百日紅／猿滑(サルスベリ) 江戸時代前期に渡来した中国南部原産のミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。夏から秋にかけて赤やピンク、白い花をつける。真夏でも咲き誇るのは亜熱帯で進化した証拠である。果実は朔果、球形で直径１～1.5㎝。熟すと先が６つに裂ける。種子には広い翼があり、秋に木を揺らすと風に乗って多くのプロペラが旅立つ。 名前は、木登りの得意な猿でも滑ってしまいそうなほど樹皮がつるつると滑らかなことに由来する。樹皮がつるつるなのはつる植物に巻きつかれないための防衛策ともいわれる。別名の『百日紅(ひゃくじつこう)』は、６月頃から９月頃まで長く花を咲かせていることに由来する。 出典『都会の木の花図鑑』『都会の木の実・草の実図鑑』『草木の種子と果実』