星屑みたいに私を散らして… 尖ってどうしようもない私を つまみ上げて散らして… 流れる川に うち過ぎる風に 夜には散り散りの私が 面取りされた私が 水田に映る灯りみたいに 雨のあとの濡れた高速道路の灯りみたいに 滲んだ私が 散り散りの私が 誰かの瞳に焼きつけられるように 誰かの記憶の箱庭で生き残れるように ①②庭のグラス ③中華レストランの窓から

『北の海』 -中原中也- 海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪（なみ）ばかり。 曇（くも）った北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪っているのです。
いつはてるとも知れない呪。 海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪ばかり。 〜レストランの小庭〜 石の日🏷️に参加します