警告

warning

注意

error

成功

success

information

もちっこさんのコバノフジバカマの投稿画像

2021/11/25
11月13日撮影

散歩道にぼーぼー生えていた草です。
去年はフジバカマとサワヒヨドリの交配種のサワフジバカマではないかと書いていたと思うのですが、
2017年に発刊された「改訂新版 日本の野生植物5 ヒルガオ科~スイカズラ科」においてコバノフジバカマ(ニセフジバカマ)についての言及があり、それが浸透してきているようなのですね。
前の投稿も書き換えた方が良いかな!?と思っているところです。

コバノフジバカマ
キク科ヒヨドリバナ属

園芸店などで「フジバカマ」として販売されているものは、前述したように、河原など湿った草地に生育する日本在来のフジバカマとは姿が異なり、この「コバノフジバカマ」の場合が多いようです。現在、園芸業界で流通しているコバノフジバカマがいつごろ日本に持ち込まれ、栽培されるようになったのかは分かりませんが、以前から「フジバカマは中国原産である」という説があるのは、このコバノフジバカマなど中国などを原産とする外来系統のフジバカマが古くから持ち込まれて栽培され、在来のフジバカマと混同されてしまったために起こった混乱で、正しくは「フジバカマには中国原産のタイプがある」あるいは、「コバノフジバカマのタイプは中国原産である」と言うことなのだろうと考えています。

コバノフジバカマと在来フジバカマの形態的な違いについては、

1.在来のフジバカマが高さ1.5~2mほどにもなる大型の草本であるのに対し、コバノフジバカマは高さ0.5~1m程度。
2.コバノフジバカマの花色は濃い紅色の場合が多い(個体差があるほか、紅色をおびない「白花」も販売されている)。在来フジバカマはわずかに淡紅色をおびる程度。
3.葉は在来フジバカマに比べると小型で質が薄い。葉柄はごく短く、葉身は3深裂し3小葉のようになる(葉脈が葉柄のようになる)。裂片は幅が細く披針形である。在来フジバカマの場合、葉柄はやや長く、茎の上部などの葉は切れ込まない葉が多い。茎の中~下部の葉は3深裂するものがあるが、葉身はつながっており、小葉のようにはならない。

などがあります。
生乾きの時に香る「桜餅の香り」(クマリンという芳香物質)も、コバノフジバカマの方が、在来フジバカマよりも強く、より甘い香りがするようです。コバノフジバカマは、在来のフジバカマのようにやや湿った環境を好むわけではなく、乾燥した場所でも育ち、地下茎を伸ばして新たな茎を次々と出して増殖する、非常に旺盛な繁殖力を持っています。在来フジバカマに比べて草丈も低いので、個人の庭でも植えやすいサイズの上、香りも強いとなると、園芸種として人気がでるのも当然かもしれません。

しかし、在来フジバカマは環境省レッドデータブック(2014)、岡山県版レッドデータブック(2009)ともに「準絶滅危惧」とされ、減少傾向にあるとされています。コバノフジバカマと混同され、「フジバカマは国外から持ち込まれたものであり、保全対象ではない」、と誤解され、在来フジバカマを守ろうと思わなかったり、また、逆にコバノフジバカマを在来フジバカマと同一であるように混同し、「在来種を増やす」つもりで、コバノフジバカマを自然性の高い環境に植栽したりする事例もあるようです。このような問題を引き起こさないためにも、当園としては、自然保護・保全においては、コバノフジバカマ(外来・園芸タイプ)と、フジバカマ(在来タイプ)は分けて扱うべきであると考えています。園内においては、温室エリアにコバノフジバカマと在来フジバカマを植栽し、特徴を比較しながら観察することができるようにしています。

(2017.10.29 サワフジバカマとしていたものを改訂)
(重井薬用植物園 おかやまの植物事典 より)
2021/11/27
こんにちは、カイズカイブキでお世話になりました^ ^
コバノフジバカマ、勉強になりました❤️
今年山に行った折、フジバカマ苗を買ったのです、山野草として販売でも私には在来種とは思えなかったので、
とてもスッキリしました、たぶんコバノフジバカマで更に少し品種改良されてるかも。
狭い日本の庭には便利ですが、こうして勘違いやら、本来の在来種がそれと知られずに忘れられたら寂しいな😆
2021/11/28
@さくらプラス さん
そうなんです!!

そんなに細かくこだわらなくても…と仰る方もいるのかと思いますが、まずレッドデータブックに載るようなものはきちんと分かるようにならないと、善意の行動で繁殖力の強い外来種、交配種を植えてしまい、さらに危機的な状態にしてしまうことがありますもんね。

日本の園芸技術は素晴らしいようなのですが、
園芸店で間違った名前を使う弊害はいろいろ出てきているような気がします。
(ここのタグを検索すると、違う名前で投稿されていらっしゃる方が多くて…それはここのタグで調べてしまう方がいるのでさらに広がってしまっているような気もするんです😓難しいですね)

コバノフジバカマは、ここでのわたしの師匠のような方の投稿で知ったのです。
コバノフジバカマの前はサワフジバカマだと教えていただき、「フジバカマじゃなくて交配種のサワフジバカマなんですよね…」なんて思っていましたが、それすら間違っていたという…😅
本当に難しいです。
植物園で見たフジバカマは、わたしの身長より高かったので、ちゃんと本物を見て目を養っていきたいなと思いましたよー☺️
2021/11/28
@もちっこ さん
ちゃんと分からなければいけない事が多いと気付きました、ただ、GSの方とて、伝えたとて、どうでもいい方が多いですよね、
写真として収集できればいいだけなのかなと、、
私には難しい事も多々ありますが、名前から、ちゃんと日本の植物の現状を見たいので、
宜しくお願いします😊
2021/11/30
@さくらプラス さん
難しいですねー😅

わたしはここを始めてすぐに、
地域の自然を保護する活動をしていらっしゃる方とお話しさせていただく機会があったんです。
その方との話が楽しくて、自分も自然を大切にしたいなあと思えるようになったんです。

植物の名前を正しく知って、正しい保護ができるといいですねー☺️
2021/11/30
@もちっこ さん
ステキな方ともお知り合いでいいですね^ ^
身近にももちっこさんのような方がいたらなと思います。
正しい保護^ ^

GreenSnapのおすすめ機能紹介!

【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!

開催中のフォトコンテスト

花の名前を覚えたいと思って始めました。 何事にも時間がかかるのんびりやなので、コメントをいただくのは嬉しいのですが、すぐに返信できず、流れてしまうことがあるようです。 失礼がありましたらお許しください。 お返事してなかったー!と気付いて ものすごく経ってから突然お返事することがあるかもしれませんのでビックリしないでくださいね。 と、いう状態ですので お返しの「いいね」などはどうかお気になさらずに…。

植物