唐糸草。（唐松岳登山の続き8月12日）
八方池山荘から木道の自然研究路で見かけた華やかな花穂（かすい）。遣唐使時代の唐の絹糸から命名されていても、日本の固有種である。

花弁はなく、雄蕊が紅桃色で花弁のように見えている。一つの花に萼より長い雄蕊は6〜12本あり、穂状に集まり、下に垂れる。花は花穂の先端から基部へと咲き進む。

なんとなくカライトソウを見ると、うきうきしてくる陽気な花である。エノコロに色がついたようで愛嬌があるからか。
ロープウェイ駅の近くにカライトソウは植栽してあるが、なんとも雅趣はない。
唐松岳の登りに励まされ、帰りには癒された。お世話になったこともあり、今回は駒草やトウヤクリンドウより印象に残った。