平らな場所にいるより、
吊られている方がかっこよく伸びている気がする。
植物もテレビを観ているとすれば、「ここが私のアナザースカイ！」
とでも言い出しそうだ。

ちなみに自分のアナザースカイはどこだろうと考えたら、クレープ屋だということがわかった。
ホイップやフルーツもいいが、
ハムチーズや照り焼きチキン等のおかず系も捨てがたい。
生地を広げた鉄板の上にかいがいしく具を載せていくギャルを見ながら、
「今ここでギャルの手が滑って、うっかりクリーム多めに出ちゃったみたいな奇跡起きねぇかな」
と年甲斐のない淡い期待をする35歳。
ギャルの手元はいつも確かだ。
アナザースカイに降り立てば、植物も人間も正直になるんだぜ…とほくそ笑む朝であった。