紅小町ρ(тωт`)
「雪晃も、象牙丸も短毛丸(仮)も、それどころか初めて開花した慶雲丸でさえ、生意気に初っぱなから種を作ったのに、なぜわたくしは４年連続でいくつも開花したのに、一つも種ができないのかしら…？」

鸞鳳玉(･д･)
「おーい、紅小町。ペペロンチーニがホムセンに行くから、何か買ってほしいものがあったら言っとけってさ」

紅小町ρ(_ _ )
「……む……をくれ」

鸞鳳玉(ｰдｰ)？
「どーした？ なんだって？」

紅小町｡･ﾟ･(Д`)･ﾟ･｡
「婿だ！ 婿を買うてくれ！ わたくしの婿を買うてくれぇぇ!!」

　旧ノトカクタス属に属する紅小町は、実は自分自身の雄しべの花粉で受粉できる、いわゆる自家受粉が可能な品種である。
　つまり、受粉、結実しやすい品種というわけ…にも関わらず、なぜかいつも毎年、紅小町は一度として結実しないのであった。

紅小町(* ﾟ∀ﾟ)
「ハッ、そういえばよく考えてみたら、あんたがいるじゃないの、鸞鳳玉！」

鸞鳳玉( ´_ゝ`)
「いや、悪いけど、俺、婚約者居るんだわ。婿ならあいつに頼んで買って…」

紅小町｡･ﾟ･(Д`)･ﾟ･｡
「ﾁｨｸｼﾖｮｵｫｫｫｫｫｫｫｫ!!!
…あっ、そこに大豪丸が!?」

大豪丸(((((oﾟДﾟﾉ)ﾉ
「ごめーん、種属が違うからムリムリ～」

紅小町｡･ﾟ･(Д`)･ﾟ･｡
「ﾁｨｯｸｼｨﾖｮｵｫｫｫｫｫｫｫｫ!!!」

鸞鳳玉( ´_ゝ`)
「ついでに言うと、俺も違う種属だからそもそも(以下略)」

紅小町｡･ﾟ･(Д`)･ﾟ･｡
「ﾁｨｨｯｸｼｨﾖｮｵｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫ!!!」