まだ昭和だった頃 明治生まれの祖母と 昭和ヒトケタの母は よく 「戦後の闇市場みたいやな」 などと、 都市開発の手が回らない地域を そのようにたとえていた。 それから二つ目の時代の今 日本中が 「シュッとしてきた」（英訳するとcool！）なかで 亡き祖母・母の対話が聞こえてきそうな地域も、 いまだに点在している。 大阪市をぐるぐる回る鉄道路線に乗ると あちこちに、昭和の原風景を見つけられる かつては、黙殺しようとした所を いまでは、ある種の郷愁をもって 眼を見ひらきながら 通り過ぎている JR大正駅付近 20190813

線路は続くよ どこまでも♫ などと 歌えていた子どもの頃 線路に沿って 記憶まで辿るかのように 歩き続けた 傍らの赤い花 近江鉄道 滋賀県彦根市 20190929

用があって降りた駅 設備・施設は大きく変わっても ホームからの眺めは昔のまま 四半世紀前の職場は既にない 感傷はないが、感謝はある 今の自分を作ってくれたことに JR長尾駅ホームから 20190922

JR駅と線路隔てた 向こうの私鉄ホーム ちょうど電車が到着 みずいろボディに でっかいヒマワリ しっとりとした 小雨の中の出来事 JR近江八幡駅ホーム 20190819

有漏時より 無漏時へ帰る 一休み 雨降らば 降れ 風吹かば 吹け 一休 宗純 台風接近のさなかの小康状態に、 ふと思い出すことば JR茨木駅周辺 20170916

夏のホームにて JR久米田駅 20170722

この踏みきりに こころひかれる JR久米田駅付近 20170722

駅構内の緑 久しぶりの錆びティ(笑) JR摂津富田駅 20170722

駅構内の緑 JR久米田駅 岸和田市 20170722

いのちの光と影 JR摂津富田駅 大阪府 20170720

線路脇の緑と黄色 はたらく くるまに、めがいってしまう JR摂津富田駅 大阪府 数日前