少し長めの話 （もちろんスルー可、笑） 自転車に 乗れるようになったのは遅かった 高度経済成長の時代 大都市近郊の町も例外なく 開発の２字に踊らされ 交通戦争という言葉も リアルさを帯びる そんな時代に小学生だった 恐ろしいほど厳格なしつけ 明治時代生まれの祖母の肝いり 自転車は禁じられた 周りの全てが持っていても その横をついて走るよう指示された ２つ下の弟も同じ目にあっていた、 中学に進んだある日 丘の上の空き地で、 捨てられたとしか思えない 自転車をみつけた 当時、数少ない友人の一人に相談した 彼の親身な骨折りと 乗車指導、 自転車のメンテナンスのおかげで 人生初の自分の自転車を持った 当然、家族には告げず、 知人宅に預けていた 当たり前だが、ことは露見する 激しく叱責されたかどうかまで、 まったく覚えていない 反省もする必要を感じなかったから 日を置かずして、 親が新たな自転車を 購入して、与えてくれたことも、 事の正当化を補強する 半世紀近く前のトピック 何故、ここで語るのか まったく持って分からない 昭和に去った祖母 平成に逝った両親 深い愛情を注いでくれた事は 今なら分かる、 今なら、 遅きに失しても、 自転車から、 ここにつながっていくのかと 不思議な気分に支配されている ※救いの少しあるオチ 小学生の頃、おかげで走るのはやたら速くなった。リレーの記録は地方小都市で、30数年間にわたり破られなかった 弟はその後、大学で陸上部の主将となり京都都大路を駅伝で駆け抜け、マラソンの市民ランナーとして、今も各地の大会にエントリーをしている 人生、何が幸いするか分からない時のささやかなたとえにはなるかな？、ならんか笑 連作 自転車を巡る随想 ⑩ 20151109

やわらかな緑のむこうの青 うみがみえると、心が騒ぐ レイキャビク アイスランド 20180625 午前0時

あてもなく 散歩は続く 制約なしの ささやかな贅沢 レイキャビク アイスランド 20180625 午前零時

白夜の月 レイキャビク アイスランド 20180625

夜、暗い中 赤い色が浮かび上がる 静かな説得力で、 たしかな存在を示す 20190901

仕事場をあとにして すぐにも駅前ロータリー 大きな木 今日一日 この1週間 ありがとう そして8月がしだいに 記憶の世界に遠ざかる そんなことより、 今は、何も考えず ゆっくりと、 やすもう もう、ええやん よう、やれたやん と JR南草津駅前 20190830

こんなところに鉢植え 半年近く、 気づいてなかった 同じ道を通っても 見ているものと みえていないもの それとも、 時間帯が違うからか などと、少し揺れる 近江八幡駅前 20190821

この公園を抜けると 玄関まで1分くらい 無事に帰着したことを 樹々に謝して通り過ぎてゆく ゆっくりと、移しながら 写しながら、映しながら おやすみなさい 高槻市 奈佐原 20190819

空き地の賑わい 「眩しいなぁ！、ええ月出てるやん」 「アホか、あれ街灯やんか！」 「わはは！、知ってるわ！ なめとんか笑、人間並みやな！！」 「、、、！？」 「雑草やで、雑な草や！！、 名前呼べや‼️名前💢」 ・・・🙏 な、訳ないか笑笑 高槻市 奈佐原 20190819

バスを降りてすぐに 向こうの空に見入る 山の端、いと明るい そこだけが、あかるい 上空は分厚そうな雲が この妖しくも美しい世界を なんとか、鮮明に残したい その気持ちだけで、写してみる 風景は、 ときに向こうから要求する 高槻市 奈佐原 20190819

仕事を終えてから、 旧友との待ち合わせに あいにくの小雨、 それはまた、 通りすがりの演出 水の雫と光の反射をもって ふと急ぐ足を止めて みつめさせてしまう JR守山駅付近 20190819

夜、機関車をみると いつも、つげ義春を 思い浮かべてしまう そして、生まれ故郷の 吹田にあった機関庫も USJハリー・ポッターゾーン 20170815

ささやかな主張 20190812

夜のとばりに ひまわり一輪 月と呼応し、 相照らすかに 20190812

夜のサタティ たまには（いつも？）カッコつけ 20171203

夜は夜で姿を変えて 空は誘う 地球号を 高槻市 20171203

夜の黄緑、みどり 20180610

夜 出迎えの薔薇 それだけで、幸せを感じられる ささやかなくらし 20190522

真夜中、携帯カメラを振ってあそぶ 憑かれたように、身体を回転させて 夜の魔力に抱かれるやすらぎを得る 月も、鷹揚に付き合ってくれている 大阪府 高槻市 20190618

深夜0時、白夜のもと街中散策 無造作に日常を切り取る非日常 庭木、ガレージ、自転車、木の板 そして、カベの落書きまでもが 絵画のように調和して見えた REYKJAVIK ICELAND 20180625

時刻はもうすぐ午前0時 白夜 想像してた世界とまた、趣は異なっていた 何も目的を持たずに、ただ歩きまわるだけ それもホテルのまわりの限られた地域 小一時間ほどの小さな小さな冒険 心に深くとどまっていた REYKJAVIK ICELAND 20180625

白夜は想像していたのと なんとなく違う感じがした 午前零時、薄明るい あてもなく異国の住宅街をさまよい 猫と出逢う 黒猫さん 悪くない 数秒の好奇心の視点の交錯 Reykjavik ICELAND 20180625 24:00

生温い夜 まわりから色が奪われていく時間 植物群は我が意を得たりとばかり フェンスに纏わり付いて侵攻続け なにも臆することなく、わらいながら 少しゆれている 高槻市 20190630

ヘッドライトでも 貫きとおせない濃霧 その向こう側に 突き抜けていったら また、何かが かわりだす のだろうか? 20171114