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南天の実の一覧

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Kazyan
【季節の花華シリーズ:南天の実】 ♧ナンテン;南天: Heavenly bamboo/Sacred bamboo 学名: Nandina domestica Thunb. 《一九献上》 「寒中に 南天の実や 赤く冴え」 @訳意: In the cold season, the berries of the Nandina ripen and shine bright red, It looks so beautiful, so clear bright, so spectacular. ;寒い季節には、ナンテンの実が熟して真っ赤に輝き、実に美しく冴えて、華やかに見えます。 《文化》 「ナンテン」を「難転」すなわち「難を転ずる」とみて、縁起の良い木;縁起木とされている。 花言葉も「福をなす」である。 縁起物として;(難を転じて)福をもたらす、(災い転じて)福となす」と続けて、福寿草や葉牡丹と一緒に鉢植え(根を張るように)にしたものを、正月の飾り花として床の間に飾る習慣や、安産祈願の贈りものとされていた。 彩りの少ない冬の庭に赤い実をつける「ナンテン:南天。 小さくかわいらしい実を鈴なりに付ける姿が印象的ですが、梅雨時期には白色のかわいらしい花を咲かせます。 縁起木としても知られるナンテンは玄関脇に植栽されていることも多く、古くから身近な庭木として親しまれてきました。 📝赤い色にも縁起が良く厄除けの力があると信じられ、江戸後期から慶事に用いるようになったという。 江戸期の百科事典『和漢三才図会』には「南天を庭に植えれば火災を避けられる」とあり、赤い実が逆に「火災除け」として玄関前に庭木として、縁起木として鬼門または裏鬼門 に、あるいは便所のそばに「南天手水」と称し葉で手を清めるため植えられた。 南天の箸を使うと病気にならないという言い伝えや、贈答用の赤飯にナンテンの生葉を載せているのも、難転の縁起からきている。 床にナンテンを敷いて妊婦の安産を祈願したり、武士が出陣前に床に差して、戦の勝利を祈願するためにも使われた。 📝活け花などでは、ナンテンの実は長持ちし最後まで枝に残っている。 このことから一部地方では、酒席に最後まで残って飲み続け、なかなか席を立とうとしない人々のことを「ナンテン組」という。 《薬用・実用》 葉は、南天葉(なんてんよう)または南天竹葉(なんてんちくよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの作用がある。 葉に含まれるシアン化水素は🚨猛毒であるが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、食品の防腐に役立つ。このため、彩りも兼ねて弁当などに入れる。 🚨毒成分 ナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチシン、プロトピン、イソコリジン、ドメスチシン、リノリン酸、オレイン酸 🚨毒部位;全株、葉、樹皮、実、新芽 🚨毒症状;痙攣、神経麻痺、呼吸麻痺 📝南天実(なんてんじつ)または南天竹子(なんてんちくし)といい、11 - 12月から翌2月にかけて実が成熟したときに、果穂ごと切り取って採取し、天日で乾燥して脱粒する。 果実に含まれる成分としては、アルカロイドであるヒゲナミン・イソコリジン・ドメスチン(domesticine) ・プロトピン・ナンテニン(nantenln) ・ナンジニン(nandinine)・メチルドメスチンや、配糖体のナンジノシド(nandinoside)などの他、 種子には脂肪油のリノール酸・オレイン酸・フィトステロールや、プロトピン、フマリン酸などが知られている。 📝鎮咳作用をもつドメスチンは、温血動物に対して多量に摂取すると、大脳、呼吸中枢の麻痺作用があり、知覚や運動神経にも強い麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは🚨危険である。 また、近年の研究でナンテニンに気管平滑筋を弛緩させる作用があることが分かった。 また、ナンジノシドは抗アレルギー作用を持ち、これを元にして人工的に合成されたトラニラストが抗アレルギー薬及びケロイドの治療薬として実用化されている。 脂肪油のリノール酸は、コレステロールの血管への沈着を防ぎ、動脈硬化の予防に役立つ。 赤い実も白い実も成分は同じで、薬効は変わらない。 知覚神経の局所麻酔、運動神経の麻痺作用があることから、鎮咳に有効とされていて、民間療法では、咳、百日咳、二日酔いに南天の実1日量3 - 10グラムを、水400 - 500 ㏄で半量なるまで煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている。 ただし、ぜんそくの咳には南天実だけでは止められないので、専門医の指導で漢方薬を用いる必要がある。 のどの渇き、黄色い痰の出る人に良いと言われているが、ナンテンは毒性も併せ持つため用量に注意が必要となり、また身体が冷える人への服用は禁忌とされている。 扁桃炎や口内炎、のどの痛みには、うがい薬代わりに南天葉1日量10グラムを、水600 ccで煎じた液でうがいに用いる。 湿疹には、葉を50グラムほどを布袋に入れて、浴湯料として風呂に入れる。 かつて、民間では船酔いにナンテンの葉を噛んでいたということが伝わっている。 中国では古来、「南天燭」「南天竹」「南天竺」などの名前で呼ばれており、日本名の「南天」は、中国での名称を簡略化したもの。これが訛(なま)って「ナルテン」「ナッテン」「ナピテン」とも呼ばれるようになりました。
ちなみに、南天燭の「燭」は、南天の実が「燭(ともし火)」のように赤く、南天竹の「竹」は株立ちが竹に似ているからこう呼ばれるようになったそう。 南天の英語名は、「Sacred bamboo」「Heavenly bamboo」。南天に神秘的なイメージがあるのでしょうか? 📝南天の日本伝来は、平安時代  南天は、平安時代に薬用、観賞用として中国から伝来しました。
南天は、鎌倉時代の記録にも見られ、藤原定家(ふじわら の さだいえ)は、 「寛喜2(1230)年、中宮権大夫(ちゅうぐうごんんのだいふ)が前栽(ぜんさい)に植える。と『明月記(めいげつき)』に記しています。 足利義満が建てた金閣寺の「有佳(せっか)亭」には、南天の床柱が使われたとの伝承があります。 初期の生け花の伝書である『仙伝抄(せんでんしょう)』にも南天が取り上げられています。 元禄(1688~1704)の頃には園芸品種が作出され始め、旗本・水野忠暁(みずの ただとし)が著した斑入り植物の図説集『草木錦葉集(そうもくきんようしゅう)』 文政12(1829)年には「斑入(ふい)り」を中心に、41の品種が載っています。 ✍️Works:Poetaster Kazyan//筍歌人;藪中和堂 Artistic;Heavenly bamboo//Kazyan’s Collection Januarly 10,2025 past am 00:30’;upload
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