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鬱金香の一覧

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醜男
チューリップ ユリ科チューリップ属の多年草。中央アジアから地中海沿岸原産。16世紀に原種がトルコからヨーロッパに持ち込まれ、17世紀にはモザイク模様の花を咲かせる球根が異常な高値で取引されるチューリップ狂時代を迎えたが、数年で終息した。一説には、球根1球が当時の煉瓦職人の15年分の給与に等しい金額で取引されたという。その後オランダで改良が進み、現在の品種群が誕生した。日本に初めて渡来したのは、江戸時代末期の1863年2月、江戸幕府の遣欧使節団がヒヤシンスやスイセンなどとともに持ち帰ったとされる。しかし、この時に渡来した球根はその後の栽培普及にはつながらなかった。実際に栽培が盛んになったのは、明治時代に入ってからである。1917(大正6)年発刊の『西洋草花図譜』ではチューリップが5図描かれており、大正時代中期には高い人気があったことが推測される。日本でのチューリップの球根生産が始まったのは1918(大正7)年、新潟県小合村(現、新潟市)と富山県庄下村(現、砺波市)とされ、安定的にチューリップ球根が供給されるようになってから栽培がさらに一般化していった。新潟県、富山県の県花。 花期は3~5月。極早生咲きから晩生咲きがある。3月下旬から咲く早生種、4月上旬から咲く中生種、4月下旬から咲く晩生種、原種およびその雑種に大きく分けられる。近年では『アイスチューリップ』といって、球根を一度ポットに植え付けて根を成長させた後、そのポットごと冷蔵施設に長期間入れ、その後、花壇に植え付けて真冬の1〜2月に咲かせる技術が普及している。青以外の色が揃っているといわれるほど花色が豊富。花形は一重、八重咲きのほか、尖った花弁が反り返るユリ咲き、花弁の縁が細かく切れ込むフリンジ咲き、花弁がフリル状に波打つパーロット咲きなとがある。最近は、草丈が低く可憐な花をつける原種や原種に近い品種の人気が高まっている。 全草、特に球根に皮膚炎を引き起こすアレルギー性物質のツリパリンA、ツリパリンBを含む。チューリップを長期間大量に触る栽培農家や園芸店では、重篤なアレルギー性皮膚炎が知られ、『チューリップ指』と呼ばれる。 属名Tulipaは、ターバンを意味するアラビア語dulbanのラテン語訳、またはトルコ語のtulbend、ペルシア語のthoulybanにより、その花形に由来する。実際には、1554年、神聖ローマ帝国の大使としてオスマン帝国に赴任した薬草学名のオージェ・ギスラン・ド・ブスベックが、植物のチューリップの名前を問うたところ、現地の人は頭に巻いたターバンの名称を聞かれたと勘違いし、トルコ語でtulbendと答えたことに由来するとされる。チューリップの和名である鬱金香(ウコンコウ)は、花がスパイスのショウガ科ウコンのような香りを連想することから名付けられた。牧野富太郎はこれを誤りとし、牡丹百合(ぼたんゆり)を和名としたが定着しなかった。 出典『育てたい花がたくさん見つかる図鑑1000』『花の事典 970種』『ボタニカルアートで楽しむ花の博物図鑑』『花の園芸事典』
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