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Kazyan
ヒュウガナツミカン:日向夏蜜柑 和名:ヒュウガナツミカン/コナツミカン 学名:Citrus tamurana ミカン科ミカン属の常緑低木の柑橘類。 果実を食用とする。 爽やかな酸味の果肉と、ほんのりと甘い白皮:内果皮:アルベドが魅力です! 宮崎市が発祥の地で、生産量は断トツで日本一を誇る日向夏ミカンが、宮崎県の各地などのハウスで鮮やかな黄色に色づいて、ちょうど今頃が最盛期で、旬の味覚として最も美味しいミカンの一つである。 原産地は宮崎県で、1820年に宮崎市の真方安太郎の邸内で偶発実生として自生しているのが発見された。 発見時には酸味が強く、あまり多くの人に食べられることはなかったが、その後に品種改良などがなされて広く栽培され始めた。 1958年:昭和33年 昭和天皇皇后両陛下が九州ご視察の際に、宮崎に立ち寄られ一泊された際に、陛下への献上品として、従兄弟の父親の長友種政が栽培した「日向夏」を献上している。 これを機会に、その後も宮崎県の名産品として「日向夏」は歴代の天皇陛下に献上されている。 その時の親木は60年の間実を付けたが、その後、平成時代になって立ち枯れしてしまっている。 その後は原木のルーツとして接木されたものが、県内各地で栽培され、献上品は継続されているようだ。 日向夏の栽培が、多く広まったのはこの時からである。 従兄弟の1人が、このことがきっかけで、宮崎県の農事試験場に勤務して、日向夏の品種改良などに従事している。 平成16年4月26日には、平成天皇皇后両陛下が綾町の「日向夏園」をご視察で訪問されている。 現在は宮崎県以外(高知県、愛媛県、熊本県、静岡県伊豆半島、神奈川県西部など)でも栽培されているが、他県では小夏(こなつ)や土佐小夏(とさこなつ)、ニューサマーオレンジという別称で出荷されていることが多い。 宮崎県の木原果樹会が1992年から宮崎大学農学部の指導の下に温室での「種なし栽培」に取り組み、その結果「種なし日向夏」ができるようになった。 ☆特徴 ヒュウガナツはユズに由来する在来品種と考えられていたが、タチバナが花粉親であることが遺伝解析で推定されている(種子親は不明) 5月頃に成熟する果実は温州みかんよりやや大きく、 表皮は黄色で厚さがあり、果肉は少し控えの酸味があり甘さも控えめで独特の風味が強い。 どちらかというと、グレープフルーツやレモンの味に近い。 表皮は温州みかんと比べるとでこぼこが少なく、のっぺりとしている。 なお他の柑橘類とは違い、果実の表皮における白い部分;内果皮:アルベドもそのまま食べられるので、 皮の黄色い表面(外果皮)だけを薄く剥いて食べられている。 この白い部分:内果皮:アルベドはふかふかとした食感であり、少しだけ甘味があり、苦みや渋みは全く無いので、通常は中身の実の部分と一緒に食されている。 ☆食べ方のいろいろ ・一般的に多くの場合、外果皮を剥く際に、ふかふかの白い皮:内果皮:アルベドを多く残すようにして剥き、適当にスライスして、砂糖をかけて食べたり、刺身醤油で食したり、中にはお好みでワサビ醤油や塩をつけて食する人もいる。 ・黄色い外果皮は剥き、中の実だけをそのまま食べたり、果汁を絞ってジュースにしたりする。 ・太巻きの中の具や餃子の具にする。 *宮崎県発祥と言われるレタス巻きの具にも使用される。 ・皮を利用してマーマレードにする。 ・一般的な柑橘類と同じく果実酒にする。 *小生は俺流の薬膳のオリジナルの創作料理として、外皮を剥く際には、内果皮:アルベドがついたまま、適当な大きさにカットして、次のようにして食している。 ・野菜サラダの食材として、適当な大きさにカットして、レタス類やベビーリーフなどと一緒に混ぜた野菜サラダとして食している。 お好みで、他の野菜と同じドレッシングでも、相性がよいので特別なものでなくても何にでも合うので、お勧めできる。 ・生ハムで巻ける大きさにカットして、それを生ハムで包むょうにして巻き、お好みでわさび醤油やマヨネーズをつけて食する。 これはお酒のアテとしても、デザート代わりとしてもお勧めできる。 *ここにあげた二品は、どちらも爽やかで美味しく口当たり良いので、多くの老若男女の人びとへの実証の試食では高評価を得ています。 上手い・美味い・旨いという声ばかりで、不味いなどといった声は、まだ聴いたことがありません! ☆変異種等 日向夏をルーツとしたものや日向夏に似た変種のものが、沢山市場に出回っている。 枝変わり等による変異種には以下のようなものがある。 ・「室戸小夏」:高知県で発見された「日向夏」の枝変わりで、無核性で果実の大きさは小(100~120g)で「日向夏」よりかなり小さく、温州みかんと同程度の大きさである。 ・「白鳥日向」:静岡県賀茂郡で発見された「日向夏」の変異種。 「日向夏」と比較して、果実が大きく果面は平滑で種は少ない。 ・「宿毛小夏」:高知県で発見された「日向夏」の変異樹であり、「日向夏」と比較して、酸味が少なく成熟期が早い。 ・「西内小夏」:高知県で発見された「日向夏」の枝変わりで、種子の数は少ない。 「日向夏」、「室戸小夏」及び「宿毛小夏」と比較して,自家不和合性が弱く生理落果が少ない。 ・「井原日向」:静岡県賀茂郡で発見された「日向夏」の変異種。 「日向夏」と比較して樹勢はやや開帳であり、「白鳥日向」と比較すると樹勢は強く種子数が多い。 ・「松岡小夏」:高知県で発見された「宿毛小夏」の枝変わり。 「宿毛小夏」と比較して、果梗部放射条溝が多い。「西内小夏」と比較して、果梗部放射条溝が多く成熟期が早い。 ☆育種親としての利用 「日向夏」を育種親等とする品種には以下のものがある。 ・阿波オレンジ」:「日向夏」に「トロビタオレンジ」を交配したもの。 ・「ひめのつき」:「アンコール」に「日向夏」を交配したもの。 ・「KKM7号」:「日向夏」に「かんきつ中間母本農1号」を交配したもの。 ・「エクリーク118」:「日向夏」に「今津ポンカン」の珠心胚実生を接ぎ木した接合部から発生した周縁キメラから育成したもの。 ・「カンキツ口之津41号」:「日向夏」の茎頂にコルヒチン処理をして育成したもの。 ・「はるひ」:「興津46号」に「阿波オレンジ」を交配したもの。 ・「璃の香」:「リスボンレモン」に「日向夏」を交配したもの。 *「はるか」:「日向夏」の自然交雑実生から育成したもの。 これは、宮崎県内でよく栽培されている品種で、日向夏の風味を保ったまま、外皮や内果皮:アルベドや中の実が、日向夏よりもほんの若干硬めであるが、シャキッとした感があり、味は殆ど変わらず、人によってはお好みで優越つけ難いものとなっており、栽培者も増えている様子である。 GSの皆さん、どうぞお試しにお召し上がりくださいませ⁉︎🙏🙇♂️ by Kazyan's Green Box 2020/3/14//pm04:10' upload
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