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一筆狼さんのお出かけ先,ザゼンソウ,八ヶ岳南麓の投稿画像

2021/03/25
坐禅草。達磨草とも。(超長文)。
近くに「三分の一湧水」という日本名水百選の湧水公園がある。めずらしい名前の由来は、三つの村が湧水の水利権争いをしていたのを、石ひとつで平等に分配できるように円満解決したところからつけられた。正三角柱の石は流れにひとつの角が正対するように据えられている。これだけの知恵できちんと三方向の水路に同量の水が流れているのだ。
この知恵は武田信玄と言われているが、実際は地元の名主である。どうもなんでも信玄の功績にする眉唾ものが多いのは、当時信長も畏れていた最強の戦国大名だからやむを得ない。ともかく初めて見た人は、なるほどと大きくうなづいて、旨い水を飲んで帰る。

その公園の一画にあるのが坐禅草の保護自生地。暗紫褐色の仏炎苞が落葉のなかからいくつもにょきにょき出ている。(ちなみに水芭蕉は白い仏炎苞)

たしかに岩穴で僧侶が坐禅を組んでいるような花序に見える。この時期、まだ訪花昆虫が少ないので、呼び込むために花を含めて全草に悪臭がするようだ。英語では露骨にスカンク・キャベツと命名されている。

もうひとつ大きな特徴は、花序が約25度まで発熱する。たとえ雪が積もっていても、樹木の「雪えくぼ」のように茎のまわりを溶かす。まだ解明されていないようだが、この発熱メカニズムによって、いち早く花を咲かせることができるらしい。
湧水に惹きつけられても、坐禅草をお見逃しなく。
2021/03/25
うーん、植物の体温って、どうなっているんだろう。中の水が凍って、木が裂けることがあるって、聞いたことがあるけど。
2021/03/25
おはようございます♬

坐禅草!そうだった!そうだった‼︎と読み進め最後に苦笑い😁
昔散策したことあるんです👍
知ってる〜と思いながら…でも坐禅草⁉️😳どこに⁉️😳…最後に"お見逃しなく"とは😵
やっちまった〜〜😅💦
2021/03/25
三分の一湧水まで見られているとは、テリトリーが広いですね。
時季が早春でないと、ただの草っぱら。いまは英国式の人工物を使わない剪定した雑木による垣根にして、進化した保護地にしつつあります。
2021/03/25
@高水 さま
樹木が弱ったり、傷つくと、内部で凍ることもあり、それを防ぐ機能を持った木は寒冷地には多いのでしょうね。

調べたところ、発熱現象を持つ植物は50種以上発見されており、最初の論文は18世紀後半で、まだ研究途上です。
私見ですが、遠い将来に月や火星での暖房装置に発熱機構を持った植物を利用することも考えられます。「植物の発熱現象」で検索してみてください。かなりの論文が出ています。
2021/03/25
@一筆狼 さん、検索してみます。ありがとうございました。

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四季折々の山野草を追い駆けます。 八ヶ岳南麓、標高1000m辺りから発信しています。

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植物