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フェゴボードの一覧

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天空のバラの五線譜
書斎の遠く向こうに、朝焼けが見え始めた。 窓ガラスには、アロマスチームをつけているせいか、露がびっしりとついている。 人生は、あっという間に過ぎ去っていく。過去に生きているときは、とてもその時間が長く感じた。 過ぎ去ってしまうと、こんなにも短く感じてしまうものなのか、驚いてしまう。 妻と出会ってから41年、結婚して今年で39年が経つ。 新婚旅行をしたのが昨日のように感じる。 妻の家の養子になって、32年が経った。 大波の連続であった。職場でも退職前の10年間は、とても苦しい時間であった。 妻の精神的病の絶頂期とも重なった。 でも、なんとか乗り越えられた。 僕にとって、園芸の始まりは妻の園芸療法のつもりだったが、自分自身のための園芸療法にもなった。 その園芸も、3ヶ月前に息詰まっていた。あまりにも多くの種類の花、植物を迎えすぎて、水やりなどがいつしか苦痛に近い感触を感じ始めていた。 しかし、そこへ、網戸の張替え業者の方と懇意になり、その方が私にとっての地域の大先輩になった。 彼が、南側の庭の大改修に大いなる手助けをしてくれた。 つるバラの空間スペースを最大限にしてくれたのである。同時に増えすぎた植物の種類の断捨離を勧めてくれて、園芸の行き詰まりを解消し、新たな展開の大きなヒントを与えてくれた。 園芸とは芸術であり、芸術は、私にとっては、利他と利己のバランスを取ってくれるありがたいものなのだ。 植物のたくましさと、花の清らかさを観て、自分の弱さと汚れを、強さと清らかさに変えてくれる。 つるバラの誘引する空間スペースは、僕自身の行き詰まりを見せていたニューロンとシナプスを解放してくれ、そのニューロンとシナプスのように、つるバラの枝が、自由に広がっていく様を織りなすのだ。 あ~、ニューロンとシナプスを広げる空間をいただき、とても幸せだ。 この小さな庭を観てくれる人たちが、小さな地域社会の他に、ネット(GS)を通じても沢山いてくれる。 なんと幸せなことなのだろうか。 幸せとは、もしかしたら、利他と利己の中間的存在であり、そのバランスが取れた状態の中にあるのかもしれない。
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天空のバラの五線譜
フェゴボードに巻きつけたカトレアが2年越しに咲いてくれた。カトレア二輪は、寄り添って咲いてくれている。 私にとって、フェゴボードで咲くカトレア・ミディは、初めての体験。 鉢であれば、支柱を立てて、形を整えるのであるが、フェゴの場合はどうすればよいかわからず、有るがままに咲いてもらった。 この二輪は私達夫婦のような気がした。 多忙な毎日であるが、その2ヶ月足らずは、人生で最も素敵な「とき」である。 妻が今日も、ドライブに連れて行ってというので、希望の山奥のレストランへランチを食べに行った。 帰りは、満腹になって、薬を飲んだせいか、車の中で、ウトウトしていた。 はじめ頃は、話しかけると答えていたが、だんだん口がもつれるようになっていたので、妻を見ると、気持ちよく口を開けてウトウトしているのである。 よだれが落ちそうになったので、喉元をくすぐると、えっ、どうして、という顔をしてくすぐり返してきた。 この瞬間は、本当に幸せな瞬間だお思った。 夜中の0時を過ぎてしまったが、今日は8月15日、敗戦の日、終戦の日であった。 私の家族、親族、姻族も多くの犠牲を払っている。 毎年、8月6日.8月9日、8月15日が来ると、戦争について考える。 今日は、BS1スペシャル「果てなき殲(せん)滅戦〜日本本土 上陸作戦に迫る〜」などを見た。その前には、空襲などで一般市民が、被害を受けたのにもかかわらず、軍人・軍属は国庫補償が60兆円もあったのにも関わらず、終戦前にアメリカ軍による激しい空爆を受けた国民の戦災補償は全くない、ということが75年も続いているという現実。 なぜ軍人でない国民が被害を受けても、国は責任を取らなかったのか。 アメリカはなぜ、原子爆弾を2個も日本に落としたのか。また、一般国民を一般市民と認識せず、一般国民に爆撃と機銃掃射をしたのか。 その答えが、アメリカの公文書公表制度のもとに明らかになっていく。 祖母からよく聞いた話しであるが、引揚者への戦災補償どころか、引揚者への差別が同国人のなかで酷かったそうだ。 いま、政府は、専守防衛の範囲であるとして、敵基地攻撃能力を国策を立てつつある。 彼らは簡単に分かりやすく言う。 中国や北朝鮮、そしてロシアは、日本にミサイルを配備している。そのミサイルから国民を守るためには、我が国にミサイルを打ったことが明確になったときは、発射されたところにすぐに、ミサイルで撃ち落とし、第2陣のミサイル発射ができないようにする事が専守防衛の範囲だとする。 そうしなければ、もし、日米安保条約がなければ、中国やロシアや北朝鮮、また、韓国までが日本を攻めてくる可能性があるので、戦争を仕掛けたら、返り討ちにあるぞと思わせる軍備が必要である、と言うのが防衛大臣、もと防衛大臣経験者がほぼ発言していることである。 私達国民は、よく政治家の話を聞いて、判断する必要がある。「Balance of power」(勢力均衡)があれば、世界の平和を維持できるとする考えは本当に正しいのであろうか? 国民がもっと防衛とは何か、パワーとは何かについて、本気で考えるときが来たようだ。 何気ない幸せを感じることができるようにするためには、私達は何を考えなければならないのか、そして。どんな情報を手に入れるべきか、そこにしか、もう、平和を維持する術は見いだせないように思う。
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