ツルシキミ ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木 関東で見るミヤマシキミそっくりですが、関東で見るミヤマシキミの分布は本州（関東以西）、四国、九州の山地！ そしてツルシキミの分布は北海道、本州日本海側、四国、九州の多雪地帯…ここは戸隠なので、ツルシキミです。 ツルシキミは茎の下部が地面を這い、上部は立ち上がって高さ30～100cmほどになるそうです 花は低い位置で咲いてたのと赤い実は株の下の方から出ていたことから地面を這っていたのだと思われます。 先に投稿したヒメアオキなどと同じ場所で見つけました。 今回ヒメアオキもツルシキミも分布域からも見分けられました。 関東では見られない植物でした。 📷 2025/5/19 戸隠

ヒメアオキ(姫青木) ガリア科アオキ属の常緑低木 ・分布: 北海道南部から本州の日本　 　海側、特に多雪地帯 ・生育環境: 山地林内や林縁、やや 　日陰で湿った場所 ①②③昨年もヒメアオキの花は見ていたので見つけてすぐヒメアオキだとわかりました ①ヒメアオキの葉の縁の鋸歯は先が尖ったものが少なめで目立ちません ②蕾も付いています。 ③花をズームで。今回撮影したのは全て雄花でした。 ④すぐ近くにあった赤い実が、関東で見るアオキの赤い実よりも大きく感じました。そしてとても綺麗で驚いたのですが… 色々ネット漁りで、戸隠には基本、関東で見るアオキは無いようです。 これはヒメアオキの木、地際を横に這ってから立ち上がり高さ1mほどでした。 GS写真では見せていただいていましたが、写真で大きさを把握するのは難しい。これがヒメアオキの赤い実だったようです。 ※実際にはアオキの実よりヒメアオキの実は小さいようです。 ④の左側斜め上↖︎に小さく見えているのは多分雌花かな？ ⑤枝が匍匐してたので上から見た写真です。 ※今回、ガリア科は初めて😳 アオキ属は、かつてはミズキ科や独立のアオキ科とされていましたが、現在はガリア科に含める考えが主流だそうです。 📷 2025/5/19 戸隠

サンカヨウ(山荷葉) メギ科の多年草 分布: 本州中部以北から北海道 ①は多分自生のサンカヨウです。 散策で見つけました♪ ②花の部分を大きく見てみました。 サンカヨウの葯は、通常の花のように裂開するのではなく、葯室の側室の一部が弁状にめくれ上がって花粉を放出するそうです。 雄蕊の部分でヒラヒラと持ち上がっているのが花粉放出の為捲れ上がってる部分です。 ③④は散策途中に見つけた植栽されたサンカヨウです。 まだ咲き始めたばかりなのでしょう、雌蕊も雄蕊も綺麗ですね〜 可愛いです😍 ⑤は戸隠植物園に訪れた方がすぐに目にするサンカヨウの植栽です。 前日の☔️のせいか、少し氷の花チックです。 サンカヨウはGSを始める前よりもずーっと私の大好きな花で今も私のアイコンはサンカヨウです。 2018年氷の花を見たくて栂池自然園へ出かけたことも思い出します。 やっぱり今回見ても可愛い〜😍 📷 2025/5/19

先に投稿したもの同様、オオタチツボスミレと思い撮影して帰りました。 帰宅して写真を見ると花茎に毛が見えるものが沢山ありました。 調べたら… オオタチツボスミレの花柄には、基本的には毛が生えていません。 とあります。 では何故毛が？と、スミレの先生かしさんにお伺いした所、 オオタチツボスミレの変種であるケオオタチツボスミレ（毛オオタチツボスミレ）には、花柄や葉に毛が生える場合があるそうです。 細かく言えばケオオタチツボスミレになりますが、それほど細かく分けなくていいと思うと仰っていただきました。 なので、こちらの花茎に毛を見つけたものには「オオタチツボスミレ」と 「ケオオタチツボスミレ」２つのタグ🏷️をつけておきたいと思います。 思った以上に毛のある個体が多かったです。 かしさん、ありがとうございました🙇‍♀️ 2025/5/19 戸隠

オオタチツボスミレ(大立坪菫) 分布: 北海道から九州北部の寒冷・ 多雪地帯 ①②花は大きく淡い紫色で、花の中 心部が白く抜ける。 そして距は白色、これが大きな特徴です ・側弁は無毛、柱頭は棍棒状 ③④花はすべて葉腋から出ます ⑤地下茎があるので、こういう群生 を沢山見ました。 ・花茎（花柄）は基本的に無毛 沢山のオオタチツボスミレを撮影しましたが、あれ？と思うのがあったのでそれは後ほど。。 📷 2025/5/19 戸隠

シラネアオイ(白根葵) キンポウゲ科　シラネアオイ属 日本固有種の１属１種 分布: 北海道～本州中部以北 シラネアオイはキンポウゲ科なので、やはり花弁に見えるのが萼片なんですね！ そして実際の花弁は存在しないそうです。 ①シラネアオイは雄性先熟で、開花直後は雄蕊のみが成熟して花粉を放出します。 この時期、雌蕊が多数の雄蕊の中に埋もれてまだ雌蕊は見えていません。 ②その後、雌蕊が成熟すると、多数の雄蕊群の中から２個の雌蕊が見えてきました。こうやって、花粉を受け取る状態になります こうやって他家受粉の機会を増やしていきます。 ③④は過去に撮影したシラネアオイの果実です。 歪な台形状です。 雌蕊は、普通2本あって、花の中央に短く立っています。この2本の雌蕊は基部で合着しており、受粉後は背中合わせに連なった袋果になるんですね、で、こんな面白い形なんです。 この果実、熟すと縦に裂けて開き、中から種子が顔を出します。 その種子には翼があり、風に乗って拡散されやすい構造になっているんだそうです。 この緑色の果実は以前見た時の写真ですが、熟して縦に裂けた姿はまだ見たことがないので、いつかまた見たいです🤗 ⑤場所によってはこんなに花を咲かせ殆ど雌蕊が目立っていますね〜 もうすぐ果実が見られるでしょうね！ 📷 2025/5/19 戸隠・大峰自然休養林