花の詩の一覧｜🍀GreenSnap（グリーンスナップ）

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花の詩の一覧

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たんぽぽ ……………………………… あなたの町に降る雨がどんな音をしているかぼんやり想像してる間にわたしの窓でも雨粒がぽつりぽつりと歌いだす静かな午後のにちようび春のまんなかなたね梅雨浅く眠って夢をみてさくらの花の散る頃にあなたに会えるその頃に「さくらの花の散る頃」

冬至梅。「眼がさめたやうに　　梅にも梅自身の気持がわかって来てそう思ってゐるうちに花がさいたのだらうそして寒い朝霜がでるように梅自からの気持がそのまま香にもなるのだらう」 /「梅」八木重吉　　　　　　

ところどころに芒があり昼の月もでてゐる姿はみえないがすこし離れたところから鈴虫の音がする /「秋の夕方」草野天平

「もくせいのにおいが庭いっぱい。表の風が、御門のとこで、はいろか、やめよか、相談してた。」 /「もくせい」金子みすゞ

戦過ぎて秋風のさやけき庭となりにけり、蕾となりしむらさきは妻がうたへる「色くさ」のそれならなくに雛桔梗。「秋風」西條八十

夕やけ小やけの赤とんぼ負われて見たのはいつの日か山の畑の桑の実を小篭に摘んだはまぼろしか /「赤とんぼ」三木露風桑の実は、黒く熟したのより少し赤みが残ってるほうが酸味も残っていて美味しい。

まてどくらせどこぬひとを宵待草のやるせなさこよひは月も出ぬさうな /「宵待草」竹久夢二夕方5時半になるときれいに開花しているコマツヨイグサ。 5時だとまだちょっと早い。夢二の宵待草はマツヨイグサのことだが、別の詩では「白い花」と言ってるから、ほんとは月見草のことなんじゃないかと思っている。

あらしだあらしだ花よ、みんな蝶々にでもなつて舞ひたつてしまはないか /山村暮鳥花嵐のなかの散歩。美しかった。

風はしる目ざめし如くあかあかと椿一時に耀く紅く ‪──北原白秋

少し冷たく、匂はしく、清く、はかなく、たよたよと、コスモスの花、高く咲く。秋の心を知る花か、うすももいろに高く咲く。ー「コスモスの花」/与謝野晶子

さるすべりをみたらばたくさんにいい花がさきみだれてゐた紅くてそっとわたしの肩をたたくようなきがした /「百日紅」八木重吉

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