③たくさんのオオバキスミレの群落 　この林の中には、オオバキスミレのこういう群落が、数えられないほどたくさんありました。 　この日、他の山野草がまだ何ひとつ咲いていませんでしたので、林の中はまさにオオバキスミレのひとり舞台でした。 　 　実は、この林に毎年何回か行くのは、オオバキスミレが目的ではなく、以前からワラビ・コシアブラ・タラの芽・コゴミなどの山菜を少し採るためです。 　市内から車でビューと一般道路で約30分。このオオバキスミレの林をさらに上へ上へと車で進めば、そこは高山植物が咲き乱れる湿原のお花畑のある駐車場へと着きます。 　そこに車を置いて、徒歩で上へ上へと登ると、1カ所だけある岩場のガレ地に咲くコマクサや、ウスユキソウ（エーデルワイス）咲く登山道を経て、クロユリ咲く山頂へと続きます。大好きな地元の高山です。

➀早春の高山山麓の林　 　以前投稿した霧にかすむ早春の林のフォト、その半月ほど後でしょうか。同じ場所です。右端に、前回別角度から撮った、特徴ある二股の木が写っています。 　ここは標高2千㍍の高山の山懐です。撮影日は5月中旬。もう残雪は消えてますが、下草はまだ生えておらず、ほぼ冬枯れに近い状態です。 　それでも、この撮影日時点で、かわいくて珍しい、ある山野草が群生する林なんです。（つづく） 　

　ニリンソウの小さな群生です。ひとつ目もまだツボミのままなので、これでもまだ少し時期が早いようです。 　群生したニリンソウの、ひとつ目のツボミが開花する頃、その隣に仲良くもうひとつのツボミがつきます。 　フォトほぼ上段部左よりに、本来の「1茎2花」のニリンソウの姿を、少しズームアップして組み込みました。まだ、きれいな開花とは言えませんが、白い花とツボミが確かに一緒についています。 　ちなみに、昔からニリンソウはおいしく食べる山菜です。私も上部だけ摘んで、山の恵みとしておひたしや天ぷらにして食べる年もあります。群生の中に、ニリンソウそっくりの猛毒のトリカブトの若葉が混ざってますから、誤食には要注意です。

　十勝六花のひとつ、シラネアオイ。わが家でも育てています。大好きな花です。毎年、濃い紫の大きくてきれいな花を、いくつか咲かせてくれます。 　このフォト、昨年のものです。この鉢ではそろそろ窮屈そうだと思い、昨秋思いきって庭に地植えしました。 　春が近づくにつれ、少しの後悔と不安な日々…。山野草は突然消えてしまう事があるからです。 　三寒四温の天候を繰り返しながらも、最近はポカポカ陽気が続いて、うれしいことに十数本もの新芽がしっかりと出てきました。まずはひと安心です。 　いくつきれいな花を咲かせてくれるか、安堵とともに庭での楽しみが増えました。

　館内に入ると、よく手入れの行き届いた、美しい広大な林が広がります。この林には、あと少し経てば十勝六花が全て咲くのかも知れません。 　水辺の向こうに見える建物は、始めに入館する施設で、六花亭のお土産やオリジナルグッズなどが買える人気ショップと併設されています。 　コロナさえなければ、今年も遊びに行きたいところです。

　わが家のオキナグサ。 　今年もツボミが出てきて、ひと安心。やっと葉が出てきました。開花はもう少し先かな。 　この花全体を覆うような、白い毛が特徴です。 　礼文島の固有種「レブンソウ」と、この雰囲気が少し似ていますが、咲く花は全く違います。 　晴天続きで、鉢植えや地植え・植えかえと、小さな庭で花いじり中。里山ハイクもしたいけど、まずは子（花）育てに少し集中しないと…。たまに、パチリ!

　昨夜から今朝にかけてうっすらと雪が降り、朝のひととき市街地も真っ白になりました。この時期の雪は根性なしなのですぐに消えましたが、タイヤ交換もした後なのでビックリ!です。 　庭の花たちもそうですが、里山もまた薄く雪に覆われたことでしょう。ちょっと可哀想だけど、山野草は根性あるから、きっと大丈夫ッ！ 　 　白一面の冬の世界から、緑一面命の息吹あふれる春の山へ…。あと少しの時間が必要みたいです。 　フォトは、雪解け間もない、よく行く里山の早春の風景です。