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良し、行くぞう
台風接近前の曇天。 いつもは夕方から香るショウガの花が、今日は朝から良い香り。 お巡りさん、違うんです。 蚊が、蚊が寄ってくるんです。 自分を慕ってついてくる蚊をジョイマン高木のダンスで振りほどきながら、その隙をついて一枚撮ってみた。 ナナナナ、ナナナナ、 ミラクル、蚊が来る~なのである。 自分の心の友・ジンジャーエールでおなじみのショウガとはまた打って変わった甘い香りを漂わすこの花は、なんだか南国の楽園ハワイを思わせる。 ハイビスカスでイェーイとやるタイプではなく、一人浜辺で神に捧げるフラを踊りつつ物静かに微笑むハワイ美人の香りがそれである。 湿気を帯びた夕闇の中、ぼんやりと白く浮かび上がるジンジャーの花の近くに来ると、まるで自分は南の楽園ハワイに滞在し、これから小さなコンドミニアムで夜を過ごそうとしているかのようなリッチな気分になれるのだ。 投稿するにあたり、「日本でも古くから栽培され、薬効のほか花の香りの良さを目当てに庭へ植える文化もあったそうだが、草丈は結構グイグイ来るものがあるため近年は住宅街で見かけることは減ってきている」と感じる執筆者が書いたネット記事を見た瞬間、 安心してください! 生えてますよ! とにかく明るい彼がショウガを指差して笑う幻覚を見た。 さて、ハワイハワイと言っているが、肝心のハワイ諸島に行ったことは一度もなければスパリゾートハワイアンズにすら行ったことのない自分。 こんな自分の一体何が、ショウガの花からハワイを感じるのだろうか。 先日、ハワイ風ファミレスに初めて行ったのだが、入口からお手洗いからずっと漂うのは強いココナッツの香り。 ハワイ好きの知人からも確かにココナッツが香るのだが、知人はまさにハイビスカスでイェーイというタイプであり、そんな知人の人となりからしてココナッツの香りは最早自分にとってはギャルなのだ。 店内に漂うハワイ好きギャルの香りがあまりにも甘く、こうなったら思い切りしょっぱい物を食べたい!と思って注文したのはタコライスであった。 ハワイ風レストランに来てまでタコライス。 どこまで行っても自分は日本から離れて生きることはできないらしい。 もし本当に、一人浜辺で神に捧げるフラを踊る物静かな彼女が存在するなら、どうか会いに行ったあかつきには彼女からココナッツではなくこのホワイトジンジャーの香りが漂いますようにと祈りを込めて、今週もリモコンを握り締めてdボタンから世界ふしぎ発見のJTB旅行券に応募するのが自分の生き方。 それに対して、ショウガの花言葉のひとつに 「無駄なこと」があるのはなんという皮肉なのだ。 花言葉に負けず、野々村真にも流されず、いつか意気揚々とJTBの窓口へ行けることを願って今日はこの辺で。
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良し、行くぞう
録画しておいたお笑い番組を観てヒーヒー笑った時にテレビの上あたりにぶら下げてあるチランジア・ウスネオイデスをふと見たら、先端にいつもと違う何かがあった。 お笑いを一時停止してウスネオイデスをガン見したところ、まさかの花であった。 君は本来ゴールデンウィーク頃に咲くんじゃないのか。 次は来年かと待っていたがまさかの今か。 ここぞの時まで溜めておいたのか。 自分の録画した番組の扱いと一緒じゃないか。 奇遇だなぁ。 小さい花でありながら、THE・花という感じの香りがする。 主観で言うとランのような濃い香り。 あまり嗅ぎすぎるとあっという間に香りを取り去ってしまいそうな気がして遠慮がちに嗅いでいる。 ここのところ今まで以上に忙しく、それが昨日やっと一段落したところである。 植物と暮らしていると、こうやって柄にもなく必死こいた後や立ち直り方を思い出せないほど悲しいことがあった時、はたまた誕生日など、自分が何かしら節目を感じたタイミングで突然「さ、咲いてる…!」となることが多い。 よく観察していなかったといえばそれまでだと思うが、なんとなく自分のリズムと合っている気がして植物をやめられない。 今日はこうしてプレッシャーを伴う忙しさから解放され、笑い転げていたところでウスネオイデスの花と出会った。 笑う門には福来たる、は決して都市伝説ではないとここに証明する。 あとは忙しさが報われる知らせが入れば完璧なのに…と気を揉みたくなるところだが、ウスネオイデスの花に免じて「やるだけのことはやったのだ」と力を抜いて過ごそうと思う。 当たって砕けてナノサイズになったとしてもゼロと同じではない。 ウスネオイデスの花を見たからそう思えるのであって、これが花に気づくことなくお笑いを見終わったあとはただ心配だけで頭がいっぱいになってシケたツラをしていただろうから、もはや本当によくぞ咲いてくださいましたウスネオイデス様!とお茶でも出したい勢いで嬉しいのであった。
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良し、行くぞう
風に乗っていい香りがしてきたので、向こうから美人でも来るのかと思っていたら、ツツジであった。 この時期たくさんのツツジが花を咲かせているが、個人的にこの平戸ツツジの香りが好きだ。 一番蜜が甘いのは赤紫のあいつだと思うが。 この世には、やれムスクだアンバーだと色々な香水が売られているが、誰かツツジの香りと銘打った香水でも作ってくれないだろうか。 フルール・ジャポネズなどという名で日本の花シリーズにして、ウメ・ツツジ・沈丁花に水仙など、日本に自生する花に特化した香りをまとえば、レッドカーペットの上に立つセレブ達も 「オゥ、サッチャエキゾチックジャパン」 と甘いため息をつくこと請け合いだ。 と、いつか世界的な調香師ジャン・クロード・エレナにでも会えたら言ってみようと思うが、エルメスお抱えの世界的なフランス人調香師がこんな辺境に現れるのはおそらく天地がひっくり返っても無理だろう。 そして特筆すべきは、このツツジがよそのお宅の生け垣だということだ。 人様のお宅で何をやっている。 春は馬鹿をより馬鹿にさせる。 そんな拍車のかかった馬鹿は淡い夢を胸にしまって、今朝も一人、レッドカーペットではなく川っぺりでツツジの香りに甘いため息をついてきたところである。
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