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醜男
チコリ キク科ニガナ属の多年草。ヨーロッパ原産。ギリシャ及びローマ時代から栽培されていた。ヨーロッパでは厳しい冬の貴重なサラダに用いられた。フランスでアンディーブとよばれるため、調理業界ではこれをアンディーブとよび、チコリとエンダイブ(シコレ/ニガヂシャ)が混同されることがある。食用とするのは円錐形に結球した軟白された芽である。この栽培法はベルギーで考え出されたもので、根株を養成してこれを掘り取り、貯蔵し、順次取り出して軟化床に伏せ込み、芽を出させる。葉を1枚ずつ剥いでオードブルの皿としたり、サラダ、炒め物、煮物などにする。独特のほろ苦さがあり、歯ざわりもよい。根を乾かして粉にし、コーヒーに混ぜるとコーヒーの味が引き立つといわれる。茎葉、花、根は薬用に、茎葉は染料にも用いられる。観賞用に用いることもある。 葉は根生でロゼット状に互生し、茎は直立し、生長した丈は40〜50㎝ほどになる。茎の先端には頭状花序をつけ、開花時の丈は150㎝くらいである。花期は4〜10月。一日花。花色は青が多い。なお、茎は抽苔後に盛んに分岐する。茎葉や根に傷をつけると白い乳液がしみ出す。 日本には江戸時代終期〜明治時代初期に導入された。名前は英語の日本語読みで、広く用いられる。かつてはチコレと呼ばれた。和名の菊苦菜(キクニガナ)は花が菊に似ることと茎葉の白い乳液の苦さ、また漢名の菊苣は葉が萵苣(レタス)に似ていることに由来する。 出典『食材図典』『野菜・山菜ハンドブック』
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