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蒲公英の一覧

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醜男
西洋蒲公英(セイヨウタンポポ) キク科タンポポ属の多年草。明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。食料や家畜の餌として入ってきたものが野生化した。札幌農学校のアメリカ人教師W.P.Brooksが野菜として持ち込んだとの説もあり、1910年に刊行された半沢洵著の『雑草学』には同校の芝生に繁茂するセイヨウタンポポの写真がある。適応性が強く、受粉しなくても種子を作ることができ、種子が休眠せずに2〜3週間で発芽する。一時はごく普通に見られたが、近年は在来種との雑種の方が多い。葉の裂け方は変化が多く一定していない。花期は3~10月。頭花は直径3.5〜5㎝。総苞外片が蕾の時から反り返っているのが特徴。北海道のものは葉が厚く花も大きい。果実は痩果。倒披針形で灰褐色。上部の刺状突起はやや鋭く、長く伸びた先端に冠毛がつく。葉や花は天ぷら、胡麻和え、パスタなどで食べられる。根はコーヒーの代用にもされる。 日本には約20種の在来タンポポと2種の外来タンポポが生育する。在来種の総苞外片は反り返らないが、セイヨウタンポポは反り返るのが主な違い。 花のあとの綿毛をタンポ(綿を丸めて布や皮で包んだもの)に見立てたのが名前の由来。また、タンポポは古名を『鼓草(つづみくさ)』といい、鼓はタンポン、タンポンと音をたてるが、この音が縮まってタンポポになったという説もある。他に、綿帽子が風で吹き飛ばされたあとに綿帽子をのせていた台(花托)が残り、その下に反転した総苞があり、この状態が稽古用のたんぽ槍に似ることが由来との説もある。 出典『野に咲く花』『日本帰化植物写真図鑑』『草木の種子と果実』『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』『里山の植物 ハンドブック』『野草の名前 春』
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