３月に１鉢咲いたんだけど、写真撮り忘れた。今咲いてるこちらは、昨年咲いて、実を成らせたままにしてたので咲かないかと思ってたら４月になって花芽が出てきた。種を採るつもりもないんだから、さっさと花茎を切ってやれば良かったんだけどね。 君子蘭 和名：ウケザキクンシラン Clivia miniata (Lindl.) Bosse (1857) 本来、和名としてクンシランの名を持つものは釣鐘型…というかバナナの房みたいな咲き方をするClivia nobilis(nobilis＝noble＝君子から来ている)の方なんだけど、日本ではウケザキクンシランの方が“君子蘭”として有名になったので、本家は名前を奪われた格好。本家の方が売られたり展示されたりするときは、学名をそのまま仮名表記した『クリビア ノビリス』という名が使われることが多いみたい。

実家の軒下で半ばカピカピになっていたのを２年かけて再生した。何回か子株だったり実生だったりに代替わりしてるけど、小学生の頃から実家にある、“年代物”。品種は知らない。 ウケザキクンシラン Clivia miniata (Lindl.) Verschaff. (1857) cv. “君子蘭の育て方”的なサイトを見ると、大概『ウケザキクンシラン』という名は別名として紹介されてるけど、miniata種の和名(本名)はウケザキクンシランの方。和名としてクンシランの名を冠するのは釣り鐘型の花を付けるClivia nobilis種。 多少気の利いたサイトだとnobilis種についても言及されているけど、せいぜい「元々クンシランはnobilis種を指したけど、今はクンシランと言えばminiata種を指す」的な言い回しになってる。 そんなことはなくて、今でも 和名クンシラン→Clivia nobilis 和名ウケザキクンシラン→Clivia miniata というのは変わってないので。 園芸業界でminiata種の方が普及してて、そのためminiata種をクンシランと呼ぶのが一般化してるのは事実だろうけど、それはあくまでも通称あるいはClivia属の総称としてであって、それぞれの和名が変更されてるわけではないので、勝手に人の名前を変えたり盗ったりしないで上げて。

君子蘭’姫だるま' ぎゅっとコンパクトで、葉の形も丸く整っており、花も綺麗です。 買ってしまいました。