【独り言シリーズ19】

今回、脳神経内科の医者は、尻に火が付いたのか、えらく真剣に取り組んでくれています。

それは、息子がいままで言ってなかった症状を口にしたからだそうです。

つまり、今までは倦怠感、四肢のしびれなどを中心に話していたんですが、2か月経った今は、主に四肢の震え、筋肉の痛み、食欲不振などの症状に変わったことを息子が口にしたからだそうです。

結果として、息子の病気は今のところ以下の4つの病名の疑いがあるのだそうな。

てんかん、Whipple病、セリアック病、同期性四肢麻痺

てんかん以外は始めて聞くような病名ばかりで、余計に心配がつのります。

今までもいろんな検査を受けたが、どれも正常となると、あとは患者の言葉で探っていくしかないらしい。

ということは、どんな些細なことでも正しく伝えないと、医者として正しい判断ができないということになる。

今回先生が真剣に動いてくれているのはありがたいが、息子もこんな症状は関係ないだろうと言わなかったこともあったようだ。

看護師としての知識とプライドが邪魔をしていたのかもしれない。

今回再検査をすることになったのだが、症状が変わったので、血液検査項目も変わったし、MRIの検査部位も変えるそうで、言葉の大事さを改めて痛感しました。

ここで一つ疑問が生じる。

つまり患者は症状を上手く伝えられない場合もあるのだから、そこは検査範囲を最初から広げておけばよかったんじゃないのか？ということだ。

ところがどっこい、ここにも医療の制限と言うか縛りがあるようで、健康保険法で法律的にいろいろ規制があるのだそうだ。

たとえば血液検査なんかでも最初から全項目調べればよさそうなもんだが、それは許されないらしい。

もし、そんな大風呂敷的な血液検査をしたら、お上から、この症状なのになんでそんな検査が必要なのかと聞かれ結構厳しい目にあうらしいのだ。結果、医者としても資質を問われるのでできないらしい。

 

息子の病気は良くはならないが、病院の仕組みというか、裏事情の知識はふえるばかりだ。

そんな知識はいいから早く原因を見付けて欲しい。

そして今家族で思うのは、できれば、「てんかん」であって欲しいということです。

なぜなら、「てんかん」なら薬があってちゃんと治るからです。

医者に「てんかんです」と言って欲しい。

何もわからない状態が一番つらい。