一ノ倉沢ハイキング 土合駅に車を置いて、新道を歩き一ノ倉沢まで。帰りは旧道を歩いてきた。涼しい風が気持ち良く楽しく歩けた🙌

ブナの森で雨の日にだけ見られる「樹幹流」という現象 ビジターセンターのインタープリター (自然解説員) の方から教えていただきました。 ただ地面に落ちていく雨は土を削り、根をむき出しにして土砂崩れを起こす原因になっていきます。 けれど水を溜めやすい形状になっているブナの葉は、すべすべして流れやすい木の幹にいくつもの筋を作って大量の雨水を下へ流れ落とします。 ブナの木の根元に落ちた水は枯葉が堆積した土壌に浸み込んで、保水力を持つようになる。 そして晴天が続いても根から吸い上げた水分を森全体へ放出して、他の樹々にも潤いを与える自然の仕組み。ブナが美しい樹形だけでなく「森の女王」と云われる所以だそうです。 以前GSでブナの木のpicを載せた際に「ブナの森は緑のダム」と調べて出てきたことだけをキャプションに載せましたが、 今回初めて結構な雨の中、ブナの森で樹幹流を見て、その言葉の意味を身をもって感じました。 樹幹流はある程度の雨量がないと見られない自然現象。 上下レインウェアを着て雨の中を頑張って歩いて良かったです🌧️☔️

サンカヨウ（山荷葉）　　メギ科　 荷葉とはハスの葉ということ なので山に生えるハスに似た植物が名の由来らしい。 自生のサンカヨウに会いたくて昨年より時期を待って来た 感激の出会いでした〜🙌 雨でも行こうと決めてましたが その日の雨だけでなく前々日ぐらいから、たっぷり地中の 水分が根から茎、花びらの細胞に入り込んで、光の乱反射が 起きにくい状態になった時に透明に見えるそうなので 条件はあと少しでしたが やや　スケルトンの花⁉︎🤍 しかも花の命は短くて雨が降り続けば少しの衝撃でも 花びらはすぐに落ちてしまう…😢 今年は雪が多くて開花も遅れて 本当だったら登山道沿いにたくさん見られるはずでしたが、やっと出会えたサンカヨウでした✨✨

アブラツツジ（油躑躅）　　ツツジ科　落葉低木 中部地方以北の山地に自生ということ 初めて山で見たので載せておきたくて。 雨粒と一緒で形が分かりにくいかもしれません。 ドウダンツツジととてもよく似ていますが アブラツツジの花は釣鐘形というより まん丸の可愛い壺型 花茎が2〜3cmぐらいで長く垂れ下がり、 5〜6個ずつまとまったタッセル飾りみたいでした。 葉の裏が油っぽいのが名前の由来だそうですが もう少し可愛い名前をもらったらよかったのに😔

タニウツギ(谷空木) スイカズラ科 開花が田植えの頃であるためタウエバナとも。 最近では温暖化の影響により気象予報が 昔とは違うかもしれないけれど。 まん丸雌しべの垂れ方とほんのりピンク色の花が可愛いです。 2枚目の湯檜曽川のすぐ近くで 自生は日本海側が多く、今回出会った場所も谷川連峰の渓谷沿いでしたが、庭木としても人気があるようです。 𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 そして3枚目は🏷️毎月23日は本と植物の日。 アラスカの自然を愛した星野道夫さんの写真集と本は 5〜6冊手元にあります📚 アラスカで咲く花たちは『星野道夫と見た風景』p30〜31より 左上はヤナギランでしょうか⁈ どの本にも心に響く名言がたくさん✨✨ ＊さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする。 ＊毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が確実にゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。 同じ千葉県市川市出身であることも勝手に縁を感じていて、 あちこちで行われる写真展にも出かけて、花を愛する奥さまの直子さんともお会いしたことあります。 地球温暖化や自然破壊、止むことのない国ごとの争い、今の世界状況を見て星野道夫さんだったら、地球は人間だけのものではないと、きっと優しく厳しい言葉で人間に諭してくれるのでは？と思います💭

ミヤマガラシ（深山芥子） アブラナ科 別名はヤマガラシ（山芥子） 高山の湿地や谷川沿いでみられる多年草 日本原産の高山植物で菜の花そっくりです。 3枚目は数年前に奥日光で見たハルザキヤマガラシ こちらは侵略的外来種ワースト100に入り もの凄い繁殖力で在来高山植物に影響を与えているそうです。 自治体によっては駆除の対象になってます。 とても良く似ていて花のつき方、萼で見分けるそうですが、高山では警告の意味でもビジターセンターでの 確認が必要ですね。

ウワバミソウ イラクサ科 沢沿いの湿った場所の斜面に垂れ下がるように生えていました。 こちらは長い柄がある雄花序 3枚目は別の場所で見た雌花序の株 別名はミズナ、ミズともよばれ、水の綺麗な沢沿いに生える美味しい山菜だそうです。 ミズは、茎が柔らかく水分が多いから「水(ミズ)」。ウワバミソウという名は、ウワバミ(大蛇)の住みそうな暗くジメジメした所に生えることから名付けられたとか🐍⁉︎ 白い花も雨に濡れて瑞々しかったです🌧️

フデリンドウの雨滴散布 林道沿いを遠目に見て、新種の花かと思いきや 真ん中に貯めていた種を雨の力で種子散布した フデリンドウの花後の姿でした。 花が終わった後に果実が裂け、その様子が猫の目のようだからというネコノメソウの雨滴散布は名前からして想像できましたがフデリンドウもそうだったとは！ 雨の日に初めて知った楽しいことでした🌧️ この日の雨で遠くへ流れて、また来年あちこちで 可愛い花を咲かせてくれます。

一ノ倉沢はちょうど紅葉が見頃でした✨✨✨