マツの実生の植え替えをしました。 時期は悪いですが、今の小さいポットのままだと凍りついて枯れそうなので。単純な鉢増しなので大丈夫でしょう。 種類によって生育がだいぶ違います。

Pinus maximartinezii マキシピニョンです。 マニアに大人気のメキシコ産のマツです。 メキシコ産のマツの中でもこいつは１番の希少種のはずなのに、国内では１番知名度が高いという謎の現象が起こってます。 そもそもメキシコってマツの種類が非常に多く、実は世界一種類が多い国であり、全世界の４割の種類が分布しています。 しかし国内ではせいぜいこれとパツラマツ Pinus patula くらいしか知られていません。 monophyllaやdevoniana、montezumaeやnelsoniiなど、とてもおもしろい種類やきれいな種類がたくさんあるんですけどね。 マキシピニョンですが、最も子葉の数が多い植物です。 この個体は18枚ありました。

ミチョアカンマツ Pinus devoniana マツも新芽が出始めました。 ダイオウマツによく似ていますが、ダイオウマツは３葉なのに対しこちらは５葉です。 針葉もダイオウマツ同様とても長く、最も長い葉をつけるマツとされていて、環境が良ければ50cm以上になるそうです。

紅葉が始まってもマツは変わりません。 マツはみんな同じようにも見えますが、種類によって葉の色や長さ、太さが違うので、並べてみるとおもしろいです。 左から マキシミノ Pinus maximinoi ラジアータ Pinus radiata オーカルパ Pinus oocarpa スラッシュ Pinus eliotti

ヒマラヤゴヨウ Pinus wallichiana 雨上がりの松です。 ゴヨウマツの仲間は葉の白い筋がきれいですね。

ストローブマツ Pinus strobus ストローブマツの新芽が出てきました。 実生５年くらい経ってますが、なかなか成長せず、ようやく枝が増えてきました。 ハバチがすぐたかるので、うっかりするとすぐ丸坊主になってしまいます。 今日も小さい幼虫がびっしりついていたので払い落としました。 ハバチは葉が細いのが好きなようで、これとかmaximinoiやoocarpaはすぐたかられますが、coulteriやtorreyanaなど葉が太くて硬いのにはほとんど来ません。

実生２年目のマツを植え替えました。 ちょっと時期遅いけど単純な鉢増しなので、あんまり気にせず土足して埋めただけです。

ファンシャンマツ 黄山松 Pinus hwangshanensis 中国のマツは中国名を音読みするのが慣例みたいで、和名もコウザンショウとされるようですが、黄山松をコウザンショウと読むと高山松 Pinus densata と区別できなくなりますね。 日本のリュウキュウマツ、台湾のニイタカアカマツの近縁種らしいです。 今年の新芽に雌花がつきました。 鉢植えでもマツボックリができるのだろうか？ 数年かかりそうですが、このまま観察したいと思います。

Pinus maximinoi 先日の大寒波でこちらでは気温が-8℃まで下がり、ここ１０年では最低でした。 葉が凍ったようで、最初は見た目は変化なかったのですが、徐々に葉が茶色くなってきています。 幹が生きてれば復活するかもしれませんが、このまま枯死しそうな感じです。 ほかのマツではフランスカイガンショウ Pinus pinaster が下半分の葉がパサパサになって枯れました。こちらは上半分は元気そうなので復活しそうです。