駅前庭園は イルミネーションに彩られていた もう、そう言った季節を迎えたのか あらためて、 ライトアップされた樹木を 生まれて初めて見た時の 驚きと感動を、 うっすらと思い出していた 40年近く前の、異国の冬を JR守山駅付近 20191118

ひしめく植物群 そこかしこ これも 撮った時には気づいていない なにを見ていたのか、このとき なんとなく、ただ何となく そんな日があってもいい ほかに気を取られていた JR安土駅付近 20191117

澄みわたるあお あざやかにあか JR南彦根駅付近 20191117

強烈な西日 ワンポイント・グリーン 映える JR瀬田駅付近 20191114

柑橘類と月の夜空 JR守山駅付近 20191111

秋のまっただ中に 日本に四季があって良かったと あちこちで話題にした そのおり、 異国に身を置くことになれば 秋の紅葉に、春の桜をおもいだすのだろう などと話した 瀬田の唐橋付近 20180328

詩集「ここ数年のリアル」第4章③ 回想Ⅴ．２ 夜が白々明ける頃 スーツをジャージに着替え 庭に穴を掘る おりしもひそかな雨が 土に僕に湿り気をもたらす 一抱えほどの土の小山 真横にあいた小さな穴 いつもいつも覚悟していた 来るはずのとき とても堪えるだろうと どうしようか、と そして、来た 一つ屋根の下で 共有した８年９ヶ月は 今の職場の在職期間とほぼ同じ 長いような短いような・・・・ 掘り返された土が 真新しく元通りに 穴を埋め尽くすとき かんたんな儀式は終わり 雨脚は強まっていた 体中汗びっしょりで しかし熱くはならない僕は 震えながら風呂で汗を流す ミーオ８年９ヶ月（回想Ⅴ．２） ２００４．６．６．５：１０AM 高槻市北園町 写真 JR守山駅前 ※愛猫カレンより後からやって来て、 先にいってしまった「みーお」の詩、、 タグ「かれんのこと」外伝

詩集「ここ数年のリアル」第２章③ たぶん貧乏性なのだろう 何かがうまくいっているような時に限って 何ともいえない不安な気持ちになる たぶん貧乏性なんだろう 今までの人生でもそうだった 「今、幸せすぎる・・・ きっとこのツケがまわってくる・・・」 そして、まわってきた・・・ そんな時、何か知らんが、少しホッとしている。 たぶん貧乏性なんだろう 交渉事が得意そうで、いつも誰かを煙に巻いて 薄笑い浮かべるいやな奴 そしてその実、譲歩を重ね 相手に同化し過ぎて苦しみ 妥協案を続けて繰り出してしまう たぶん貧乏性なんだろう 綺麗事に過ぎて、つけた格好 収まりつかず 欲しくても欲しいと言い出せない むなしい高楊枝 たぶん貧乏性なんだろう 多くの弱者が周囲に群れ集う しかし何もしてやれない ただ、声を張り上げて 景気付けするしか たぶん貧乏性なんだろう 弱いゆえにさらけだせない 闇の部分軋みと悲鳴 本気で怒るにつれてトーンが下がる たぶん貧乏性なんだろう 気を使った部分は気づかれず 気を使わない部分で人に 気兼ねさせている 気を引き締めると排他的に見え 気を緩めると誰かに疎まれるような気がする たぶん貧乏性なんだろう もっとも沈んでいる時には かけらも悟られず 痛くも痒くもないときに 心配をかけてしまう たぶん周りの人たちも 負けず劣らず 貧乏性なんだろう か？ 「たぶん貧乏性なんだろう」 ２００３ ３．１１ ＴＡＫＡＴＳＵＫＩ 写真 南草津駅前 20191027

「ここ数年のリアル」第1章⑥ オペラ あなたは歌う　つよく、やさしく あなたは叫ぶ　激しく、燃えるように あなたの歌が　響く、とどく あなたの声が　しみこむ、おくのほうへ 高まる器楽の演奏の音の波間に ゆらめいて時折妖しく輝きを 投げかけるトーン、ノート、リード 受けとめたはずの過去の思い出 ひと時の現（うつつ）に棲む見知らぬ世界 連れ去った私の大切な魂のひとかけを 立ち昇る硝煙とルビーの混ぜ物をゆらゆらり振りながら 泣き出した遠い日々の風の中の旋律と 私は沈む　沈む　沈む、沈む 沈みながら渾身の力を込めて 見開いた目に映る　それは幻 夢見の涯の　明日を超えた無限の時間 私は歌う　声高らかに とどく事さえ考えもせず あきらかな事　調子外れに・・・ あの人は眠る　眠る、眠る よみの世界のしもべとなりて "オペラ"　　　　 ​２００２．Dec.２１ｓｔ　Takatsuki 写真は JR守山駅付近 20191021

墨絵の世界 夕刻のひときわ強い残照うけて 草津市 20190730

夜の絵師の筆さばき 赤のあしらいが、 ひときわ冴えている JR守山駅前 20191021

近江路をはしる昼下がり はるか彼方の 山並みの手前は 琵琶湖が横たわっている この画面の 端から端までよりもひろく JR野洲-篠原駅間 2091016

白、黒、赤 それに緑と黄色が 摂取する必要がある栄養らしい どこで聞いたのか 最近のこともおぼろ、 まだら 心はあそぶ 近江八幡市 20191016

緑の壁 ドアから 出てくるのは、 あやかし？ と 同調する心が動く 少し現実から 離れながら、、 近江八幡市 20191016

空のあおさを 新たな気分で 見上げていた JR南草津駅前 20191013

少し雨が降ったあと 風がそよいでいる ロータリーは 車の行き交いが絶えないけれど どことなく静けさをたたえて じっと明日を待つ気に満ちていた JR南草津駅前 20191011

大都市はもとより 地方都市でも、 クールな外観のお店が増えた 閉店後、シャッターを下ろさず ウインドー越しに植物をあしらって 前を通るたびに 少し気分がリッチになる気がする 入るでも、何かを買うでも無いのだが 近江八幡市 20191009

夜、仕事を終えて そそくさと駅へ ホームのベンチに座って 缶コーヒーを飲んでたら 並行する私鉄の電車が到着する ボーッと眺めながらも写真に収め 過去のアニメの 電車が出てくるシーンを 思い浮かべ 「どれも幻想的やったなあ」 と、想いをかさねる ところで、この絵 よく見ると手前も奥も 草や木が生えていた よくできたアニメは こういうところの描写が とてもうまい 近江八幡駅ホームから 20191009

いくつになっても 車窓から新幹線が見えたら 首を振りながら、 目で追っている 今は何代目の車輌なのか 時は流れ流れてゆく JR篠原駅-近江八幡駅間 20191009

ボックスシートを一人で占拠 通路隔てて、向かい側も無人 よく晴れた日の昼下がりには ありふれた景色を閉じ込める 魔法のような力が働いている これも秋の光の、為せる技か あたりまえのようであっても 特別な世界の切れ端みたいに 永遠の仲間入りを果たす景色 かけがえの無い、生の輝きを JR南草津駅付近 20191007

まるで絵のように ここで浴びる夕陽 秋は秋で、より深く 守山駅付近 20191007

何かのハズミのように その紫色が飛び込んで どこか捉えて引きずる ある晴れた日曜日 仕事前の高揚感に 幾らかものを注ぐ 大津石山 20191006

くもり空の 対岸はみえない みずうみのブルー ほとりのグリーン 静けさが、時をわたる マイルスのペットは、 ミュートが似合う 秘めた想いを ふり絞るように 20191003 参考 ※Blue in Green／Miles Davis

夜の灯り 浮かびあがり 舞うように 踊るように 歌うように 枝葉が、きらきら揺れた 南草津 20181002