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ヒアシンス キジカクシ科ヒアシンス属の多年草。ギリシャ、西南アジア原産で観賞用に栽培される。地中海沿岸やアフリカに約30種分布しているが、園芸化されたのはギリシャ、シリアなどに自生するヒアシンスだけである。原種が一種だけで発達したので草姿や花形には変化がない。この点では園芸種としては珍しい。16世紀にイタリアを経てヨーロッパに伝わり、オランダを中心に品種改良が進んだダッチ・ヒアシンスと、フランスで品種改良が進んだローマン・ヒアシンスに分かれた。ローマン・ヒアシンスは丈夫で栽培しやすいが、ダッチ・ヒアシンスに比べて花も小さく、花つきも悪い。ダッチ・ヒアシンスの方が普及しており、特に18世紀になり人気を博した。1734年の最初のオークションでは、大きな球根1個と小さな球根8個で、現在の価格で約575ドルの値がついたという。日本に紹介されたのは江戸時代の安政年間(1854〜60)とされるが、一般に栽培されるようになったのは大正時代初期であった。大正3〜4(1914〜15)年に発行された雑誌『郊外生活』では、ヒアシンスの掲載記事数は20記事に及び、専用瓶を用いた水栽培についても紹介されている。 地下に径5㎝ほどの鱗茎をもつ球根植物。花期は3~4月。肉質の葉を出し、その中心から太い花茎を伸ばす。香りの良い花を総状花序につける。先の尖った花被片は反り返るように咲く。開花期間は長く、寒さにも強い。一重と八重の品種があって花色も豊富。花色は青紫色、ピンク色、紅色、白色、薄黄色。植えた鱗茎は母球として更新されずにそのまま残り、毎年肥大する。外側の紙質の外皮は花色と似た色をしており、球根から花色を推測することができる。室内で花を咲かせるには、凍らない程度の寒さにあわせてから部屋に入れる。 花にフェニルアセトアルデヒドが含まれ香料の原料となる。6㎏の花から約1㎏の精油が得られる。 全草、特に鱗茎にアルカロイドのリコリンを含む。汁液にはシュウ酸カルシウムを含む。誤って口にすると、胃痙攣や嘔吐、下痢などを引き起こす。職業的にヒアシンスを大量に扱う場合、指先が裂けて赤くなるなどの皮膚炎を引き起こす。 属名Hyacinthusは、ギリシャ神話に登場する太陽の神アポロと西風の神ゼフィスに愛された美少年ヒアキントゥスに由来する。ある日、アポロとヒアキントゥスが仲良く二人で円盤投げに興じていた。その様子に嫉妬したゼフィスが、アポロの投げた円盤を風でヒアキントゥスの頭に打ち付けて殺してしまう。流れ出た血の中から赤い花が咲き出し、この花がヒアシンスであるという。 出典『ボタニカルアートで楽しむ花の博物図鑑』『薬草の呟き』『花の事典 970種』
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