐形で下垂する。
花は長さ8㎜程度の壺形で先が浅く5裂しており、下向きに咲く。
萼片も5裂している。

雄しべは10個あり、葯にトゲ状の突起が2個付いている。
雌しべは雄しべより長く突出し、黄緑色をしている。

野生種の花色は通常白色だが、稀にピンク色の花を付ける個体もある。
園芸品種ではピンク色の他、紅色の花を咲かせる品種もある。

果実は5~6㎜の扁球形の蒴果で、上向きに付く。
秋になって熟すと茶色くなり、5裂して中から種子が出てくる。

葉は互生、枝先に集まって付き、長さ3~10㎝、幅1~2.5㎝の倒披針形~長楕円形。革質で表面には光沢があり、ゆるく波打つ。
葉の先半分にはごく浅い鋸歯がある。

幹は灰褐色で縦に裂けめが入り、やや捻じれる。
枝を伸ばして樹高1~8mに成長する。

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい花木。
成長が緩やかなので、剪定の手間もそれほどかからない。
耐陰性があり、半日蔭の庭でもよく花を咲かせる。

<アセビの主な品種>
→ベニバナアセビ
淡紅色の花を咲かせる品種で、アケボノアセビとも呼ばれる。

→斑入りアセビ
葉に白い斑が入る品種。

→リュウキュウアセビ
沖縄本島、奄美大島に分布するアセビの亜種。
自然分布による自生種は数が少なく、絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
アセビよりやや長い花を付け、葉の縁が波打たないのが特徴。
花序がアセビより短い傾向にあり、それほど下垂しない。
花色は白のみ。
樹高1.5~3mに成長する低木で、アセビほど大きくならない。
アセビ同様に庭木として流通するが、耐寒性は劣る。

<文学との関わり>* *出典: アセビ Wikipedia
『万葉集』にも登場する植物で、山の枕詞である「あしびきの」がアセビ(あしび)と結びつけられて論じられている。

花言葉は「献身」。

[万葉集の歌]
日本人が古くから親しんできた木で、『万葉集』にはアセビを詠んだ歌が10首ある。
アセビの花を愛でた歌人の面影を示す歌が多く、『万葉集』が成立した奈良時代末期ごろまでには、庭園にアセビが植栽されて観賞されていたとみられている。

○ 磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに 大伯皇女

○ 池水に 影さえ見えて 咲きにおう 馬酔木の花を 袖に扱こき入れな

[俳句]
馬酔木の木の花-春の季語の1つである。


(出典・参考: ガーデニングの図鑑 他)

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