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アシズリノジギクの一覧

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阿南田零
《歳時記》 シオン属のキクが粗方終わって今はキク属のキクが色々咲いている。 ① ノジギク   Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai (1928) ② アシズリノジギク   Chrysanthemum japonense var. ashizuriense Kitam. (1936) Kewではこの変種(アシズリノジギク)はノジギクのシノニムってことにされてるんだけど、YList では独立した別変種ってことになっている。どっちが妥当なのか分からないけど、主観的には分けてていいんじゃない?って感じ。 ③ リュウノウギク   Chrysanthemum makinoi Matsum. & Nakai (1916) 葉の形とか、パッと見はノジギクよりこっちの方がアシズリノジギクに似てるんだけど、こっちは完全に別種なんだよね。 ④ シオギク?   Chrysanthemum shiwogiku Kitam. (1935)   Ajania shiwogiku (Kitam.) K.Bremer et Humphries (1993) ウチにはイソギクもシオギクも両方あるんだけど、たぶんこっちはシオギク?だったと思う。両方同時に咲いてないとちょっと迷う。 学名についてはYList ではキク属の方を、Kew ではAjania属(イソギク属?)の方を有効としている。 ⑤ さて、これはなに?キクタニギク? キクタニギクの学名をYlistで引くとChrysanthemum seticuspe f. boreale (Makino) H.Ohashi & Yonek. (2004)となっているんだけど、その学名をKewで引くとChrysanthemum lavandulifolium var. lavandulifoliumのシノニムってことになっている。で、C. lavandulifolium var. lavandulifoliumってのは中国に分布するホソバアブラギクというものになるらしい。要は日本産のものを中国産と同種と見るか別種と見るか、YlistとKewで見解が異なるってことらしい。 ところで、国立環境研究所の侵入生物データベースにアワコガネギク(=キクタニギクの別名)に関する項目があって、在来のアワコガネギク(=キクタニギク)は準絶滅危惧種だが、中国産のアワコガネギク(=ホソバアブラギク?)の種子が道路脇の法面緑化に使われたことにより分布を拡げ、在来のキクタニギクとの競合や、交雑による遺伝子汚染が懸念されていると書かれている。 ということは、在来のキクタニギクと中国産のホソバアブラギクが同種であろうがなかろうが、中国産が日本で分布を拡げてるのはまずいわけね。て言うか、キク属ってすぐ交雑するし、庭や公園のような人為管理下に置かれてても花粉持っていかれるだけでヤバいんじゃないの? さて、ウチのアワコガネギクはキクタニギクなんでしょうか、ホソバアブラギクなんでしょうか?来歴がわからない場合は駆除した方がいいのかな?
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