ハリエンジュ（ニセアカシア）

新宿御苑の外周道路を歩いていて、高い木から白い藤の花が下がっている…と思ったら、違いました。ニセアカシアの花です。

前から気にはなっていましたが、
ニセって？、じゃあ本物のアカシアは？
この機会に調べてみました。
長くなりますので、興味のある方だけどうぞ♪

先ずはこのニセアカシア（マメ科ハリエンジュ属）は、明治時代に日本に輸入されました。当時は本種をアカシヤと呼んでいました。
後に本来のアカシヤ（マメ科ネムノキ亜科アカシヤ属）の仲間が輸入され、区別のため種小名を直訳してニセアカシアとされました。
和名のハリエンジュは、エンジュに似ていることと、棘があることによります。

ちなみに日本にあるアカシアは、一般にミモザと言われているギンヨウアカシアとフサアカシアです。
（ややこしいですが、本来ミモザはオジギソウの事です。）

つまり、本当のアカシアはミモザの方が通りが良いし、ニセアカシアはニセ…では響きが悪いし、ということで、今でもアカシアと言えば本種を指すことも多いのだとか。
例えば、
蜂蜜の蜜源としてアカシア蜂蜜
札幌のアカシア並木
各種の歌
等々
アカシアと言えば大体がニセアカシアなのだそう。

「♪この道はいつか来た道。あ〜あ、そうだよ〜。アカシアの〜花が咲いてる。」（北原白秋「この道」
これもニセアカシア。