🏠の花壇にて

キキョウ (桔梗)

秋の花のイメージですが(実際、秋の七草の一つ)、本当の開花期は6月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通して9月頃まで続きます。

花は他の花と同じ雌雄同花ですが、雄性先熟です。
まず雄しべが成熟して花粉ができ(雄花期)、その後雌しべの先端が開いて柱頭が受粉可能になります(雌花期)。これは他家受粉の可能性を高めるための仕組みです。
写真はまだ開き初め。青い雌しべを黄白色の5個の雄しべが囲んでいます。雄しべが花粉を出して倒れてから、花柱の先端が5つに開きます。

今流通しているキキョウはほとんどが園芸品種です。花色は他に白色・ピンクと有り、二重咲きやツボミの状態のままほとんど開かない品種もあります。

キキョウの根は漢方薬でもあります。また、日本の自生種は現在「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に指定されています。