② チャイコフスキー【1812年】 ナポレオンの侵攻をロシアが撃退するという分かりやすいストーリーを、後にフランス国歌となったラ・マルセイエーズやロシアの賛美歌・民謡をモチーフに表現した曲です。ベートーベンの「ウェリントンの勝利」という曲と似た要素が多く、オマージュと言っても良いでしょう。明快な展開、ノリの良いメロディとリズムでどんどん盛り上げ、フィナーレでは祝砲と鐘が鳴り響いて勝利の歓喜を爆発させる、やっぱり巧いですねチャイコは! アガサ・クリスティの「ダヴェンハイム失踪事件」でトリックに大砲の音が使われたり、私の好きなロックバンドのレインボーのコージー・パウエルが、ライブでこの曲に基づくドラム・ソロをやったり、と、超人気曲だけにいろいろな場面に登場します。
オペラ、劇、組曲などのための音楽のうち、最初に演奏されるものを序曲(overture)といいます。演奏会用序曲(concert overture)はベートーベンから発展してきた形式で、それ自体で完結していて、後に続くべき何らかの本体がありません。後に簡略化されて前奏曲(prelude)と呼ばれるようになります。私がよく聴く三曲を御紹介します🤗
③ブラームス【悲劇的序曲】
いかにもブラームスらしい骨太でヘヴィな曲。「大学祝典序曲」が笑いの序曲だとすれば、これは泣きの序曲だとご本人が語っている通り、荘厳な様式美、タイミングよく繰り出される凄愴で美しいメロディ、ケルン大聖堂のようなロック的大曲です。
② チャイコフスキー【1812年】
ナポレオンの侵攻をロシアが撃退するという分かりやすいストーリーを、後にフランス国歌となったラ・マルセイエーズやロシアの賛美歌・民謡をモチーフに表現した曲です。ベートーベンの「ウェリントンの勝利」という曲と似た要素が多く、オマージュと言っても良いでしょう。明快な展開、ノリの良いメロディとリズムでどんどん盛り上げ、フィナーレでは祝砲と鐘が鳴り響いて勝利の歓喜を爆発させる、やっぱり巧いですねチャイコは!
アガサ・クリスティの「ダヴェンハイム失踪事件」でトリックに大砲の音が使われたり、私の好きなロックバンドのレインボーのコージー・パウエルが、ライブでこの曲に基づくドラム・ソロをやったり、と、超人気曲だけにいろいろな場面に登場します。
①ベートーベン【エグモント序曲】
ゲーテの戯曲のための音楽。厳密に言えば「演奏会用」ではありませんが、今日では殆どこの部分しか演奏されませんので御容赦を。圧政に対して力強く叛旗を翻したことにより、死刑に処せられたエグモント伯ラモラールの英雄的自己犠牲がテーマ。ゲーテはベートーヴェンについて「明らかな天才」であると述べたそうですが、この序曲を一聴すれば納得です。鋭利な弦が集まって野太い流れとなったかのような
イントロ、緊迫感あふれる展開、胸に迫る旋律、あらゆるものから解き放たれたかのようなお祭り騒ぎの怒涛のフィナーレ、う〜む、素晴らしい🤩「コリオラン序曲」と甲乙つけ難い曲ですが、フィナーレの盛り上がりからこちらを首位とさせていただきます。
※トムとジェリーでエグモント序曲が使われた気がすると妻が言い、私もそんな気がするのですが、調べた限りでは確認出来ません。ご存知の方がいらしたら教えて下さ〜い😌